複雑な課題解決のカギは、自分の身体にある?!「SPTゼミ」を実施

頭ではなく、身体で感じる!「U理論」から生まれた、最先端の課題解決プログラムを実施。

パーソルホールディングス株式会社では、パーソルグループの全社員を対象に、社員の主体的な変化・成長を後押しするための公募型研修「@(アット)」を実施しています。「@」では「アート・クリエイティブ系ゼミ」「地域を舞台にした研修」「NPOプログラム」の3つを用意しており、今回は「アート・クリエイティブ系ゼミ」の一つとして、新たに「SPT(ソーシャル・プレゼンシング・シアター)ゼミ」を開催しました。

目次

SPTゼミとは?

人や組織の課題に対して、「思考(=論理)」だけではなく「身体(=感覚・直感)」にヒントを得て、その解決策を見出すアプローチ法です。自分の身体感覚に意識を向け、参加者がお互いに観察・フィードバックしあうことで、複雑な人間関係の中に横たわる、目に見えない課題を可視化できるのが特徴です。

このプログラムは、「U理論(※)」を提唱したマサチューセッツ工科大学(MIT)のオットー・シャーマー博士と、チベット仏教の瞑想指導者であるアラワナ・ハヤシ氏が共同で確立しました。海外ではビジネスリーダーや政治家なども実践している先進的なプログラムですが、日本の企業内研修での導入実績はまだほとんどありません。パーソルグループでは、価値観が多様化する現代社会の中で、複雑かつ多様な課題を乗り越えるための新たなアプローチになり得るとして、7月27日に初めてのSPTゼミを開催しました。

(※)リーダーシップ開発やイノベーション創出のプロセスを明らかにした理論のこと。世界中のビジネスリーダーへのインタビューなどを通して生み出され、数多くのビジネスパーソンやイノベーターから支持を集める。

●ワークの様子

今回のSPTゼミでは、以下の5つのワークを実践しました。

(1)瞑想/頭で思考することから少し離れ、身体への意識を高める
(2)20ミニッツダンス/1人ずつ、身体が動きたいように動くという体験をする
(3)デュエット/2人1組で、お互いの動きを見ながら、身体が動きたいように動く体験をする
(4)スタック/解決したいけれどできていない問題を身体で表現し、時間とともにどう変化するかを体感して気付きを得る
(5)4Dマッピング/実際に仕事で起こり得るシーンを題材に、それぞれの登場人物(「営業」「リーダー」など)を演じながら、それぞれがどう感じるのかを体感し、気付きを得る

自分自身の身体感覚に意識を向け、研ぎ澄ませ、「自分の体は、自然に身を任せたときにどう動くのか」を感じたり、「一人ではなく相手がいると、自分の動きはどう変化するか」などを観察。その後、参加者の間でフィードバックを行っていきます。また、身体を使って現実のケーススタディも行います。自分以外の立場も演じながら、時間の経過とともに複雑に絡み合い変化していく関係性が可視化されることで、これまで見えていなかった根本的な解決策を見出すこともできます。

参加した社員からは、以下のような感想がありました。

・体を動かして問題解決するわけじゃない、と思っていたが、ポロっと出てきたことがすごく本質的だった。
・頭で考える前に体で直観的に感じる。自分が全く思っていない所が問題点だったという発見には自分でも驚いた。
・贅沢な時間でした。この新しい手法はぜひ自チームのみんなとやってみたいと思った。

研修実施の背景

感性を大事にした「自ら気付き・学ぶ」研修を実施

社会環境の変化が非常に激しい昨今、お客さまのニーズや課題も複雑化・高度化し、これまでの常識ややり方だけでは期待に応えられない場面が増えています。そのため、仕事においても誰かに正解を求めたり、前例に捉われたりすることなく、自ら最適な答えを導き出し、他者と共創しながら行動していく力がより一層求められています。
そこで、「はたらいて、笑おう。」をブランドスローガンに掲げるパーソルグループでは、いわゆる「正解」をインプットするだけではなく、「体験を通じて自ら気付き・学ぶ」をテーマにした研修プログラムを実施しています。普段の業務とは異なる異文化・非日常の中で頭を使って考えるだけでなく、ドキドキ・ワクワクする感性や感覚を大事にしながら、「自分とのコミュニケーション(自己理解/リーダーシップ)」「他者とのコミュニケーション(他者理解/多様性受容)」を学ぶ最先端のプログラムを開発し、社員に提供しています。


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