これって本当にあるの……?女性管理職にまつわる「都市伝説」について語る社内イベントを開催

パーソルグループでは、「DI&E(Diversity, Inclusion & Equality:ダイバーシティ、インクルージョン&イクオリティ)」として、すべての「はたらく」が笑顔につながる組織を目指し、多様なはたらき方の推進と多様なキャリア支援の取り組みを行っています。

この中の重点テーマである女性の活躍推進に関する取り組みの一つとして、2021年9月にジェンダーダイバーシティ委員会を設置。女性管理職比率向上に向けた施策の検討と実行を推進し、人材育成や両立支援の加速を目指しています。今回は委員会における取り組みとして11月11日に開催された、社内向けオンラインイベント「女性管理職都市伝説をネタに60分!」についてご紹介します。

このイベントは、女性管理職に対するイメージの具現化とギャップ解消を目指し、開催されたものです。「女性管理職」という言葉から思い浮かぶイメージや疑問に対して「実際どうなのか?」を、現役管理職である女性社員3名が回答。イベントではリアルタイムで反映されるアンケート投票や匿名チャットツールを活用し、座談会形式で盛り上がりました。当日のイベントの様子を一部抜粋してお届けします。

<参加者>

写真左:坂田 奈菜(パーソルキャリア株式会社 マネジャー/エージェント事業本部)
写真中央:山田 優(パーソルチャレンジ株式会社 ゼネラルマネジャー/エンプロイメント・イノベーション本部)
写真右:原田 綾子(パーソルホールディングス株式会社 エキスパート/グループデジタル変革推進本部)

<モデレーター>

写真左:大場 竜佳(パーソルホールディングス株式会社 本部長/グループ人事本部)

写真右:安岡 忍(パーソルテンプスタッフ株式会社 部長/SBUコミュニケーション部)

目次

都市伝説その1「管理職になるには“覚悟”が必要⁉」

1つ目の都市伝説として取り上げたテーマは、「管理職になるには“覚悟”が必要であるか」。
これに対しては、参加者のうち約80%が「“覚悟”が必要だと思う」と回答しました。

山田

私は覚悟が必要なのかと悩み続けていたうちに管理職になってしまったのですが、上司が「管理職、やってみなよ」と言ってくれたり、周りにも恵まれていたのもあって、管理職になる前から自分の役割を広げるような取り組みをしていました。はたらいていくうちに、管理職としての覚悟は後からついてきましたね。

坂田

私はリーダーをやってから管理職についたのですが、覚悟したほうがいいんだろうなと思っていましたが、実際はそんなことできないなって感じていました。でも最終的には周りの方が「坂田さんなら、管理職できるよ」と後押ししてくれたので、それを信じて決めました。

原田

管理職になった当時、上長との1on1で「今までとはまったく違う仕事だと思ってくださいね」と言われたんです。そのとき、やばいなと焦りを感じました(笑)。実際にやってみると確かに自分がメンバーのときと全然違う仕事なので、今振り返ってみるとちゃんと覚悟して、勉強しなきゃいけなかったんだな、って思いました。

安岡

「覚悟があるかどうか」ではなく、「自分がこの仕事で何をしたいか分かっているか」が大事ですね。

都市伝説その2「女性管理職にロールモデルは必要!?」

続いての都市伝説は「女性管理職にロールモデルが必要か?」。
これに対しては参加者の約60%が「必要じゃない」と回答しました。

大場

これはまさに都市伝説な気がします。ロールモデルまではいかなくても、「こんな感じでいいんだ」といった目安でいいのかもしれませんね。

坂田

私はロールモデルを探し続けていました。ドキュメンタリー番組で取り上げられる人たちのインタビューを見て、その人の人生とか価値観を聞きながら、「自分と合うな」とか「この人の考え方好きだな」っていうのがあれば、ロールモデルとして取り入れていました。自分自身でこうありたいっていうのがなく迷走していたので、いろいろ探していましたね。

原田

私は、昔から何かのロールモデルって考えたことがなくて……。「できるようにするためにはどうすればよいか?」を調べたりすることはありますし、仕事の進め方について誰かに相談することはありますけど、「あなたみたいになるにはどうすればいいですか?」みたいな相談はしなかったですね(笑)

山田

私は時短勤務で営業をやっていたときとマネジャーになった当時、「ロールモデルになってください」って言われたことがあります。坂田さんと同じく、私も本とか女性向けのビジネス誌を読んだりしてロールモデル探しはやりましたね。でも、そのときの自分の生活や家庭状況とぴったり合う人を探そうと思えば思うほどいないんですよ。逆に苦しくなって「もういいや、私らしく行こう」と決めて、ロールモデルを探すことはやめました。身近にロールモデルがないから管理職にはなれない、というわけではないと思います。

安岡

いなくても困らないと思いますけど、いたほうがベターくらいの感覚が近いでしょうか。

原田

ロールモデルというよりも、困ったときに聞いてみようと思える相談相手はいたらいいかなと思いますね。

都市伝説その3「ライフイベントと昇格タイミングを考えないといけない!?」

続いての都市伝説は「ライフイベントと昇格のタイミングを考えないといけない⁉」。
これに対しては70%近くが「タイミングを考えないといけない」と回答。参加者からは「妊娠出産は考えざるを得ない」「逆に考えすぎてチャンスを逃す気もする……」「妊活とのバランスが難しい」といったさまざまな女性ならではのライフイベントに関連したコメントが多く寄せられました。

山田

私の場合は子どもが2人いるのですが、管理職になったときは下の子は保育園から小学校、上の子が中学校に上がるタイミングだったので『小1の壁』を乗り越えられるんだろうか、と考えていました。でも「管理職試験を受けるなら来年うまくいくか分からないし、今年やってみよう」と思い挑戦した結果、周りの方のご協力もあり、なんとかなりましたね。

坂田

周りの昇格していった人たちを見ていると、妊娠や出産などのライフイベントに併せて計画的に考えてうまくいってる人もいれば、そういったライフイベントと昇格のタイミングが合わなくてもどうにか乗り越えている人、さまざまでした。だからタイミングを考えないといけないっていうことはないんじゃないかと思います。

原田

チャットに男性育休に関するコメントが出てきていましたが、社内で育休を取る男性従業員の方、以前より増えた気がしますね。

大場

法改正もありましたし、今後男性が育休を取ることが普通になっていけば、これまであまり意識してなかった仕事とライフイベントのつながりがすごく強くなりそう。遅ればせながらも、そういったことを考えないといけないと思います。

こうして女性管理職にまつわる「都市伝説」についてのトークセッションは終了。最後に参加者より感想が寄せられました。
「ラフに聞けて楽しかった」「等身大のお話が聞けて面白かった」「こういう交流機会がほしかった」といった声が続々投稿されました。

安岡

『管理職になるには何が必要なのか?』というコメントがありましたが、あえて言うとしたら興味でしょうか。最後は自分でやろうと思うか、思わないかだと思います。

原田

チームをまとめて仕事をするのが好きなのか、自分の能力を突き詰めて貢献していくほうがいいのか、決めればいいんじゃないかなって思いますね。実際にやってみて気付くこともありますし、挑戦してみるのもいいのかもしれません。

坂田

私が思う管理職のやりがいですが、人のありがたみを実感できることだと思います。責任をとらなければいけない立場になったとき、いろんな人が助けてくれる中で『この人って意外とこんなに優しいところがあるんだ』とか気付けるんですよね。チームや事業とかで責任を持つ立場になると、改めて人の優しさを体感できるものなのだと思います。

大場

確かに分かる気がします。それに管理職になると一人の限界を知りますね。組織をまとめるとか、一人だけだとやりきれない世界になるし。だから自分の限界を知って、はじめて人の力を引き出すとか、マネジメントに目が行くんだと思います。

今回のオンラインイベントは、パーソルグループの社員同士が交流をしながら、女性の活躍推進に向けて本音で話せるコミュニティをつくり、グループの中で広めていくためのファーストステップとなりました。今後もパーソルグループでは、こうした取り組みを通じ、女性をはじめ多様な人材の活躍を促進することで、組織の活性化を進めていきます。

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