逃げるな。逃げなければ、必ず笑顔で振り返られる仕事にできる ― PERSOL Group Awards 2023受賞の裏に(5)倉田 美鶴 ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2023年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第5回目は、ポスタス株式会社の倉田 美鶴です。

倉田が担当したのは、クラウドPOSレジ「ポスタス」をスタジアムへ導入するプロジェクト。スタジアムは4万7,000人が利用する球場であり、ポスタスにとっては初の大規模稼働を実現させました。

目次

任せてもらえる仕事が多いことの喜び

倉田のキャリアのスタートは、高校卒業後に始めた事務の仕事。彼女は当時について「とにかく早くはたらき始めたかった」と語ります。

「自分で稼いで、自立したい。昔からそういう考えが強かったですね。高校を卒業したらすぐに就職したくて商業高校を選び、そこで身につけたスキルを活かして事務職に就きました。しかし当時は、今と違って女性にとってキャリアの選択肢が少ない時代。私のいた職場では、女性は20年かけてやっと主任になれると聞いて、環境を変えようと決心しました」

その後倉田は、別の企業を1社経験したのち、現在のパーソルプロセス&テクノロジー株式会社へ入社。転職直後は毎日が忙しかったものの、彼女にとってはそれこそが醍醐味でした。

「正直に言えば、前の職場で仕事をやっているときは1日がとても長く感じていたんです。午後になって時計を見ながら、定時までまだまだあるなぁ……と考えることもあった。転職後の事務職ではそれがなくなりました。やることがどんどんあるって、すごく楽しい。頼りにしてもらえる喜びみたいなものを、ここで初めて感じたんだと思います」

「ノリでしゃべっているだけ」と言われた、すべてが他人事だったころ

倉田が営業職へ転身するきっかけとなったのは、上司からのふとした一言でした。「営業に向いていると思うよ」。そういったすすめがあったものの、自身はピンときていなかったと言います。

「当時は、『そうですかねぇ?』って笑って答える程度だったと思います。しかしその後、別の上司からも同じように営業職をすすめられました。2度目の打診でやっと、本当に何か期待してもらえているのかもしれないと感じるように。パーソルプロセス&テクノロジー内に新たにポスタスという事業部ができるのに合わせて、大阪で営業をやってほしいと話をいただきました。当時はポスタス株式会社として独立しておらず、一つの新しい事業部だったんです。そこで、上司のすすめ通り営業が向いていて何もかもうまくいった!……となったならいいのですが、そんなにスムーズにいかなかったです。私は営業経験がなく、新しい事業であるポスタスにはまだマニュアルもない。何もかも分からないまま走っている感覚でしたね。最初の1年は、1件も契約が取れませんでした」

仕事を任されるのはうれしく、どんなに忙しくても頑張っていた倉田。しかし頑張りはなかなか実を結ばず、契約を取れないまま営業2年目へ突入します。営業としての姿勢に変化があったのは、上司からの指摘がきっかけでした。

「『お前は何も考えてない。いつもノリでしゃべっているだけ』って言われたんですよ。キツいでしょ。キツいんですけど、自分としては、たしかにそうやなぁ、と。そこから営業の仕事について、改めて考えるようになりました。当時の私は、ポスタスに関する知識がない以前の問題で、すべてが他人事だったと思います。自分で考えず最初からお客さまにも上司にも答えを聞く。難しそうなご要望のときは、できる方法を提案するよりも、検討しますねとその場を濁して終わることもありました。

もっと営業としてお客さまと、自分の意見を持って対等に話せるようになることが大切だと感じました。営業の仕事は、ポスタスをただ売ればいいわけではない。お客さまのやりたいことを実現させなければならないのだと分かったんです。以降は、お客さまの要望を、こちらから引き出す。もしもポスタスでの解決が最適だと思わなければ、ポスタスはおすすめしません。それはポスタス以外を探したほうがいいと、ハッキリ断ります。本当にお客さまのためになる道を考えるからこそ、断るという選択肢もある。それができるようになったとき、自分がお客さまから対等な立場で相談してもらえるようにもなっていました」

契約、取れた!やるからにはしっかり対応しようぜ!

お客さまからの紹介で、ポスタスのスタジアム導入について相談され、発生したプロジェクト。提案段階での倉田は、絶対に契約を取ろう!と思っていたわけではなく、むしろ、契約取れちゃったらどうしよう、と不安だったと振り返ります。

「スタジアムは4万7,000人が入る球場です。大規模な場所でたくさんの人が同時にレジを使用することで、システムに負荷がかかる可能性がある状況。経験のない規模だったのでポスタスが不具合なく稼働できるか、本当に分からなかったんです。もし導入後に不具合が発生したら、ニュースになりかねない。ポスタスの将来を大きく左右してしまいます。大きな契約がとれたらうれしいというポジティブな気持ちよりも、本当にお客さまの期待に応えられるか分からない、と不安でしたね」

提案が通り受注に至った際、社内のプロジェクトチームも、大型受注の喜びはありつつ、それ以上に障害が起きた場合のことを考え、心配する人が多かったと倉田は言います。しかし契約成立後、最初にチームの空気を変えたのも彼女。「取れたからにはしっかりいこう!」と皆を鼓舞して回りました。

「ポスタスが現場で正常稼働できるか。検証のために、スタジアムで使われる想定の3倍量の負荷をポスタスのシステムにかけ、稼働テストを行いました。何十回とテストを繰り返し、不具合が起こらないことを確認。現場でのオペレーションもスムーズになるよう、現場トレーニングも徹底して行いました。結果的に、導入後不具合は起こっていません。やりきれたのだなと思います。導入前は不安もあったし、プロジェクトメンバーと喧嘩かと思うくらいバチバチ議論する瞬間もありました。でも、逃げなければなんとでもなる。最後まで自分のプロジェクトとして取り組めました」

営業の仕事は、お客さまとともに夢をみること

スタジアムへのポスタス導入プロジェクトのお客さま満足度は非常に高く、「いい意味で期待を裏切られたよ!」とお客さまから声をかけてもらうことができました。しかし決して導入して終わりではないと倉田は強調します。

「よく私たちのチームは言うんです。ポスタスの営業は『モノ売り』ではなく『コト売り』だと。だからポスタスを導入することだけでなく、お客さまと一緒に夢を見ることも、私たちの仕事なんです。『ポスタスがあるから、次はこんなビジネスができるかも』『ポスタスを活用して、利用者にこんなメリットを提供できるようになったらいいな』、そんな少し未来のビジネスを夢見られるように、サポートしなければなりません。実際に現在、モバイルオーダーやデータを活かしたプロモーションなどさまざまな活用が検討されているところです」

パーソルのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」の倉田なりの解釈について、彼女は「そもそも仕事って、やっている間は辛いこともあるじゃないですか」と言います。

「失敗はつきもので、常に何か立ち向かうものがあるのが仕事。楽しいだけの仕事はないと思います。でも苦労した分笑えたら、楽しい仕事として振り返ることができるようになりますよね。だから途中は苦しくても、終わらない仕事はないと信じて頑張る。そしてどんな場合でもプロジェクトが終わったら、楽しく振り返る。それが、私にとっての『はたらいて、笑おう。』なのかな」

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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