確信できるまで、深堀りしよう。成功のカギは、徹底したコミュニケーションにある ― PERSOL Group Awards2023受賞の裏に(21)Wang Jiali ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2023年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第21回目は、PERSOLKELLY CHINA CO.LTDのWang Jialiです。

Wangは入社5年目から、PERSOLKELLY内でジョブチェンジし、新たにヘッドハンティングの仕事へ挑戦しました。そのチャレンジそのものの素晴らしさと、その姿勢が周りの人にとってもいい刺激を与えたことが、今回のアワード受賞につながっています。

目次

一人ひとりに同じ情熱を感じる「ご縁」があった

WangがPERSOLKELLYの前に勤めていたのも、人材業界の企業。そこへ彼女は新卒で入社しました。

「新卒で入ったのは、中国の国有企業でした。一番惹かれたのは、会社の規模です。大きな企業に入って、大きなチャレンジをしたいと考えていました。当時も私は非常に意欲的でしたし、人事・人材に関連する資格を数多く取得しました。それが仕事の成果に直結すると考えていたからです。しかし実際は、持っている資格と実際に現場で必要とされることには、なんとなくですがずれがある気もしていました。当時は具体的にどうするのがいいか答えは出ませんでしたが、環境を変えてみようと転職活動を始めたのです」

転職活動を始めて間もなく、WangはPERSOLKELLYと出会います。彼女は直感的に惹かれ、すぐに入社を決意しました。

「『ご縁』のようなものをPERSOLKELLYに感じたのです。どの社員の方との面接も、直感的に素晴らしいと感じたんです。専門知識を持ち、一人ひとりが情熱を持って仕事をしていると感じました。自分もそういった環境で、持っている知識や経験を人のために使いたいなと。やりがいを感じられそうだと思い、入社しようと決めました」

ヘッドハンティングは、まるで人を売り込む営業活動のよう

PERSOLKELLYへ入社してからのWangは、HR(「Human Resources」の略で、人的資源全般に関係する業務)の仕事を5年間経験しました。

「HRの仕事のメインは、採用活動です。ただしHRは単なる採用担当者というわけではなく、その企業における人事に関わる仕事を幅広く行います。採用の仕事をしつつ、給与体系の整備や研修、人員の調整など。5年ほど担当したところで、ある程度達成感を得ました。『自分はこの仕事が好きだな』と心から感じられたし、満足感があったからこそ、次のステージへ行くべきなのかなと感じました」

異なる仕事にチャレンジしたい。そんな気持ちと同時に、Wangはチャレンジする姿そのものを、自身の家族に見てもらいたいと考えていました。

「違う仕事をしたいと考え始めたのは、ちょうど子どもが産まれたタイミングでもありました。これから成長する子どもに、自分が仕事をする姿を見てほしかった。そしてただはたらいているだけでなく、知らないことや新しいことにチャレンジしながらはたらく姿を見せたいなと思ったんです」

Wangの新しいチャレンジとは、異なる職種へのチャレンジでした。彼女は同じ会社の中でジョブチェンジし、新たにヘッドハンティングの仕事に就きます。

「ヘッドハンティングって、いわゆる『引き抜き』のようなイメージがあるかもしれません。でも私は、営業のような仕事だと感じました。たとえばメーカーの営業職が『この商品にはこんないいところがあるんです』とアピールするのと同じで、『この人はこんなふうに素晴らしい方なんです』と企業へ売り込む力も重要になる。もちろんただ闇雲にプッシュしてはいけません。企業の求めるものを引き出し、求職者の方の意向を汲み取れることが重要。その上でマッチングし、『きっといい結果になります』と太鼓判を押して、その方をすすめる仕事なのだと。そこに面白みを感じたのです。コロナ禍で企業からの求人が大幅に減ったときも大切にすることは変わりませんでした。企業が本当に必要な人を探し、求職者の本当にやりたいことを引き出す。そうすることで、不況の中でも雇用を生み出せたと感じています」

人それぞれの背景を理解するまで、徹底したコミュニケーションをとる

「この人材はこんなところが素晴らしい方なんです」と、Wangが自信を持って太鼓判を押すことができるのには理由があります。その最後の一押しの手前には、企業とも、求職者とも、膨大な量のコミュニケーションを取っているからなのです。

「絶対にこの企業にはこの人だ、と確信が持てるまで大きなアクションは起こしません。どういう企業で、何に困っているのか。どんな方で、何を大事にしているのか。自分が理解できたと思うまで、徹底的に深掘りします。それは、募集要項や履歴書を読むだけでは分からないことです」

企業が、求職者が、本当に大切にしていることが分かるまでコミュニケーションをとる。彼女がその重要性を学んだのは、とある求職者の転職サポートを経験したことからでした。

「自分と同じくらいの時期に子どもを産んだ女性で、初対面のときから親近感がありました。最初その方は、『どうせ仕事は見つからない』と半ば転職を諦めているように見受けられたんです。しかし、どんな仕事をしたいのか、どんなライフスタイルを大事に思っているのか、細やかにヒアリングを行っていきました。そうして対話をしながら転職活動を進めていくと、彼女は徐々に自信を取り戻し、仕事も見つかったんです。最初から『この人は諦めているから仕事が見つからないだろう』と私まで思っていたら、きっと上手くいかなかった。このとき徹底してコミュニケーションを取ること、そして求職者の方を信じてサポートすることの大切さを知ったんです」

当時担当した女性からは、転職後に感謝の手紙が届き、今でも連絡を取り合うことがある仲だとWangは言います。

「同じ時期に子育てを経験していることもあり、共感できることが多いのもあるのかな。私は子どもにチャレンジする姿を見せたくて異なる職種にチャレンジしたし、彼女は子どもとの時間を大切にしたいとワークライフバランスのとれた企業へ転職しました。仕事の選択にも、家庭や生活って影響するんですよね。人それぞれいろんな背景があって、仕事の選択はあるのだなと思います」

日々成長を実感できるから、また明日もチャレンジしようと思える

Wangにとっての「はたらいて、笑おう。(Work and Smile)」とは。彼女は、「普段は全然意識しない」と語ります。

「『はたらいて、笑おう。』って、全然意識しないくらい、日ごろの仕事に溶け込んでいるんじゃないかな。それくらい、私にとっては当たり前のことなんです。私、この仕事が本当に大好きなんですよ。仕事をして、誰かの役に立てて、なおかつ自分も幸せになれるなんて、素晴らしい職業だと思います」

そんなWangが仕事を充実させるために重要だと思うことは二つあると言います。

「一つは、企業の雰囲気。転職活動をしているときに感じた、PERSOLKELLYの情熱的な雰囲気は今でも変わりません。互いに励まし合い、そして楽しくはたらけていると思います。もう一つは、成長実感です。昨日より今日、今日より明日、できることを増やそうとみんなが意識しているし、実際にそれができていると感じます。日々の小さな達成を積み重ねることで、のちに振り返ってみると大きな成果や達成感につながることもある。小さな達成感も、大きな達成感も、私にとってはどちらも大切です」

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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