立教大学の学生と語り合う!“はたらく”のイメージ、そして理想とは?

パーソルホールディングス株式会社は、立教大学 経営学部で行われているグローバル社会で活躍できる人材の養成を目的とした実践型プログラム「BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)」の考え方に共感し、2018年より経営学部2年生向けの授業である「BL2」(※1)と提携してきました。

5年目を迎えた今年は、その一環として9月9日、例年の授業に加え、「社会人と大学生が『はたらく』を考える機会を世の中に広めること」を目的に、BL2に関わる学生2名と、パーソルホールディングス グループコミュニケーション本部 本部長 木下 学との鼎談を実施しました。
ファシリテーターを務めたのは、BL2運営統括の唐鎌 光生さんと大類 遥さん(ともに立教大学 経営学部4年生)。ざっくばらんに本音で語りあったその様子を、一部抜粋・編集してご紹介します。

(※1)BL2とは、ビジネスの課題解決能力の向上とリーダーシップの開発を目的にした授業で、1学期間を通して提携企業からの課題に対してグループで解決策を検討します。学期末にはその成果をプレゼンテーション形式で発表する大会が行われ、提携企業、教員、学生からの投票により、さまざまな賞が与えられます。

目次

語り合ったのはこの3人

門脇 克幸さん(立教大学 経営学部3年生)
運営・運営統括として、BL2を陰から支える。現在就職活動中。

鈴木 佳乃さん(立教大学 経営学部2年生)
2022年度BL2を受講。企画をプレゼンテーションする大会では、「教員賞」とパーソルホールディングスが選出する「クライアント賞」を受賞。

木下 学(パーソルホールディングス グループコミュニケーション本部 本部長)
2000年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、営業、人事、マーケティングなどを経験。2019年にパーソルホールディングスに異動。現在は、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の社会への浸透・推進に尽力。

左から、立教大学 経営学部2年 鈴木 佳乃さん、パーソルホールディングス グループコミュニケーション本部 本部長 木下 学、立教大学 経営学部3年 門脇 克幸さん

“はたらく”のイメージは、ポジティブ?それともネガティブ?

――2022年度のBL2の授業において、パーソルホールディングスから提供された課題は、「『20代社会人がはたらく上で感じている課題』を1つ取り上げ、パーソルグループが取り組むべき新サービスを提案せよ」でした。課題を通して、“はたらく”についてこれまで考えてきたわけですが、皆さんは今、“はたらく”にどのようなイメージや考えを持っていますか?

門脇さんBL2の受講生のグループワークを見ていて、彼らが「こういうことがしたいんだよ!」と話している時の目がすごく輝いていることに気付きました。“はたらく”って、そういう目が輝くことであってほしいなって思います。

鈴木さん私は「世の中にとって価値のあるものを自分でつくり上げたい」という人生の目標を持っていて、それに向かって活動していく一環として仕事があると考えています。はたらく上では困難にぶつかったり、不安になったり、ネガティブになることは絶対にあると思うのですが、それも夢の実現への通過点なので、“はたらく”というのは基本的にポジティブなことだと捉えています。

木下すばらしい!いつからそう思っているんですか?

鈴木さん高校生の時ですね。進路相談の時、「勉強していい大学に行く」というのが当たり前のように話が進められて……。一般的な考え方なのかもしれないんですが、私にはすごく違和感があって、生きづらさを感じてしまったんです。そのあと、自分を分析したり、どうありたいのかを考えた結果、私は今あるレールに乗って進むのではなく、いろいろな選択肢をつくる側になりたいと思って、はたらくことに対してもそうした価値観が芽生えてきたんです。

――門脇さんは、ポジティブ、ネガティブ、どちらですか?

門脇さんぼくは若干ネガティブですね。今、就職活動真っ只中なんですが、たとえば希望の企業に入れたとしても、そこで活躍できるのかというのが不安で。最近は、はたらき方も自由で個人の裁量に任せられていますよね。それって、自分で自分を律して管理しなきゃいけないわけで、それができるかな、って……。

木下自分を律する気持ちはすごく大事ですね。自分はどういう時に甘えちゃうとか、どういうことなら自分を律して頑張れるとか、どんなご褒美が欲しいとか、そういうことを大学生のうちに知っておくのは大切なことだと思います。それを知っていると、モチベーションを保ったり、ネガティブになった時でも前へ向き直りやすくなると思いますね。
ちなみに、私の今のご褒美は、ゴルフと、利害関係のない高校や大学のときの友人と会って楽しむことです。なんのしがらみもない友人と話すと新たな発見もあるし、とても貴重な時間になっています。

それぞれが考える“はたらく”の理想と実現するための一歩

――皆さんにとって“はたらく”の理想はなんですか?たとえば、どんな光景をみることができたら「はたらくの理想を達成できている」と思いますか?

門脇さん自分の子どもの笑顔を見られたらいいな、と思っています。自分の子ども、つまり次の世代の人たちに良いものを残すこと、それが理想です。
ぼく、中学ぐらいのときから「死んだらどうなるんだろう」って考えるようになって、ずっと何かを残したいと思っていたんです。そして、BL2で“はたらく”を考えるようになって、「残す」+「はたらく」で、こう考えるようになりました。

木下私は、個人的には、前向きな気持ちで、毎日自発的に仕事をして過ごせている状態が、“はたらく”の理想ですね。世の中的には、個人それぞれが「こうなりたい」といった理想や目的を持って、それに向かって自分で舵取りをして進んでいる人が溢れている状態が理想だと思っています。

鈴木さん私は、いつか死ぬときに「楽しかった」と思える人生でありたいなと思います。そうなるためにも、みんなが「自分の仕事の仕方はどうあるべきか」「どういう職種を選択するのがいいのか」を分析して、自分が幸せになる“はたらく”の道を自由に選択できる状態が理想だと思います。

木下“はたらく”って、お金を稼ぐためだけにあるものじゃないですしね。「社会のために価値を提供し続けたいから」とはたらき続けられる社会って、きっと思いやりにあふれた社会だろうし、理想ですよね。
そのためにも、20代の人が「こういう40代、50代になりたいな」、40代、50代の人が「こういう70代、80代になりたいな」、って思えるような、何歳になっても、先を見たときに期待できる世に中であることがとても大事だと思います。

――では、理想に近づくために、今、何ができると思いますか?

鈴木さん私は、今の社会の在り方に疑問を投げかけたり、こうあってほしいと自分の考えをもっと発信していきたいです。そのための場がもっとほしいと思っています。
たとえば、大学って就職活動へのサポートは手厚いんですが、それ以外の道に進みたいという人へのサポートってあまりないんですよ。だから、“はたらく”を自由に選択できるようにするためにも、いろいろな職業やはたらき方を選択肢として与えてくれるような環境をつくりたいと思っています。

木下今回のような機会はとても貴重だと思うし、「こういう機会を自分でつくり上げたい」、「こういう理想を実現させていきたい」といったことは、どんどん発信したほうがいいと思います。BL2の学びを活かして、一歩踏み出せばきっといろいろなことができるようになりますよ!

門脇さんぼくは、いろいろな人とコミュニケーションを取ることが大切だと思っています。目標にする人と出会えるかもしれないし、いろいろな価値観があると知ることで、それがヒントとなり価値創造ができたりするかもしれない。そうすれば、子どもやその世代の人たちがより生きやすく、多様な人が活躍できる社会にするために貢献できるんじゃないかなと。それにはもっと外に飛び出していかなきゃな、って思います。

木下いろんな人と会うのはすごく大切。理想像をロールモデル一人に絞らず、いろいろな人の“いいな”と思う価値観を吸収して、自分がその複合体に育っていってもいいと思います。社会人のいろいろな先輩に積極的に会いに行ってつながっていけばいいんじゃないかな。

あとは、自分の理想を実現するには、どうはたらきたいのか、何をしたいかをきちんと整理し、それを言語化して、掲げることが大事だと思います!

――では、最後に今日の感想と、これからやっていこうと思うことがあれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

門脇さん今日はとても刺激を受けました。木下さんや鈴木さんの考えを知れたことはもちろんですが、「自分から知りに行かなきゃいけない」と思わせてくれた貴重な時間でした。
これまで「就職活動をやらなきゃいけない」という義務のような気持ちがあって、モチベーションも下がっていたのですが、これからは「いつもと違う環境に触れられるいい機会」と前向きに捉え、もっとたくさんの人と話をしてつながりをつくっていこうと思います。

鈴木さんBL2の授業も今日のこの時間も、とても貴重な機会をいただけたと思っています。自分の中で「こう!」という価値観はあっても、これまでそれを発信する場がなかったですし、自分にとっての“はたらく”や社会にとっての“はたらく”を深ぼって分析することもなかったので、それができたことがとても楽しかったし、ためになりました。自分の価値観がさらに明確になったし、自分の仕事に対するモチベーションもアップしました!

木下私も楽しかったです。改めて感じたのは、社会課題などで自分事化できる問題はどんどん解決していかなければいけないな、ということ。大学生や未来を担う人たちがワクワクし、期待できる世の中をつくっていくことがとても大事だと思いました。どんどんチャレンジしていきたいと思います。

ファシリテーターを務めた唐鎌さん(後列左)、大類さん(後列右)も一緒に5人で記念撮影

※写真提供:立教大学
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