【育休リアルトーク】仕事への考え方は変わった?パーソルグループで現在育休取得中の社員に本音を直撃!

昨年度改正され、今年の4月より段階的に施行されている育休・介護休業法。育児をしながら、「はたらく」を両立するあり方についてますます関心が集まっています。

育休を取得し、職場に復帰した後に育休取得中の当時のお話を聞く機会があった方は少なくないかと思いますが、今回は、まさに今、はじめての育休を取得し、子育てに奮闘している社員にインタビュー。仕事に対しての考え方にどのような変化があったか、会社とどのようなつながりを持つことができたらうれしいかなど、育児中の「はたらく」リアルについて聞きました!

お話を聞いた方

パーソルテンプスタッフ株式会社
山﨑 優香
新卒入社5年目。人材派遣の法人営業を3年経験後、産休を取得する半年ほど前に現部署に異動。派遣スタッフ向けの「テンプアプリ」の改善提案や社内告知などを担当。

パーソルキャリア株式会社
髙橋 麗
エージェント事業部にてキャリアアドバイザー業務を6年経験後、BITA統括部に異動し、業務システムの企画および開発プロジェクトのプロジェクトマネジメント業務に従事。

パーソルホールディングス株式会社
板橋 智子
中途入社6年目。プレスリリース発信やメディアの取材対応など、世の中の方々にパーソルグループを知っていただく広報職に従事。

目次

復帰後の姿が見えづらいこその不安

――はじめての育休取得にあたり、育休前に何か不安だったことはありましたか?

山﨑:私は異動して半年ほどで産育休を取得したため、せっかく自分に任せてもらった仕事を休業前までにきちんとやり遂げられるか、覚えた新しい仕事を復帰後も問題なくこなせるかが一番の不安でした。

髙橋:お休み前は業務が忙しく、比較的夜も遅くまで仕事をしていたので、復帰後は時短ではたらくことを希望している私にとっては、自分が残業なしではたらくイメージがなかなかつかないという不安はありました。ちょうど同じ部署に育休から復帰したばかりのメンバーがいたので、その方のはたらき方を参考にしながら、自分の仕事を時短で終えるためにはどうしたらよいかなど、シミュレーションしていました。ただ、自分が効率の良いはたらき方をできるかはまだまだ不安が残っています……。

板橋:私の場合は社会人になって約10年、長く休業期間をとるのははじめてで、それまで懸命にはたらき続けてきた自分のアイデンティティのようなものを失ってしまうような不安を感じたことを覚えています。業務は部署の皆さんにスムーズに引き継いでもらって、とてもありがたかったのですが、復帰後に自分の居場所はあるのか、今まで仕事を通じてつながった人や社会とのつながりなどが失われてしまわないかとか。

育休を通して出会えた新しい自分

――実際に育休を取得して、何か心境の変化はありましたか?

板橋:育休期間は「失う」というよりは「新しい自分を得る」期間だと思えるようになりました。例えば、はたらくパパママ当事者としての目線で物事を捉えられるようになったというのも新たに得られたことだと思います。もともと広報の仕事をしているため、仕事の一環としてもテレビの情報番組や新聞、webニュースなどを見ていましたが、共働き世帯が主流となっている今、男性の家事育児参加や女性の仕事と子育ての両立について取り上げているニュースなどがより自分事に感じられるようになりました。また、子どもを保育園に入れるための情報収集や準備である保活なども、発信者目線だけではなく、より受け手側としての目線で考えられるようになったと思います。
ただ、育児をしながらなので、頻繁に授乳したり、泣いたら抱っこしたりで一日中バタバタしていて、キャリアについてじっくり考える時間などがなかなか持てないのは悩みです。最近は一時保育などの活用も始めてみました。

山﨑:私も仕事をしている時は「今日は何をやって、次はどうして」というように効率よく計画性を持って物事を進めていたのですが、まったく思うようには事が運ばないということを実感しました。そのため、計画に縛られるのではなく、何事も臨機応変に対応しようと心がけるようになったのは自分の中での変化かもしれません。夜泣きもあると自分も寝不足になるので、そうすると昼間一緒に寝てしまっていたりということもありますしね。

髙橋:本当にそうですね。お二人の話を聞きながら、私も産育休前は本をたくさん読むなどして、せっかくのお休み期間でインプットを増やそうと思っていたのですが、なかなか家事・育児以外の時間が取れていないというのが本音になります。在宅で仕事をしている主人の仕事の会話がときどき聞こえてきて、自分は仕事のこときちんと覚えているかなと不安にもなったり……。

でも、最近、意外と自分は仕事が嫌いではなかったのだなということに気付いたんです。仕事にモチベーションを感じにくい時期もありましたが、はじめて仕事から長く離れてみて、仕事をすることは自分の人生を充実させる上で大事なことなのだと気付きました。また、守るべきものができたことでさらに頑張るモチベーションになったなと思っています。

板橋:私も子どもの誕生が新たなモチベ―ションになっています。当たり前ですが、赤ちゃんは、生まれた時は視力はほとんどなく、体も自由に動かせません。そんな赤ちゃんが徐々に手や足を動かせるようになって、寝返りやハイハイにひたむきに挑戦している姿を見ていると、私もまだまだ成長したい、頑張らなければという気持ちになるんです。将来、子どもに「はたらくママかっこいい!」と思ってもらいたいなと。

もう一つ、赤ちゃんの頑張っている姿を見ていて、気付いたことがあります。赤ちゃんは誰かと比べずに、自分自身の成長と向き合っているんですよね。早くからハイハイする子もいれば、ハイハイの時期が遅くても急に歩き出す子もいるし、言葉を話し始めるのが遅くてもある年齢から爆発的におしゃべりするようになる子がいたり……、一人ひとりの個性、成長のペースがあるんですね。大人も同じで、キャリアは人それぞれであって、育休期間がキャリアの“ブランク”になる訳ではなく、それぞれにあった多様な道を歩んでいいのではないかと気持ちのゆとりを持てるようになりました。

山﨑:まさしく、同期の中でも私は比較的早い方の育休取得だったので、たしかにキャリアがストップしてしまうのではないかという不安がありました。でも、生活スタイルの変化に合わせて、一からまたスタートしていけばよいかと、今は前向きな気持ちでいます。

休み中も、会社や部署の情報は常に知っていたい!

――皆さん、子育てを通して前向きな気持ちになれているのですね!一方で、育休取得中はどうしても会社とのつながりが薄れてしまい、復帰後の不安が募るということもあると思います。会社からこういった情報が欲しいとか、交流を持ちたいということはありますか?

髙橋:私の所属しているパーソルキャリアでは3カ月に1回くらい人事の方から産育・介護などで休職中の社員に向けたファミリーサポート通信というメールが来て、経営の発信などに触れ合う機会などはあるのですが、部署の動きなどの身近な組織単位のレベルの情報に触れる機会は少ないので、寂しいかもしれません。今、こういった方が活躍されていて、プロジェクトがこう回っているのだなということが分かると復帰後のイメージもよりつきやすいので、キックオフの情報など共有していただけるとうれしいなと思います。

板橋:そうですね。私も会社のニュースリリースなどで経営方針方針などはキャッチアップしているのですが、部署の組織変更や方針などはときどきランチに行く同僚の方から耳にしている程度です。ただ、行ける機会も限られてくるので、同じ部署の方々ともっと交流を持てる機会があると良いなと思いました。また、今回のようにグループ内の育休中の方との情報共有などができる機会もうれしいですね。

山﨑:私の場合もときどき送られてくる情報はありますが、部署の方々との交流機会は少ないので、より身近な方々との交流ができるとうれしいです。

仕事もプライベートも何事も効率的に!

――最後に、皆さんが復帰後挑戦したいことはなんでしょうか?

山﨑:私は異動してからテンプアプリのインストール数をどう増加させていこうかという改善案を出してお休みに入ってしまったので、復帰後は現場でヒアリングしつつ、改善提案から効果検証までの一連の流れに挑戦したいと思っています。プライベート面では平日は仕事で忙しくなると思うので、週末に料理の作り置きにチャレンジして、家事育児と仕事の両立をしっかりさせていきたいです!

髙橋:同じ部署に戻ったとしたら、産育休前の状態を思い出して、仕事の勘を取り戻すということをまずはやっていきたいです。また、新しい技術やシステムを覚えて、新たなプロダクト開発の挑戦もしていきたいなと思っています。そして、仕事や家事育児だけでなく、ピラティスに通うなど、自分の時間も大切にしていきたいです!

板橋:復帰後は限られた時間の中で、いかにパフォーマンス高く、生産性を上げて仕事をしていけるかが重要だと思っています。時間制約があることでより工夫していく必要性もありますし、それがイノベーションというと大げさですが、新たな価値発揮につなげられるといいですね。また、広報という仕事柄、世の中のはたらくパパママに向けても、当事者としての立場で「はたらいて、笑おう。」の発信に貢献していきたいです!


「育休取得中社員」のリアルトークはいかがでしたでしょうか?
ライフイベントの変化によって自分のキャリアへの不安を抱えることがあるものの、育児という新たな経験によって、自分自身を見つめ直したり、新たに気付ける価値観もあるようです。ぜひ新たな価値観の出会いとして、参考にしてみてください。

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