パーソルのノベルティークッキーはどうつくられる?焼き菓子工房でクッキーづくり体験会を開催!

パーソルグループの特例子会社であるパーソルダイバース株式会社が運営する「よこはま夢工房 長者町」は、8月19日と26日、パーソルテンプスタッフの創立50周年記念(※1)企画の一環として、パーソルテンプスタッフの社員と派遣スタッフの方に向けて、焼き菓子の製造工程を体験しながら障害のある社員のはたらく様子やクッキーづくりへの想いを理解してもらう特別イベントを開催しました。
イベントには受付開始と同時に連絡が殺到。応募総数約500件のうち、抽選で選ばれた34名が参加しました。

(※1)パーソルテンプスタッフは、1973年5月に創立。今年で50周年を迎えました。

■「よこはま夢工房」とは
パーソルダイバースが運営する焼菓子工房で、現在、横浜市内に3拠点を構え、140名以上の障害のある社員が一つひとつていねいに心を込めてつくり上げています。製造されたクッキーは、派遣スタッフの方やお客さまにお渡しするなど、パーソルグループのノベルティとして幅広く利用されています。

本記事では、8月19日に実施した体験会の様子を紹介します。
*パーソルテンプスタッフの社員と派遣スタッフの方(以下、参加者)、障害のある社員(以下、メンバー)、障害のある方をサポートする社員(以下、スタッフ)

当日の様子

この日は、19名が参加。夏休み期間ということもあり、親子で参加された方も多くいました。よこはま夢工房 長者町 マネジャーの広瀬 幹夫から、体験会の内容と「よこはま夢工房」についての説明を受けた後、クッキーづくりのため簡易白衣と紙帽子、マスクをつけて製造室へ。次のプログラムを体験しました。

<主な4つのプログラム>
(1)成型のデモンストレーション&体験
(2)生地づくり(ミキシング)のデモンストレーション
(3)工房見学とラッピングのデモンストレーション&体験
(4)試食

(1)成型のデモンストレーション&体験
あらかじめ用意された、ココアとプレーン2種類のクッキー生地を成型(型抜き)するデモンストレーションと体験が行われました。使用した型は、クマ型、丸型(菊型)、ハート型の3種類。1人4個を成型しました。クマ型のものは、クマの胸の上にアーモンドを置き、手で抱えるように成型。竹串の持ち手側を生地に軽く押し当てて目と口をつくりました。中には生地がくっついてしまったり、クマの手を折り曲げるのに苦労する参加者も。そんな時には工房のメンバーがテーブルをまわってていねいにサポート。きれいな形に仕上がり、うれしそうな子どもたちの表情が印象的でした。

ていねいに生地の型抜きをします
成型された生地

(2)生地づくり(ミキシング)のデモンストレーション
続いて、2名のメンバーがクッキーの原材料である、バター、砂糖、卵、小麦粉をボールの中に入れ、ヘラを使って混ぜる様子を紹介しました。参加者はメンバーのまわりに集まり、生地を混ぜる様子を真剣に見守ります。そんな参加者に対して、メンバーは「小麦粉を入れた後はこねずに“切る”→“切る”→“混ぜる”」など、おいしいクッキーに仕上げる生地づくりのポイントやコツを、クイズを交えて紹介します。自宅に帰ってからもおいしくつくる練習をしている研究熱心なメンバーもおり、3mmの厚さに整える上手な伸ばし方や割り箸を使った方法など、ここだけの“裏技”を次々と披露すると、参加者からは「そうなんだ!」「知らなかった!」などの驚きの声が上がっていました。

手際よく作業を進めるメンバー。その様子に参加者は思わず拍手!

(3)工房見学とラッピングのデモンストレーション&体験
工房には、ミキシング室、梱包室、原材料保管室など、さまざまな部屋があります。参加者は工房内を一通り見学。その間に(1)で成型したクッキーが焼き上がり、続いてそのクッキーのラッピングにチャレンジ!一つひとつをていねいにビニール袋に入れ、ラッピングをしました。

(4)試食
自身が成型したクッキーに加え、今年3月から製造を開始したマドレーヌを試食。「おいしい!」といった声があちらこちらから上がったほか、写真に撮って保存する参加者の姿も見られました。

こうして楽しい体験は終了。最後は、参加者、メンバー、スタッフ、みんなで記念撮影を行い、参加者は自身で成型・ラッピングしたクッキーや1日の思い出をお土産に帰路につきました。

楽しかった1日の思い出に、みんなで記念撮影。笑顔でパシャリ!

工房ではたらくメンバーの仕事や、クッキーづくりへの想い

試食タイムでは、工房ではたらくメンバーの仕事や、どのような想いでクッキーづくりに取り組んでいるのかについても次のように紹介されました。

工房では、メンバーが製造工程にあわせて7つの班に分かれ、お互い協力しながら製造に取り組んでいます。ほかの人ではまねできない器用さで生地をつくる班、生地の種類やその日の気温によって最適な焼き加減を調整する焼成班、0.05mmのわずかな異物やひびも見逃さない検品班や、見え方の角度にもこだわってラッピングに取り組む班、きれいなクッキーをお届けするためにがんばっている梱包班や、全員が気持ち良く作業できるよう洗濯・清掃に取り組む班。まるで7色が混ざり合う虹のように、メンバー一人ひとりの個性が混ざり合い、「おいしいものをつくる!」という愛情をもってクッキーをつくっています。

参加者の声

参加者からは次のような感想が寄せられました。(一部抜粋・編集)

いつも職場でクッキーを頂戴し、とてもおいしくいただいています。今回参加して、そのクッキーがどんなふうにつくられているのか、体験することができてとても楽しかったです。

きちんと整えられた設備でていねいにつくられていることが分かりました。工房の皆さんがていねいに説明してくださったので、よく理解できました。

成型体験は、クマの手が取れてしまったりして難しかったのですが、こうした難しい作業を皆さんが一つひとつていねいに行っていると知ることができて良かったです。

イベント主催者のコメント

よこはま夢工房は障害者の多様な活躍を目指し、地域の方々や自治体からの協力を受けて2006年に設立しました。現在、約140名の障害のある社員が計量や焼成、検品など焼き菓子製造に関わるすべての工程を担っています。
今回のイベントは、社員や派遣スタッフの方々にクッキーがどのような工程で、どのような想いでつくられているのかを知っていただきたい、そして、製造を行っているスタッフやメンバーとの交流を通じてクッキーづくり体験を楽しんでいただきたい、そうした思いから実施しました。今回のような体験会の開催ははじめての試みでしたが、皆さんが和気あいあいとクッキーづくりに挑戦している様子を拝見し、とてもうれしく感じました。今回の体験を通じて、クッキーはもちろん、工房の魅力を知ってもらえたらうれしいです。

加藤 洋平(パーソルダイバース 受託サービス統括本部 受託サービス第2本部 神奈川事業部 ゼネラルマネジャー)

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