「死の疑似体験」から、自分にとって大切なものを考える。オンライン社内研修を実施

パーソルホールディングス株式会社では、パーソルグループの全社員を対象に、社員の主体的な変化・成長とキャリア自律支援を後押しするための公募型研修「@(アット)」を実施しています。
12月11日、この「@(アット)」の新たな試みとして、「死の疑似体験」を通じて、自分にとって大切なものを考える研修プログラムをオンラインで開催しました。

死の疑似体験ワークとは

本ワークは、もともと欧米の終末医療従事者が患者や家族の想いに寄り添うためにつくられました。普段健康な私たちは、「今何が欲しいか」「どんなスキルを身につけたいか」など、今ある現状から増やしていくことを考えますが、死の疑似体験ワークでは、逆に今あるものや欲を取り払っていった先に何が残るかを考えることで、自分にとって大切なものが何かを考えるワークです。

研修の様子

(1)死の疑似体験ワークへの参加

株式会社ハートクエイクが開発した「死の疑似体験ゲーム」というオンラインシステムを使用し、五色カード法という手法をベースに設計されたワークが行われました。

まずは大切にしている出来事(昼寝など)、大切な人(母親など)、好きな場所(自分の部屋など)、大切にしている物(財布など)、大切な目標(就職など)の5つのジャンルに分け、各ジャンル4つまで列挙していきます。

個数制限を設けられたことから、参加者からは「すべてを叶えられないかもしれない中で、何が大切かが炙り出された」「どのジャンルに執着しているのか客観的に見るきっかけとなった」などの声が上がります。

続いて、「ある日脳腫瘍が発見された」という命の期限を意識する局面のシチュエーションへと進み、「まだ助かるかもしれない」という希望を持ちながらも、自分がだんだんと死に近づいていくことを想像していきます。ストーリー調で病気の進行が伝えられ、指定されたジャンルのカードを自分で捨てていったり、ある時はグループ内のほかメンバーのカードを減らしてくださいという指示に従い、徐々に自分にとって大切なものを手離します。何を最後まで大切にして死を迎えていくかを想定し、今の自分がこれから何を大切にしていくべきかを考え、価値観を見つめ直していきます。

本ワークでは、参加者の6割近くは最後まで「大切な人」のカードを残しており、捨てる際に心苦しく感じている方が多かったようです。

参加者からは「これまで、自分の大切なものを可視化すること自体やったことがなく、その大切なものをこれからの人生で今まで以上に、自分らしく磨いていきたいと感じました」「死に向きあったとき、大切な人に看取ってもらえるよう、絆を大事にしたいと改めて思った」という声も上がりました。自分の人生に後悔をしないように、目の前のことに真摯に向き合い、より素敵な未来を目指して希望を持って行動していきたいという心情変化のきっかけにもなったようでした。

このワークの最後には、グループごとに本ワークを体験した感想を共有し合いました。

(2)自分のPurpose(存在意義)を見つける

続いて、プログラムを単なる「刺激」で終わらせず「自分ごと」として捉え、自身のキャリア形成に活かすためのリフレクションを実施するために、エグゼクティブ・コーチングで扱う手法と参加者同士の対話を通じて、参加者一人ひとりのPurposeを発見するワークショップを行います。自分自身のPurposeとは自己実現の指針ともなり、“私はなんのために存在するのか?”という意味です。
「自社を通じて」と「自分自身の人生を通じて」の両軸で実現したいことや提供したい価値を言語化し、自分の強みや提供価値を棚卸しすることで、自己効力感の向上につなげます。参加者からも「過去の輝いた経験から自分の特徴、自分らしさ、強み、大事にしていることを見つめ直すことができました」「実現したいことに対する想いを再確認できたことも良かったです」という声が聞かれました。

(3)キャリアの振り返り

最後のワークでは、時間軸(現在・未来)と空間軸(自分自身・身近な人・地域・社会)の2軸でイメージしながら、自身のキャリアを振り返っていきます。
「異なる価値観や世界に触れながらキャリア観について考える」「Purpose発見」の2種類のワークショップを通じて、外的刺激&内的探求の両方からキャリアを探求していくとともに、「Purposeを通じて」「自分自身の人生を通じて」の両軸で、実現したいことや提供したい価値の言語化を図ります。

ポイントは「忙しい日々の中でも、ときどき自分を振り返ることで、「はたらいて、笑おう。」を見つめ直し探求できるようにする」こと

公募型研修「@(アット)」の担当者であるパーソルホールディングスの樋浦 武志は、このプログラムの狙いを次のように語ります。

自分自身もこのプログラム内容はとても衝撃的でした。
死にゆく過程の疑似体験を通して、大切なものやことを考えると、それを大切にしたい気持ちの中にはどんな思いや願いがあるのだろうか?選択を迫られたとき、葛藤の奥にあるものは何なのだろうか?それは自身のどのような人生観から立ち上がってくるものなのだろか?など、いろいろな問いや感情にたくさん出会えたことが印象的でした。死ぬ時に後悔しないよう、自分らしい人生を生きたという実感と喜びをつくり出していくために、どうしていきたいかを考える良いきっかけにもなりました。
忙しい毎日を駆け抜けていると、当たり前に明日が来て、そこに終わりはないような錯覚を起こしてしまいますが、時間を取って、過去の自分を振り返ったり、未来を思い描いたり、大切にしたい周りの人のことを思ったり、自分が社会に貢献したいことを考えることはとても大切なことだと思います。
今後も、グループの垣根を越えて、改めて自分の大切にしたい生き方やキャリア観、価値観などを見つめるような機会を増やしていくことで、社員の皆さん一人ひとりがグループビジョンである「はたらいて、笑おう。」に共感するだけでなく、実感していただけるようにしていきたいと考えています。

ワークショップを終えた参加者からは、次のような感想が聞かれました。

いつも走り続けていて振り返ることがなかなかない状態でしたので、自分を見つめるには貴重な時間になりました。

気付きの多い研修でした。自分のこれまでの生き方や考え方に真正面から向き合うこととなりましたが、結果としてそれがより自信となって、今後も大切にしたいことは大切にしつつ、挑戦していきたいと前向きな気持ちになれました。

自分のPurposeを再認識できた機会でした。また、同じパーソルグループで闘志を燃やしている方と出会うことができ、人に恵まれた環境だと改めて感じることもできました。

公募型研修「@」について

自分の“はたらく”を見つめ直すきっかけに
※「@(アット)」:「Adventure Training Program」を略した名称。
日常と異なる経験を通じた内省と対話を取り入れた、アクティブラーニング型の研修プログラムです。参加者は、パーソルグループに所属する社員から有志で募っています。

日々の仕事や取り巻く環境、考え方や価値観の慣習などから離れ、普段とは異なる視点でキャリア観を見つめ直すことができるよう、2021年度からは「ワークショップコース(先進的でユニークなワークショップをベースにキャリア自律の気付きを得る)」と、「越境学習コース(NPO協業、産学連携等の協働を通じた社会課題解決の体験をベースにキャリア自律を育む)」の2つのコースを用意。社員が自身の大切にしたい生き方やキャリア観・価値観などを見つめ直し、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を実感できる機会を提供しています。

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