大学生が新規事業を提案!2030年に「はたらいて、笑おう。」と言える社会を実現するために取り組むべきこととは?

パーソルホールディングス株式会社は、立教大学で行われているグローバル社会で活躍できる人材の養成を目的とした実践型プログラム「BLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)」の考え方に共感し、2018年より経営学部2年生向けの授業である「BL2」と提携してきました。今年はより実務的・発展的な学びを拡充したいという想いから学生たちに課題を出すとともに、7月10日にはその企画力をプレゼンテーションして競う本選にてクライアント賞を選出しました。

本選へ進んだのは全70チームの中、予選を勝ち抜いた5チーム。その中から、パーソルホールディングスが贈るクライアント賞に見事輝いたのは、「田中先生クラス7班」(写真:左から榎本 寿久さん、水谷 桜子さん、イ・ヨンスさんと、オンライン参加の澤池 一鞠さん) の皆さんでした。

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実施の目的とミッション

提携した21年度「BL2」は、立教大学 経営学部の2年生約300名が受講しています。「BL2」は、「リーダーシップを武器に、理想をちょっと現実に」をコンセプトに、受講生のリーダーシップ開発とキャリアを考えるきっかけを与えることを目的にした授業です。

この授業に対し、パーソルグループは「2030年に『はたらいて、笑おう。』と言える社会が実現されているために、パーソルグループが取り組むべきことを提案せよ」という課題を提供しました。2030年、それは今の大学生が社会で活躍する時期です。その時、社会はどのようになっていて、自分はどんなはたらき方をしていたいのか……。自身のキャリアを考える上でも、ぜひ未来を想像してほしい、そして、それぞれにとっての「はたらいて、笑おう。」とは何かを考えるきっかけにもしてもらいたいという想いからこの課題を設定しました。

春学期を通して、この課題に約300名・70チームの学生が取り組みました。

本選の様子

本選出場となった5チームは、順番に各7分のプレゼンテーションと3分の質疑応答を実施。「クライアント賞」は以下の5つを評価基準に審査が行われ、ほか、学生からの投票数が一番多かったチームに「学生賞」が、教員からの投票数が一番多かったチームに「松坂賞」が贈られました。

①課題設定の適切さ
・パーソルが解くべき、社会性のある課題を具体的に設定できているか

②プランのオリジナリティ
・既にある類似サービスとの違いが明確になっているか

③プランの実現可能性・持続可能性

④ファクトベース思考
・定量・定性調査で得られたデータに基づいて、現状分析及び解決策の妥当性検証が行われているか

⑤資料の見やすさ・プレゼンの質

■シニアに着目した事業プラン、「シルバーパーソル」がクライアント賞を受賞!

コロナの影響もあり世の中が目まぐるしく変化していく中、2030年という未来に“「はたらいて、笑おう。」といえる社会”を実現するための事業を考えるという抽象度が高い課題にも関わらず、ハイレベルなプレゼンテーションが続きました。
そして、見事、クライアント賞に輝いたのは、「田中先生クラス7班」でした。

「田中先生クラス7班」の皆さんは、2030年には“人口の3分の1が65歳以上”と言われていることに着目。新たに職を探す65歳以上のシニア世代をターゲットに設定しました。そして、「はたらいて、笑おう。」の仕組みを「はたらくの工夫」+「外部要因」と定め、さまざまな仮説を立て、定量、定性調査から分析。そうして導き出したのは――、はたらくの理想とは、「成長が実感できること」であり、「はたらいて、笑おう。」を実現するための「はたらくの工夫」も同様であること。そして、シニア世代が笑うための外部要因は「友達と喋っているとき」であること、でした。

そして、提案した事業プランは「シルバーパーソル」です。

65歳以上の就業希望者は、シルバーパーソルに申し込み後カリキュラムを受け、デジタルツインというリアルな世界をインターネット上に再現する技術で可能にした仮想インターンシップを経て、派遣先企業を決定し就業。仮想インターンシップを行うことで、就職後のギャップを軽減できる仕組みを考えました。そして、専用アプリにより、成長を確認できたり、グループチャットで仲間とコミュニケーションが取れるようにすることで、成長実感とコミュニティの場を提供します。

また、実践的なビジネスのプランとして、パーソルのメリットと社会へのメリットも提示されました。

受賞者コメント
「この度は21年度BL2クライアント賞に選出いただき誠にありがとうございます。一つのテーマに沿ってプランを練っていく作業は時間もかかり、自分たちの考えは正しいのかと疑問を抱くこともありました。しかし最後にはクライアント賞を受賞することでその苦労が報われた思いです。また、今回は授業中にパーソルホールディングス社員の方から直接フィードバックをいただくという貴重な経験を得ることができました。本当にありがとうございました。」(「田中先生クラス7班」代表 澤池 一鞠さん)

クライアント賞、選出のポイントは⁉                             
受賞式の後、パーソルホールディングスの木下 学(グループコミュニケーション本部 本部長)が、本選の感想と、クライアント賞選出のポイントを語りました。また、これから社会人となる学生の皆さんにエールを贈り、挨拶を締めくくりました。
(一部を抜粋、編集)

「本日はすばらしいご提案をたくさんいただき、ありがとうございました。すぐにでも実現したいと思えるものが多く、受賞案件の選出も非常に迷いました。

社会は変化し続けており、『はたらく』をめぐる環境も大きく変わっています。そんな中で、これから先私たちが自分らしくはたらくためには、自身のスキルを磨き続けることが重要だと思います。
そうしたことを考えたとき、『シルバーパーソル』の“個人が自らの成長実感を確認できる”という事業の骨子は、長くはたらく上で大切なポイントであり、とてもワクワクさせられるものでした。また、定量と定性調査によるデータ提示もあり、顧客のインサイトがイメージできた点も素晴らしかったです。

また、ほか4つの班のご提案も、我々にはない発想があり、取り組んでみたいと思わされるアイデアでした。

この先学生の皆さんには、自分で“はたらく”を選び、決める時期がやってきます。その時は、企業がどんな社会課題を解決しているのかを見極め、その中で自分はどんなことを成し遂げたいのかを考えてみてください。そうすれば、皆さん自身が『はたらいて、笑おう。』に一歩近づけると思います。」

■「学生賞」「松坂賞」は、同班が受賞! 

学生からの投票数が一番多かったチームに贈られる「学生賞」と、教員からの投票数が一番多かったチームに送られる「松坂賞(教員賞)」の両方を、「種部先生クラス5班」が受賞しました。

学生賞と松坂賞をダブル受賞した「種部先生クラス5班(左から、河村 潤平さん、荻野 涼介さん、栗原 萌さん、武村 花詩子さん)」の皆さんと田中先生

事業プラン名:「PERSOL and MORE」奨学金を抱える若者と企業をつなぐプラットフォーム事業
プラン内容:奨学金の返済への不安をなくすというもので、「若者の『資金的不安』排除」でマイナスからゼロへ、そして、「仕事で成果を出せる環境づくり」によって、セロからプラスへと導くプラン。


多様な価値観や背景を持つ人々が協働するグローバル社会で求められるのは、チーム全員の強みを引き出し、組み合わせ、目標を達成する「次世代のリーダーシップ」です。
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」といえる社会の実現に向け、人材・組織開発をはじめとした「はたらく」に関する社会課題の解決を目指します。

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