未来の車をつくる革新的な“尖った技術”を紹介。
パーソルR&D株式会社は、1月20日から22日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「第13回 オートモーティブ ワールド」に出展しました。
パーソルR&Dが出展するのは、今回で5回目です。
オートモーティブ ワールドは、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カーなど、自動車に関する先端技術を持つ企業が多数出展する世界最大の展示会(※1)です。
今年は、1,006社が出展、3日間で約15,000人が来場しました。
(※1)同種の展示会との出店社数、製品展示面積の比較。同イベント調べ。
パーソルR&Dのブース
パーソルR&Dの展示ブースでは、ロボット制御、IoT(※2)、ADAS(※3)など、同社が保有する最新技術をはじめ、アイロック社(※4)と共同開発したVRトラックドライビングシミュレータや、同じくパーソルグループでエンジニアリングに携わっているパーソルAVCテクノロジー株式会社の技術紹介、名古屋大学・芝浦工業大学との産学連携を実施した研究紹介をパネル展示等で紹介されました。
(※2)Internet of Things(モノのインターネット)の略。存在する物体に通信機器を持たせ、取得した情報を活用できるようにすること。
(※3)Advanced Driver Assistance Systems(先進運転支援システム)の略。ドライバの運転操作を支援するシステムのこと。
(※4)挙動のリアルさで定評のあるVRドライビングシミュレーター「T3R(ティースリーアール)」を製造する企業。
●パネル展示
パーソルR&Dが展示した最新技術での取り組み3つを、担当者の声とともにご紹介します。
汎用デバイスでのIoT化を実現!
・パネルタイトル:ロボット制御ミドルウェアROS2の開発実績
ロボットアプリケーション開発のためのミドルウェアROS2(Robot Operating System 2)の特徴を生かして、マイコン(電気機器を制御するための小さなコンピュータ)を使用した汎用デバイスのIoT化を実現。
展示ブースでは、汎用デバイスのみを使用し、旧システムROSとROS2が混在した環境下でのロボット制御を実現し展示しました。
「ロボットのソフトウェアは従来研究用途が多かったものから、製品用途へとシフトしています。それに伴い開発プラットフォームもROSからROS2へと移行しつつあります。これまでのROS技術を基盤としながら、マイコンでも動作するROS2での機能開発に取り組んでいます。」
IoTの導入を仕様検討から一括対応!
・パネルタイトル:IoTやEdge-AIの導入を手軽に実現
Edge-AIのEdge(エッジ)は端末をさし、AIは人工知能のこと。Edge-AIは通常クラウドで行う処理を端末(Edge)上で処理する技術で、より遅延なくリアルタイムな処理を可能にします。
展示ブースでは、Cube型IoT端末活用の一例として、市販の温水洗浄便座のコンセントに接続するだけで、大型商業施設などのトイレをIoT化し、利用状況を表示するシステムを実現し展示しました。
「近年、IoTやEdge-AIといったさまざまな技術が登場してきています。これらの新技術を取り入れ、自社製品や設備をIoT化したい、Edge-AIを導入したいと考えるお客さまは多いと思います。
これらの導入を手軽に実現するためのIoTプラットフォームとしてのCube型IoT端末を開発しました。また、AIに関しての支援を行うためにEdge-AI技術の開発推進も進めています。」
オリジナルデザインの車載メータをご紹介!
以前は、アナログ針と部分的な液晶パネルでの表示だった車載メータですが、昨今では、全面液晶パネルへと進化しています。そしてグラフィック表示となり、さまざまデザインや用途に合わせた表示サイズ、位置の変更が可能となりました。また、自動車の進化にともない、さまざまな情報を表示する必要があるため、視認性の良さのみならず車両の状態表示やナビゲーションの表示など、多機能な車載メータが開発されています。
展示ブースでは、パーソルR&Dオリジナルデザインメータを展示しました。
「ADASをはじめとする技術の進化で、自動車は多機能化しています。車載メータはドライバに表示するコンテンツが増え、分かりやすく、鮮やかな表示が求められています。
これまで培った技術力を活用するとともに、これからの時代を見据えたオリジナルデザインメータの開発に取り組んでいます。」
■最後に
コロナ禍で来場者数が半減した本展示会でしたが、パーソルR&Dブースは3日間を通し多くの方にご来場いただきました。多くの方に「尖った技術」の魅力を知っていただく機会になりました。