「#広告しようぜ」パーソルの選出作品を発表! 話題になった本プロジェクトを振り返る

10月20日の新聞広告の日から展開された、朝日新聞社主催の「#広告しようぜ」プロジェクト。広告の新たな可能性を開拓する本プロジェクトでは、10月20日の朝日新聞朝刊の広告特集で6社がそれぞれの企業活動に沿ったテーマの広告を募集し、5,255件の作品が集まりました。
パーソルグループも本企画に参加し、チームとしてエントリーされた嶋崎 仁美さん・秋本 可愛さん・兒玉 奈々さん・市橋 咲さん・羽田 朱音さんの作品が選出されました。


作品テーマは「誰もが誰かのエッセンシャルワーカーだ。」


こちらからもご覧いただけます。

――受賞された皆さんからのコメント

この度は、素敵な機会をいただきましてありがとうございます。2020年は新型コロナウイルスによって世界が大きく変わり、普段通り働くことすら大変な年だったと思います。エッセンシャルワーカーというと、医療従事者など社会に必要不可欠な仕事に従事する人を指しますが、私たちは社会を構成する仕事の一つとして不要なものはないと考えています。全ての働く人への感謝の気持ちを、皆様の目に留まるよう願いを込めて視覚的なインパクトを考えて広告を作成しました。実際に新聞広告を通してお届けできると知り、チーム一同大変嬉しく思います。2021年は少しでも状況が好転し、全ての働く皆様が笑顔でいられるようお祈り申し上げます。

 


企画の背景と反響


主催者となる株式会社朝日新聞社の田浦 孝博さん・企画に関わった株式会社GOの三浦 崇宏さん・そしてパーソルホールディングス株式会社の広報担当である大橋 直子の3者に、それぞれの想いを伺いました。

――「#広告しようぜ」、どんな狙いがあったのでしょうか。

田浦氏:2019年も「新聞広告の日」に合わせた読者巻き込み型の企画を実施し、話題になりました。より一層いい企画にするために2020年はどうしようと思ったときに、「新聞を起点に議論を起こしたい」ということがまず浮かびました。単純にバズらせるのではなく、読者にとって考えるきっかけとなり、参加していただける場になるような企画にしたいと思い、GOさんにご相談したんです。最初に今回の企画を見た瞬間に、「これを載せたい!」と心底思いました。

三浦氏:進めるうえで大事にしたことは二点あります。一つは、新聞広告の力はまだまだあるということを世の中に再認識させたいということ。デジタルが普及しているからこそ、ここぞというときには手紙を渡すという文化がまだまだありますよね。そこから、新聞広告は企業にとって生活者へのお手紙のような存在ではないか、という発想になりました。

──企業の熱い想いを伝える場が新聞広告だと。

三浦氏:はい。もう一つは、読者に受け身ではなく自分ごと化してもらうことです。広告は、お客さまにメッセージを伝えるだけではなく、広告主である企業と、メディア・広告会社などのつくり手と、読者や生活者が同時に幸せになるものであってほしいと思っています。そんな広告の良さを知ってもらう・楽しんでもらうためには、まず自分ごと化してもらいたい。そのためには読者が実際に広告をつくることが一番だと想い、この広告が実現しました。

大橋:パーソルとしては、こんなご時世の中で、大変だけど懸命にはたらいている人たちを応援したいという想いをずっと持っていました。ポジティブなメッセージを企業として発信して共感いただくには、タイミングがとても重要です。今回の企画を打診いただき、世の中の皆さまに、それぞれの「はたらいて、笑おう。」を考えてもらうきっかけをパーソルがつくれる主旨になっていると思い、これはきっといまの世の中に必要とされる企画である、と確信を持てたことは大きかったですね。

――応募作品をご覧になって、率直にどんなことを感じましたか?

田浦氏:正直なところ、ここまで応募が集まるとは思っていませんでした。この企画は賞金は出ないんですよ。それなのに「新聞広告を載せたい!」という人がこんなにいるのか、と感じられたことは純粋にうれしかったですね。初日からSNSでも話題になり、実際に集まった作品のクオリティも高くて、非常に刺激的でした。

大橋:私たちは、「『はたらいて、笑おう。』とは、こういうことである」という“正解”を広告で伝えていきたいわけではないので、どのように表現したらいいかということを日々考え、悩みながら過ごしているんですよね。ですので、読者の皆さんが「はたらいて、笑おう。」について考えて表現してくださったこと自体が、とても価値があると思いました。応募作品を並べて見ていくと、「多種多様なはたらき方があり、パーソルはそれを応援している企業なんだ」という企画意図が伝わってきて、それもうれしかったですね。

三浦氏:わずか2週間の募集期間で5,255件も集まったことは驚きでしたね。「みんな広告したかったんじゃん!」って思いました(笑)。

――今回の受賞作品はどのような背景で選出されたのでしょうか?

大橋:応募の中から最終的に7作品に絞りました。実はそこからは、部署内約30名の社員に投票してもらい、最後の選出作品が決まったんです。これが、かなり意見が分かれまして……。それぞれが投票理由も出してくれたのですが、その理由に社員の想いが表れると感じました。
最終的な選出ポイントとしては、この作品の掲載を通して「すべてのはたらいている人たちへの感謝と、新たな年への応援を伝えられる」と思えたことが決め手となりました。

三浦氏:本当にどれもいいアイデアでしたが、選出したものは特にいい意味で粗削りであり、つくり手の情熱を感じて、グッときました。「全員称えたい!」という熱量が伝わってくる。きっとこの広告を見た人は、紙面のボディコピーの中に、自分の仕事を探しちゃうと思うんです。そのときに勇気を与えられるものになるのでは、と感じました。

田浦氏:「エッセンシャルワーカー」という言葉そのものが、今年を象徴していますよね。一般的には医療従事者などを指すことが多いと思いますが、この広告を通して「自分も社会と繋がっている、必要とされている」ということがとても伝わりますよね。文字だけの構成でとてもシンプルだけど、とても力強いメッセージだと思います。

大橋:最後に家族や友人への感謝も伝えていることがさらに素敵ですよね。

――今後「新聞広告」を通して取り組んでみたいことはありますか?

田浦氏:「ともに考え、ともにつくる。」ということは継続して取り組んでいきたいですね。広告主であるクライアントと読者との接点をつくって、参加してもらえる場を提供することがメディアの重要な役割だと思っています。たとえば、SDGsなどの社会課題などは、最近よく聞くけれどなかなか自分ごと化しにくい、という人も多いと思います。それを一方通行の情報発信ではなく、一緒に考えて、ちょっとしたアクションを促す仕掛けをつくりたいと思っています。

三浦氏:今回の企画のように、複数の企業と共同でコンソーシアムをつくっていくことがこれからの広告会社の役割ではないかと思っているんです。一つのコンセプトや伝えたいメッセージについて、複数社でメッセージをリレーしていけたら面白くないですか?そのタスキに新聞広告がなっていけたらいいなと思います。

大橋:タスキいいですね!確かに1社単独ではなく、複数社で世の中を変えていきたいと思います。これからは企業利益を追求していくだけではなく、社会をどう良くするか、どんな立場の人がどう貢献していくか、ということを積極的に形にしていきたいですね。我々は「はたらく」のど真ん中にいて取り組んでいるので、この立場からできることは全部チャレンジしていきたいです!

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