私たちの「はたらく」はどうあるべき?ビジネスカンファレンス「MASHING UP vol.3」に協賛&社員が登壇

もっと気楽に、自分らしくでいい!?ビジネスパーソンにとっての2大テーマ「休み方」と「キャリア形成」について考えてみた。

パーソルホールディングス株式会社は、11月7、8日の2日間にわたって行われたビジネスカンファレンス「MASHING UP vol.3※」に協賛しました。
“Reshape「働き方」”のテーマのもと、異なる二つの視点からキャリアについて考察された「休まざる者、働くべからず」と「キャリアプランなんていらない?」のセッションでは、パーソルホールディングス CDO(Chief Digital Officer)兼グループデジタル変革推進本部 本部長の友澤 大輔がモデレーターとして登壇しました。

目次

セッションの様子(一部をご紹介します)

●Reshape「働き方」ー 休まざる者、働くべからず
オマツリジャパン 代表取締役の加藤 優子さん、漫画アプリPalcyの編集長を務める講談社の助宗 佑美さんをパネリストにお迎えし、お話を伺いました。

仕事も育児も、両方が仕事であり休みという感覚
日本全国に30万もあるといわれているお祭りを盛り上げ、地方創生や文化の伝承、お祭りを通したコミュニティづくりなどを行なっている加藤さんは、昨年、出産して一児の母になりました。はたらき方の方向転換を迫られた結果、仕事も育児も両方が「仕事であり休みである」という感覚になったといいます。

「出産してから、仕事している時間はいつも『こんなに自由にはたらけて、ありがたい〜!』って思っています。仕事ばかりだと、『休みすぎた!育児や家事もやんなきゃ!』ってなるし、反対に育児集中だと『仕事やばい!』ってなる。どちらも中途半端になりますが、それでバランスをとっている感じですね」

キャリアを積んだ今、休日はあえて自己決定をしない。
出版社に勤める助宗さんは、入社当初は徹夜が当たり前だったといいます。しかし、担当した東村 アキコさんの『東京タラレバ娘』など、「女の人の幸せってなんじゃろか〜」と考えることが、ヒットにも繋がるようになり、がむしゃらにはたらくだけでは、読者に寄り添えないと感じるようになったそう。そして、20代のころとは、はたらき方、休み方が変わってきたと語ります。現在、実践していのは「休みの日はとにかく主体性をなくす」という過ごし方です。

「キャリアを積んでいくと、自分で決定しなきゃいけないことの連続じゃないですか。誰かに指示したり、指揮をとったり、日々の小さなことも優先順位を決めていかないといけない。だから、自己決定をしないということだけでも、非常に心が休まるな、と思います。本気で何も決めない。夫が山に行こうと言えば、登ったことがなくてもついて行く。マズい店に行こうが、ダサい店に行こうがいい。相手に委ねているとイヤな思いをすることもあるかもしれないけれど、それは自分で決めているとできないこと。何が嫌か分かるのって、それもいいことだな、って思います」

はたらき方が多様であるように、休み方も多様にある
友澤は、「休みにどこか出かけなきゃ!」と思うことがストレスで、休日も気付けば仕事、ということも多いそう。
「でも、それが自分にとってはストレスじゃないのなら、別にいいのかも!遊びなのか、仕事なのか、それは自分がどう感じているかですね」と語りました。

●Reshape「働き方」ー キャリアプランなんていらない?
エッセイストの紫原 明子さん、ビタミン CEOの高松 裕美さんをパネリストにお迎えし、お話を伺いました。

自己決定はあまりしていない。流されたからこそ出会えたセレンディピティ
紫原さんは18歳で結婚し、二児の母になりました。夫が立ち上げた会社は業績好調。しかし、数年後に「夫が数千万ものお金をキャバクラにつぎ込んでいた」ことが発覚し、離婚。その後、出版社やPR会社に縁を得て仕事をしつつ、精力的にブログを執筆し、やがて文筆業へとなっていったといいます。現在では、深い悩みを吐き出せる場をつくろうとオフラインサロンを主宰したり、赤ちゃんの泣き声を温かく見守っていることを示す「WE ラブ 赤ちゃん」ステッカーを発案したりと活動の場を広げています。

人って、なかなか思うようには生きられないもの。私は、自己決定はあまりしていなくて、選択肢も少なかったからあまり悩まなかった。でも、家事や育児を頑張っても履歴書には書けないし、職歴がないから就職も難しい。こういう経験をしてきた私だからこそ果たすべき役割があるんじゃないかな、と考えられるようになりました」

選択の軸は、社会的成功ではなく、自分が欲するもの
高松さんは、カリスマ美容師ブームにのって美容師になるも、26歳のときにベンチャー企業に転職。20億円で買収されるまで会社を成長させた後独立し、現在は、スタートアップ企業の支援をする会社を運営しながら、エンジェル投資も行っています。高松さんもいまのキャリアに行き着くまで、キャリアプランは立てていないそう。

「自分の強みって、ほぼ自認できないものだと思います。まだ何もない創業期のベンチャーに入って、たまたま人事や組織の統括をやってみて、ここが私の能力が開花するところだったんだな、と後から気付きました『何をやっても生きていける』と思えたのは、大きな財産ですね。ただ、美容師を辞めるとき、会社を立ち上げるとき、選択をする場面では常に『社会的成功』とは別のベクトルでジャッジをしてきました。社会的なキャリア(地位や肩書など)を得ることって、私にとっては大事ではなくて。それよりも、いまの自分の状態、刺激がほしいのか、時間がほしいのか、それを軸にして選択をしています

友澤は、「あえて流れに身をまかせることで、思いもよらないチャンスが巡ってきたり、自分でも気付いていなかった能力に出会えたりする。休み方、キャリア形成、どちらもビジネスパーソンにとっての大テーマ。でも、大上段に構えるばかりが向き合い方ではありません。もっと気楽に、自分らしくということですね」と締めくくり、セッションは終了しました。

※カンファレンス「MASHING UP」は、さまざまな性別、年齢、国籍、業種、業界をマッシュアップする(混ぜ合わせる)ことで、参加者に新たな一歩を踏み出すきっかけや、新しいネットワーク、ビジネスのアイディアを得る機会を提供します。

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