目隠しで美術作品をみる?!「対話型鑑賞ゼミ」研修を実施

パーソルホールディングス株式会社では、パーソルグループの全社員を対象に、社員の主体的な変化・成長を後押しするための公募型研修「@(アット)※」を実施しています。@では「アート・クリエイティブ系ゼミ」と「地域を舞台にした研修」の2つを用意しており、これまでに総勢600人以上が受講した「アート・クリエイティブ系ゼミ」の人気プログラムである「対話型鑑賞ゼミ」を東京・大阪で開催しました。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)から誕生し、国内外の教育現場で実践されている最新手法を活用した研修で、「みる・かんがえる・はなす・きく」というコミュニケーションの基本を軸に据え、「事実」と「解釈」の間にあるミスコミュニケーションを減らす手法を身につけるワークショップです。
正解のないアート作品を鑑賞しながら「アート・クリエイティブ系ゼミ」のコンセプトである「遊ぶように学ぶ」を実践しました。
※Adventure training programの「A」「T」と、「ここから変わる」「世の中を『あっ』と言わせる研修をする」の意味を持たせた名称。

目次

対話型鑑賞ゼミの概要

自分の価値観や前提に気付き、他者とより多くの意見・意味を生み出す方法を学ぶ

本ゼミは、京都造形芸術大学 アートプロデュース学科の伊達さん、岡崎さんを講師に迎え、2日間連続の短期集中研修として実施しました。

(1日目)対話型鑑賞の体験

2名1組で作品を鑑賞します。1名がアイマスクをし、アイマスクをしていないもう1名がどのような作品かを説明する「ブラインドトーク」を実施。ほとんどのチームで、説明を聞いた聞き手の想像した作品と、実際の作品が大きく異なるという体験が起こりました。このワークを通して、みえているようでみえていないこと、同じものをみても価値観によって捉え方が異なることを体感しました。

1日目のまとめ

・コミュニケーションの出発点は「みる(観察する)」ことから始まる
・コミュニケーションは「話し手」「聞き手」双方向の協働作業である
・「事実」と「解釈」を分けて考えることで、固定的なものの見方に余白をつくりコミュニケーションを円滑にできる

(2日目)対話型鑑賞の振り返り

他者の言葉の背景にある思考のプロセスを想像し、理解するために、「きく・こたえるワークショップ」を実施。このワークショップでは、お互いの解釈や意見を出し合う中で、他者とともにより多くの意見・意味を生み出す方法を学びました。
その後、アート作品を皆で鑑賞する対話型鑑賞を通じて、自分たちが物事を捉える際、無意識にあてはめている価値観や前提に気付く体験を実施。最後は、1日目に行った対話型鑑賞の振り返りを行い、1日目と2日目で物事の見え方が変わっていることを体感しました。

2日目のまとめ

・相手が本当に伝えたいことを「きく(傾聴する)」ことでコミュニケーションは活性化する
・「事実+自分自身のフィルター=解釈」。相手に伝える時は「事実」と「解釈」をセットにすると伝わりやすい
・「みる・きく・かんがえる・はなす」というコミュニケーションの基本を丁寧に意識するとコミュニケーション力は向上する

参加者からは、「自分の経験やそこからくる前提によって、非常に狭いものの見方をしていることに気付いた。」「他者の意見に賛成できなくても、納得はできると実感した。」「正解に固執せず、自身も相手も異なる意見があり、そこからさらに良い結論が出ると理解したことで、自分1人ではなくチームではたらく楽しさを再発見した。」といった感想があり、まさに遊ぶように学びを深める研修となりました。

研修実施の背景

感性を大事にした「自ら気付き・学ぶ」研修を実施

社会環境の変化が非常に激しい昨今、お客さまのニーズや課題も複雑化・高度化し、これまでの常識ややり方だけでは期待に応えられない場面が増えています。そのため、仕事においても誰かに正解を求めたり、前例に捉われたりすることなく、自ら最適な答えを導き出し、他者と共創しながら行動していく力がより一層求められています。
そこで、「はたらいて、笑おう。」をブランドスローガンに掲げるパーソルグループでは、いわゆる「正解」をインプットするだけではなく、「体験を通じて自ら気付き・学ぶ」をテーマにした研修プログラムを実施しています。普段の業務とは異なる異文化・非日常の中で頭を使って考えるだけでなく、ドキドキ・ワクワクする感性や感覚を大事にしながら、「自分とのコミュニケーション(自己理解/リーダーシップ)」「他者とのコミュニケーション(他者理解/多様性受容)」を学ぶ最先端のプログラムを開発し、社員に提供しています。


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パーソルホールディングス株式会社について

1973年のテンプスタッフ株式会社創業以来、人材派遣、人材紹介、ビジネス プロセス アウトソーシング、再就職支援など総合人材サービスを展開。2008年10月に共同持株会社テンプホールディングス株式会社を設立。2017年7月よりパーソルホールディングス株式会社へ社名を変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。

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