
パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。
本連載「歩み続けるそれぞれのストーリー」は、2025年度「PERSOL Group Awards」を受賞した社員たちそれぞれが、どんな人生を歩んで成長し、受賞の栄誉を勝ち取るに至ったのか——。彼らの人生を形づくるバックボーンや、仕事への情熱、そして大切にしている想いが生まれたエピソードなど、これまでの歩みをストーリーでご紹介します。
プロフィール:
Programmed Facility Management/Yasmin De Laine(2023年入社)
受賞案件サマリ:
Yasminが手がけたのは、社員に個人的な話や自撮りした写真を共有してもらうことで、社員それぞれの業務内容や個性を知ってもらうきっかけをつくるというイベント。社員同士のコミュニケーションを深め、グループビジョンである「Work and Smile(はたらいて、笑おう。)」の価値理解・共感の深化がそのねらい。このイベントではたくさんのストーリーが共有され、組織の壁を越えたつながりを創出・強化することに貢献した。
うれしい出来事が2つ。どちらも一生懸命取り組んできた大切なプロジェクト
「バンドのメジャーデビューが、ついに決まった!」
すごくうれしくて、みんなに伝えたいビッグニュースだけれど、会社でどう話そうか……そもそも伝えるべきなのか……私は悩んでいた。プロジェクトのメンバーはもちろん、ほとんどの同僚は、私が仕事と並行してバンド活動に一生懸命になっているのを知っている。でも、ちょうど今、私が中心となって進めてきたプロジェクトが大きな成果を出し、アワードにもノミネートされたところ。「これからみんなで、より一層プロジェクトを盛り上げて行こう!」と改めて気持ちを一つにしたばかりだ。
メジャーデビューすれば、プロモーションでイベントに出かけたり、ライブを開催したりといった頻度も増える。当然だけど、打ち合わせや練習だって増える。そして、うまくいけばオーストラリア全土はもちろん、世界でだってコンサートツアーができる。もちろん会社の仕事の手を抜いたりはしないけど、プロジェクトに身を投じられる時間は減ってしまう。
せっかく軌道に乗ったのに、「もう一つのやりたかったことが忙しくなったの」なんて言いたくない。絶対に言えない。みんなに負担を掛けるからというより、私がプロジェクトに関われないことが、何より悔しいから。「Yasminは結局本気じゃなかったんだ」なんて思われたくない。
今すぐ話すべきか、もう少し時間が経ってから発表しようか、それともこのまま内緒で……と悩んだ。みんなと本気で打ち込んでいるプロジェクトだからこそ、心はなかなか決まらなかった。

自分の考えや心情を表現するクリエイティブは、私の大切なコミュニケーションだ
今回のプロジェクトは、私がすべてを考えて始めたわけじゃないけれど、まるで私の人生のすべてが詰まっているようなプロジェクトだ。
私は、幼いころから表現することが好きだった。
文章を書いたり、詩を詠んだり、リズムを紡いで歌ったり、絵を描いたり。私の考えていることや感情を、体の内から外の世界へと送り出す。考えや感情によって、その表現方法はいろいろ。そのときそのときの一番フィットする方法で、私は自分の体の中で生まれたものを、言葉やリズムや色に乗せて、表現した。それが私の“クリエイティブ”だった。
子どものころ、まだまだつたない言葉や絵、歌のフレーズを、まず両親が喜んでくれた。次に家族みんなが笑顔になってくれた。友だちや、先生たち、たくさんの人が私のクリエイティブを受け入れてくれた。笑顔になってくれる人や、目をつむって気持ちよさそうにリズムに身を委ねる人もいた。
「もっともっと私のクリエイティブで人に喜んでもらいたい」。次第にそんな向上心が芽生え、それは私のパッションになっていった。
大学は、「より豊かなクリエイティブ活動をしたい」という自分自身の衝動をもっと理解しようと、心理学を選択した。ロンドンにも短期留学をするほどのめり込んだ。のめり込んだ結果、私が何より興味を惹かれるものは、コミュニケーションだと分かった。私はクリエイティブで、世界とコミュニケーションしているのだ。
もっとコミュニケーションを学びたい。そしてより良い表現をしたい。人と通じ合って喜び合える、そんなクリエイティブをしたい。
そう欲した気持ちに従い、大学の転籍を決意した。南オーストラリアの大学から、メルボルンの大学へ。より大きな都市、大きな大学で、深くコミュニケーションを学ぶ。そのことで私のクリエイティブがもっと自由に羽ばたけると期待して。そのときにはもう、音楽活動も本格的に始めていた。学ぶほど、音楽活動をするほど、大学を卒業した後は「クリエイティブを通してコミュニケーションをすること、それを仕事にして生きていきたい」と思うようになっていった。
2018年、大学を卒業後、初めての会社に就職した。応募したのは、社内コミュニケーションを担う仕事。ただ、社会人3年目にCOVIT-19が世界を襲った。
コミュニケーションを活発にとるどころか、出社してはたらくことすら困難になった。私は期待した仕事をできないまま、1社目を去ることになる。
2社目も同じく会社のコミュニケーション担当となったけれど、自分が能力を発揮して新しいものを生み出すというよりも、決められたアナウンスメントをつつがなく作成するという業務がほとんどだった。その2社で5年間はたらいた。その間、私はクリエイティブを封じられていた。世界と、自由にコミュニケーションをとれなかった。体が、心が、クリエイティブに飢えていた。
そんなときに出会ったのが、Programmedの社内コミュニケーションを担当する求人だった。砂漠で探し求めていたオアシスに出会ったような興奮があった。

自己表現を他人に知ってもらうことは「生きている喜びに」につながる
2023年11月にProgrammedに転職し、すぐに社内コミュニケーションを考えるプロジェクトの中心メンバーに抜擢された。社内コミュニケーションを活発化させることで、相互理解を深め、グループが掲げる「Work and Smile(はたらいて、笑おう。)」というビジョンの価値を知り、共感を高めるというのがプロジェクトの、そして私の使命。
2024年5月には、これまで行われていた「Work and Smile Fridays」を改良してリスタートした。「Work and Smile」を実現・実感したエピソードを投稿してもらい、ピックアップしたものをストーリーとして会社全体に公開するという試みだ。
さらに、翌月には「Work and Smile Selfie Challenge」という新しいイベントもスタートした。その名の通り、「Work and Smile」な瞬間を自撮りして投稿してもらうというものだ。投稿された自撮り写真も全社に向けて公開され、投票の対象となる。四半期を一区切りに「いいね」が多かった上位3枚の自撮りを表彰する。
プロジェクトが始まってすぐ、その反響に私は驚いた。
「Work and Smile Fridays」では、月間700回の閲覧数を記録した。今では60件以上のストーリーが公開されるほど、人気のコンテンツとなった。会ったこともない他人の、仕事や日常のちょっとしたプライベートな出来事を、同じ会社と言うだけで誰もが興味を持ってじっくり読むというのは、なかなか想像できないかもしれない。でも、ストーリーを読んでみると、納得するはずだ。どのストーリーも楽しく、ついつい笑顔がこぼれてしまう。ときには感動したり悲しみに共感したりして、涙を流すこともある。中には人の命を救った、自己を顧みず他人に貢献したといったエピソードもある。
「Work and Smile Selfie Challenge」はさらに人気だ。テーマを発表して募集を開始すると、100件以上も応募が殺到する。どの自撮りもとても本当にキュート。社内システムや書類で名前は見たことがあるけどこんな人だったんだ、なんて驚きもある。写真が送られてくるのがとても楽しみになるほど、私のお気に入りのイベントになった。
どうしてこの二つのプロジェクトはこんなに成功したんだろう。
考えられる理由の一つは「Work and Smile」というビジョンをみんなが共有しているから。そこから生まれる表現だからこそ、こんなにも人の心を動かすストーリーや写真が集まってくるのだ。それは「Work and Smile」がとても素敵なビジョンであるという証拠でもある。みんなの心にちゃんと根付いていて、行動させる、そんなビジョンだ。
もう一つは、これが私にとってとてもうれしかったことだけど、みんなの中にも「クリエイティブをしたい」という気持ちがあるのだ、ということ。日々やっていることや起こったことを誰かに伝えたい。それをなんらかの形で表現したい。そしてコミュニケーションを取りたい。そんな衝動が、誰にでもある。しかも「Work and Smile」というグループビジョンのおかげで、それは受け取った人の気持ちを良くする、喜ばれるクリエイティブになっているのだ。
プロジェクトを通して社員同士のコミュニケーションはとても親密なものに変わったと感じているし、実際そうなったといううれしいエピソードも届いている。このプロジェクトを手がけられて、そしてこの仕事を選んで、本当に良かったなと思っている。何より、クリエイティブを通して人と人がコミュニケーションする。クリエイティブが人に受け入れられ、喜ばれる。それがはっきり証明されたと思えた。自分がこれまでやってきたことが、認められた。そんな気もするのだ。
だからこそ、やっぱり、内緒でいるのは良くないと思うようになった。私にとってクリエイティブは人とコミュニケーションし、心を通わせるためのツール。それで人に喜んでもらうことはとても重要。私の変化、バンドについても、正直に伝えようと決心したのだ。

好きなことを仕事にして、没頭する。それで人を幸せにする。それが「Work and Smile」
「ずっとやっていたバンドが、メジャーデビューできることになったんだ」それを聞いた瞬間、ぱあっと相手の目が輝き、笑顔がはじけた。「おめでとう!」「すごいね!」、誰に話しても同じだった。「どこでライブをするの?」「夢が叶ったね」、誰も嫌な顔なんてしない。心から喜んでくれるのだ。
そのときに気付いた。これこそ「Work and Smile」だ。
私が集めていたのは、これだ。自分にもこんな身近にそのストーリーもモーメントもあったのだ。
「Work and Smile」が実現した場所にいると、自分も相手も心があたたかく、優しくて幸せな気持ちになる。それは身を置いて初めて知る、素敵な発見だった。そして確信した。
「Work and Smile」を軸としたプロジェクトは、どの地域でも会社でも、世界中で効果が出せる。人がクリエイティブで通じ合い、喜び合えるというのは不偏の、いわば本能的な喜びなのだから。
だから改めて心に決めた。オーストラリアの1グループ会社であるProgrammedで始まった「Work and Smile」プロジェクト、軌道に乗り始めたこのプロジェクトを、ぜひ世界に広めたい。グループ全社に、社員同士がもっとつながり、笑顔が広がる職場をつくりたい、と。
クリエイティブを通して人と世界とコミュニケーションをする。その素晴らしさと喜びを広めたい。バンドも、そしてはたらく場所でも私のその想いは同じ。はたらき、生きている場所なのだから。
これからもたくさん、私はクリエイティブをして生きていく。その中でたくさん笑える。たくさんの人と笑い合える。そんな素敵な未来が人生にあることを、今一層強く確信している。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。


