パーソルグループは、渋谷区社会福祉協議会が渋谷区と連携して行っている「渋谷区こどもテーブル」とともに、パーソルキャリア株式会社が提供している小学校・中学校向けのキャリア教育プログラム「“はたらく”を考えるワークショップ」(※)の特別版として、『PERSOL×渋谷区こどもテーブル “はたらく”を考えるワークショップ』を3月18日に開催。通常は小学4年生~中学3年生までが対象となるワークショップですが、今回は小学3年生~6年生の子どもたちに向けて、「はたらく」の選択肢について知るきっかけとなるイベントを実施しました。本記事では、ワークショップの様子を一部ご紹介します。
(※)小学校・中学校向けのキャリア教育プログラム「“はたらく”を考えるワークショップ」とは
パーソルキャリアが全国の小学校・中学校に無償で提供している小学4年生から中学3年生を対象にしたキャリア教育プログラムです。2022年度は、全国で101校、10,328名の子どもたちに授業を提供。また、2021年には、経済産業省が主催する「第11回 キャリア教育アワード」にて優秀賞(大企業の部)を受賞しています。
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イベントの開催背景
雇用形態の変化、少子高齢化、グローバル化などに伴い、将来のキャリアに対して早い段階から考える機会をつくることが重要視されています。また、子どもを持つ親世代からはキャリア教育について関心が高まっています。こうした背景から、はたらくことの選択肢や考え方を広げ、自分で選択する力を育む機会を提供することを目的とし、パーソルキャリアでは、小・中学校向けに本ワークショップを実施しています。今回は特別に、渋谷区において「こども食堂」や「居場所づくり」「学習支援」などの取り組みを通じ、子どもたちを地域で支える事業に取り組む「渋谷区こどもテーブル」との協働で、幡ヶ谷社会教育館にて開催。より多くの学校にこの活動を知ってもらいたいと、渋谷区の小学校を通じて参加を呼びかけ、約30名の子どもたちが集まりました。
当日の様子
当日は、ワークショップの開発者であるパーソルキャリアの竜田 遼が講師を務めました。この日のために、通常行っているプログラムを、小学3年生でも理解できるよう分かりやすくアレンジ。1時間という限られた時間の中でも、子どもたちがワクワク楽しんで学べるワークショップにできるよう臨みました。
イベント開始前、子どもたちに「はたらく」のイメージを聞くと、「大変そう」「なんかちょっと難しそう」という不安そうな声が……。そんな心配も束の間、ワークショップが進むにつれて、子どもたちの熱もどんどん帯びていきました!
1グループ2~4名に分かれ、まずは「世の中には何種類の仕事が存在するのか」というクイズに挑戦。その後、自分たちの「生活の中にある仕事を探す」ワークに取り組みました。
最初は仕事の種類を思いつかず悩んでいた子どもたちも、好きなこと一つをとってもたくさんの仕事があるということ、自分が興味を持っていることに「関わる」仕事を探してみることで選択肢が広がることを竜田から学び、一生懸命にどんな「はたらく」が世の中にあるのかを考え、書き出しました。
短い時間の中でも、各グループで書き出された仕事は数十個もあり、最高記録は47個という多さ!このワークを通して、普段見ているようで見えていなかった仕事への気付きを得たり、選択肢を増やしたり、「はたらく」ことに対する考え方を広げる体験をしてもらいました。
まとめとして、竜田が「はたらくと聞いて思いつく言葉やイメージを、好きなだけ付箋に書いてください!」と言うと、子どもたちは今の自分が想像できる「はたらく」を自由に書き出しました。
イベントを終えて
1時間のワークショップはあっという間に過ぎ、最後に子どもたちに書いてもらった付箋は、なんとパネル3枚分にもなりました!竜田からの講義やワークを通じ、子どもたちからは、「ほかの人からありがとうと言われて、はたらくってすごく良いことなんだな」「ありがとうとかで社会が成り立っているのかなと思った」と、うれしい声が寄せられました。また、野球が好きで将来は野球選手になりたい!と思っていた子も、「野球のアナウンサーとかもありかな」というコメントが。自分自身で、将来の「はたらく」選択肢を広げられていることを実感しているようでした。
見学した保護者の方からは、「はたらくことについて考える良い機会になるカリキュラムだと思いました」「いつもとは違う視点を持つ良い機会になりました」「身近なことから話を広げていて分かりやすかったです。子どもの反応もすごく良かったので、家でも話を聞いてみます」などの感想が寄せられました。このワークショップが、親子で「はたらく」について考える一つのきっかけになるかもしれません。
竜田からのメッセージ
最後に、今回講師を担当した竜田に、イベントを通じての感想やワークショップへの想い、今後挑戦したいことを聞きました。
子どもたちはほとんどが初対面にも関わらず、みんなで意見を出し合いながらワークを進めてくれて、適応能力がとても高いことに驚かされました。このワークショップでは、ディスカッションやワークを通じて、「はたらくとは何か?」に真正面から向き合っています。それは同時に、これからの不確実な時代を生きる子どもたちに対して、生きていくための能力開発をする場になっていると自負しています。今年度は47都道府県すべてでの実施を目指し、子どもたちが当たり前にキャリアやはたらくについて学ぶことができる環境をつくっていくことができたらと考えています。
パーソルグループでは今後も、子どもたちが「はたらく」ことへの価値観を広げ、自ら未来を選ぶ力を伸ばすためのさまざまなプログラムを提供していきます。
●特設ページはこちら
https://www.persol-group.co.jp/special/social-action01/
●当日の様子をまとめた映像は以下よりご覧いただけます