『学びのコーチ』が『Reskilling Camp』に名称変更。書籍『リスキリングが最強のチームをつくる』も発売!

パーソルイノベーション株式会社は、2021年7月より展開してきたリスキリング支援サービス『学びのコーチ』の名称を、2024年2月1日に『Reskilling Camp(リスキリング キャンプ)』に変更しました。
また、『Reskilling Camp」の事業責任者を務める柿内 秀賢は、3月22日、Reskilling Campの学習メソッド(カリキュラム設計や学習伴走の方法)を活かして、チームのリスキリングを促す方法を解説した書籍、『リスキリングが最強のチームをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版しました。

本記事では、柿内がリスキリングサービスを始めようと思ったきっかけから、Reskilling Campという名称に変更した理由、そして書籍の概要から、そこに込めた想いまでをご紹介します。

目次

『Reskilling Camp』に名称変更するまでと、サービスの特徴

『Reskilling Camp』の前進である、リスキリング(※1)に強みを持つデジタル人材育成サービス『学びのコーチ』を柿内が立ち上げたのは2021年のことでした。
(※1)「リスキリング(Re-Skilling)」とは、個人においては「市場ニーズに適合するため、保有している専門性に新しい取り組みにも順応できるスキルを意図的に獲得し、自身の専門性を太く、変化に対応できるようにすること」、企業においては「社員が社内で新たな業務に就けるようにするための再教育のこと」を言う。大学等に入り直す「リカレント教育」に対して仕事を続けながら継続して学び続けることを指す。

「人生100年時代といわれる中、個人のはたらく期間は長くなり、「リスキリング」の必要性が高まる一方、世界的に見ると日本人は『社外で自己研鑽していない』『学ぼうとしない』と言われていました。
こうした中、企業においては研修の提供だけではなく、社員が自律的に学ぶ「ラーニングカルチャー(学習する文化)」の醸成が必要であると思い、「各社のニーズに合わせた柔軟なカリキュラム設計」と「コーチによる学習伴走」で社員個々に寄り添うリスキリングサービスをはじめました」

この時、新規事業の立ち上げをはじめて手掛けた柿内。事業検討用に作成した資料は、スライド1,000枚以上に及んだといいます。そうした奮闘の末にスタートしたサービス『学びのコーチ』(※2)は、3年足らずで累積損益が黒字化するほど順調に成長。そして、今年の2月に名称を「Reskilling Camp」へと変更しました。
(※2)『学びのコーチ』リリースにおける柿内の軌跡はこちら

「『学びのコーチ』の名称は、『これからはティーチングではなくコーチングの時代だ』というメッセージを前面に出すことにこだわって考えました。そんな想いのあるサービス名称を『Reskilling Camp』に変更した理由は、大きく二つ。一つは、リスキリングへの注目度が高まるにつれ、メディアなどで「リスキリング」という言葉の認知度が高まり、多く使われるようになったこと。もう一つは、「リスキリング施策においての定点調査(2023年12月版)」で、リスキリング施策の企画・設計を手探りで取り組んでいる企業が少なくないことが分かったことです。そこで、私たちは、『リスキリングをバズワードで終わらせない』、『リスキリングの社会実装を実現したい』という想いのもと、『学びのコーチ』の名称を『Reskilling Camp』に変更しました」

「リスキリングの社会実装」とはどういうことなのでしょう。その質問に柿内は次のように話しました。

「たとえば、昨今、事務職を中心に『AIに仕事を奪われる』という懸念の声が挙がっています。何も手を打たなければ、もしかしたら本当に失業する人が出てくるかもしれません。でも、AIは完璧ではないので、「新しく『事務に精通しているAIエンジニア』という職種が生まれてきて、事務職の人こそ、リスキリングによってよりやりがいを感じられる新しい職につくことができるかもしれないのです。前述のようなBadシナリオをなくし、後述のようなGoodシナリオを実現すること。それを『リスキリングの社会実装』だと私たちは定義し、ミッションに据えています」

そんな『Reskilling Camp』の大きな特徴は、スキルとマインドの両面を効果的にサポートできるプログラムだと言います。

「リスキリングを実践する上で、必ずと言っていいほど「スキル面(活躍できるレベルのスキルを獲得できるか)」と「マインド面(挫折せず学び続けるマインドを醸成できるか)」の壁に直面します。
そこで、スキル面では、『着実に力が身に付く“スキル習得”の仕掛け」として、個社ニーズに最適化したカリキュラム設計とアウトプット重視の学習方法を実施。『インプット:アウトプット=3:7』という学習効果を最大化する“学びの黄金比”の考え方を採用し、インプットした内容をふまえて、課題を解く、他者に説明する・教えるといったアウトプットの機会を多く設定しています。
マインド面では、『潜在能力を引き出す“マインドセット”の仕掛け」として、プロのキャリアコーチが学習者と定期的に1on1面談を行い、一人ひとりの特性や状態を把握。対話を通じて、学習の意味付けや動機形成を行うとともに、精神的な不安や迷いが解消するようフォローアップします」

『Reskilling Camp』の学習継続率は2022年4月から99%となり、今ではそれを維持するノウハウもたまってますますサービスに磨きがかかっています。

『Reskilling Camp』の学習メソッドが詰まった書籍を発売!

そんな『Reskilling Camp』の学習メソッドを活かして、チームのリスキリングを促す方法を解説した書籍『リスキリングが最強のチームをつる』(著:柿内 秀賢)が、3月22日ディスカヴァー・トゥエンティワンより発売になりました。柿内が手掛けるはじめての書籍です。

「今回、出版できてとてもうれしいです。リスキリングに同じ想いを抱き、応援してくれた関係者の皆さんに心から感謝しています。

今、生成AIの出現など、デジタル活用競争が激しさを増す中、営業部門・管理部門・製造部門と、さまざまな部署のリーダーに、デジタルを活かして成果を上げるリーダーシップが求められています。本書は、そんなチーム・組織の成長を促進させるリーダーのための一冊です。『Reskilling Camp』でのリスキリング支援にもとづくノウハウを、実際のエピソードや事例を用いて分かりやすく解説しています」

具体的にどのような人におすすめかを聞くと、「『チームを成長させ、業績を伸ばしたい』『メンバーのスキルアップを通じて、事業の成果を出したい』『リスキリングと言っても、実際に何をしたらいいかイメージできない』『デジタル技術など、新しい知識習得をうまく推進できない』『学習ツールを導入したが成果に活かされていない』と思っている人」だと話す柿内。しかし、このユーザー層は、『Reskilling Camp』のサービスを利用すると考えられるユーザーでもあります。なぜ柿内は、『Reskilling Camp』というサービスがある中、本書を出版しようと思ったのでしょうか。

「『Reskilling Camp』のサービスをご活用いただければ、完全オリジナルでカリキュラムを組み、リスキリングの成功をサポートさせていただくことが可能です。しかし、予算などの問題もあり、なかなか外部に委託してまでリスキリングを推進できないといった企業も多いと思います。リスキリングは企業に大きな影響を与えうるものです。本書の執筆・出版を通して、リスキリングを行うためのノウハウを伝えることで、少しでもリスキリングに課題を感じる方のお力になれるのではないかと考えました」

通常業務の傍らで当書を執筆した柿内。「思ったよりも大変だった」と振り返りながらも、今回の出版は『Reskilling Camp』のサービス成長においては大切な通過点だと展望を語ってくれました。

「リスキリングは今後さらに世の中において拡大していくと考えています。私たちが「はたらくこと」と「学ぶこと」の橋渡し役となって雇用のミスマッチを解消していくことで、パーソルのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」を一人でも多くの人に体現してもらえる可能性が広がるのではないかと思います。
新しく生まれ変わった『Reskilling Camp』のサービスを成長させるとともに、世の中のリスキリング推進にさらに大きく貢献していきたいですね」

書籍紹介

『リスキリングが最強のチームをつる』
価格:1,760円(税込み)

<目次(章立て>
1章 なぜリスキリングはうまくいかないのか?
2章 リスキリングリーダーシップ
3章 リスキリングメソッド ステップ1
4章 リスキリングメソッド ステップ2
5章 リスキリングメソッド ステップ3
6章 リスキリングメソッド ステップ4

※全国の書店、amazonなどのオンライン書店にてご購入いただけます。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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