派遣を、人生の選択肢に。一人ひとりの人生へ、寄り添える派遣会社に ― PERSOL Group Awards 2023受賞の裏に(8)小田 紗愛 ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2023年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第8回目は、パーソルテンプスタッフ株式会社の小田 紗愛です。

小田が手掛けたのは、2022年から放映されたパーソルテンプスタッフのWebプロモーション企画。共感を呼ぶエピソードを主軸としたWeb CMは、「一人ひとりの幸せにつながるはたらき方に伴走するテンプスタッフ」を映像で表現しました。

目次

人生の選択肢を広げる仕事。教育から、派遣事業へ

小田が新卒で就職したのは、教育事業を主軸とする企業。そこで通信教育の販促のために、Webマーケティングを担当していました。「みんなが自分らしく生きるためには、人生の選択肢を広げる仕事がしたかった。だから教育事業を行う企業を選んだんです」と彼女は語ります。

「私、高校を中退しているんです。フリーターを経てから、好きなことを見つけて大学に入りました。そういった経験があるから、好きなことを見つける大切さが分かるし、また好きなことを見つけた後にいろんな可能性を広げるためにも、誰でも人生の選択肢は多いほうがいい。そのためには、教育がとても重要だと思っていました」

そう考えていた小田でしたが、年齢を重ねるにつれ、そして異動を経験したことで、自分が思っていた以上に、生き方にはもっといろんな選択肢があることを感じたといいます。

「教育事業から介護事業に異動になって、介護をしながら、家族を支えながら、はたらくということをリアルに感じました。また自分の周囲の人から結婚や育児など、ライフステージやはたらき方の変化についての話を聞くようにもなった。改めて『人生の選択肢』って幅広いと感じたんですよね。そこで、はたらき方そのものに関わる仕事がしたいと考えるようになりました。中でも『多様』『選択肢を広げる』といったことを軸にした事業に関わりたかったので、派遣事業や障害者雇用支援事業などへの転職を検討。最終的に選んだのがパーソルテンプスタッフでした」

派遣のイメージを変えたい。当たり前の選択肢にしてほしい

現在小田が担っているのは、Webマーケティングの仕事。派遣ではたらくことのメリットや、パーソルテンプスタッフの姿勢について、Web広告などを通じ世の中へ発信しています。小田は、世の中の派遣のイメージの向上のために闘っていると言います。

「まだまだ派遣ではたらくことには、ネガティブなイメージがあると思います。そういった間違ったイメージを払拭したい。もちろん世の中のすべてのはたらき方が派遣になればいいと思っているわけではありません。しかし、派遣を選択肢の一つとして考えてみてほしい。柔軟なはたらき方を可能にしたり、未経験からチャレンジする入り口にしたり。派遣は、その人の、そのときどきの人生に合わせて活用できるはたらき方です。それを、世の中へ伝えたいんです」

今回のプロジェクトで小田が取り組んだのは、派遣の良さを伝えるとともに、さまざまな人に共感してもらう、Web CMの企画です。「すでに派遣を検討している方に向けたものというよりは、今は派遣が選択肢にない方へ向けたもの。一人ひとりの悩みに寄り添うような、共感してもらえるようなエピソードを企画の骨子としました」と小田はこだわりを話します。

「派遣スタッフに寄り添うコーディネーターといった現場の社員などへも、アンケートやヒアリングを行いました。広告とは、ある意味私たちの想いを世の中へ打ち出すものです。実態とかけ離れるくらいサービスを良く見せたりしてはいけないし、ただ理想を語るだけのものになったりしてはいけない。言行一致している必要があります。だからこそ、派遣スタッフの方に接する現場の社員ときちんと足並みを揃える必要がありました。現場の声を基に、具体的なエピソードやターゲット像の設定、描くべき世界観を考えていきました」

世の中へ発信したテンプスタッフの姿勢は、社内にも響いた

Web CMの企画では、派遣スタッフに寄り添う現場の社員たちの意見を重視。そして「半歩先の未来を描くことにしました」と小田は言います。

「ただ現状の仕事を見せても、そのまますぎる。しかし現状とかけ離れた理想を語れば、嘘になる。だから『私たちの仕事は本来こうあるべきだよね』と現場のみんなが思える、『半歩先』を意識しました。今の仕事の、ほんのちょっとだけ先。あるべき姿を描きたいと思ったからです。

半歩先とはどういう状態か。現場とともにチームで検討し、上司からのアドバイスも受けて、『マッチングより、フィッティング』という言葉に落ち着きました。『マッチング』だと、企業にとっても派遣スタッフにとっても、入口だけを引き合わせる仕事になってしまう。しかし私たちパーソルテンプスタッフは、派遣スタッフの方がその職場にフィットして活躍し続けられるように支援する。そこを表現するために『マッチングより、フィッティング』を合言葉にしました」

Web CMの放映後は、パーソルテンプスタッフの新規派遣登録者数が前年比133%と大きく伸長。Web広告やGoogle検索からの登録は前年比149%と過去最高の伸びを記録。さらにはSNSでも共感の声が数多く見られました。加えて小田は、現場のモチベーションアップにつながったことがうれしいと話します。

「大きな目的としては、世の中の多くの人にパーソルテンプスタッフや派遣というはたらき方を知ってもらうためのもの。しかし、社員からも『CMを見てモチベーションが上がった!』『派遣スタッフの生き方に寄り添う、誇りの持てる仕事だと思った!』とさまざまなポジティブな声をもらいました。シンプルに『泣いた!』と言ってくれた方も。自分たちの仕事の意義やあるべき姿を示すことは、社外だけでなく社内にも意味のあることなのだと改めて感じました」

誰かの長い人生の中で、派遣が当たり前の選択肢になるように

Web CMは2023年夏から、第2弾が公開されました。大きな成果を見せたプロジェクトですが、小田はまだまだこれからだと言います。

「新規派遣登録者数が増えたのはうれしいですが、大事なのは派遣スタッフの方にいきいきとはたらき続けてもらうことです。ただ、派遣先が決まったりするだけじゃなく、その先まで一緒に歩んでいきたいですよね。派遣先で活躍できるようなサポートはもちろんですが、ほかの企業ではなくパーソルテンプスタッフを選び続けてもらえるようサイトの使いやすさを改善するとか、そういった取り組みも必要だと考えています」

派遣というはたらき方を、もっと当たり前のように一つの選択肢にしてほしいと願う小田。一人ひとりの人生をパーソルグループ全体で支えることができたらと、展望を語ります。

「長い人生ですから、そのときどきではたらき方が変わってもいい。派遣の時期はパーソルテンプスタッフが支えるけれど、そのほかのはたらき方に変えたいと思ったときは、パーソルグループにはさまざまな『はたらく』に関するサービスがあるので、ほかの選択肢を提示することができると思っています。サービスで分断されず、『そういうはたらき方を望むなら派遣を』『人材紹介を』など、それぞれの人生に寄り添うことができれば、それぞれの人生に寄り添うことができれば、あらゆる人の『はたらいて、笑おう。』につながるのではないでしょうか」

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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