他人に目標を立ててもらい自分の「はたらく幸せ」を考えるワークショップ開催

パーソルグループでは、はたらくことを通して、その人自身が感じる幸せや満足感を“はたらくWell-being”と定義しています。2023年8月には、“はたらくWell-being”実感者100万人の実現を目指す共創型コンソーシアム「はたらくWell-beingリーダーズ(※1)」を発足しました。

(※1)業種や業界を越えて“はたらくWell-being”の実感向上を目指す企業や団体、個人が集い、議論・実践・検証などを行い、各企業や団体内で実装および社会に対してはたらきかけをしている組織です。

今回、「はたらくWell-beingリーダーズ」では、パーソルキャリアが実施する「タニモク」とコラボし、「はたらくWell-being×タニモク」と題したワークショップを1月29日に開催しました。このワークショップでは、各々が直面している状況に、他人の能力・観点・知識を活かし、視野を広げることで、参加者の“はたらくWell-being”を高めることを目的としています。

「タニモク」とは
パーソルキャリアが実施するワークショップで、4人または3人で1組となり、参加者同士で目標を立て合うというものです。他人に話を聞いてもらい、質問してもらい、自由に目標を立ててもらう。その目標は自分の考えの枠を飛び越えた、新しい切り口を提供してくれます。その目標は自分の考えの枠を飛び越えた、新しい切り口を提供してくれます。
社内での「タニモク」を用いた取り組みは高く評価され、2021年11月24日には「WORK DESIGN AWARD2021」、2022年5月24日には「心理的安全性AWARD2022」と、外部のアワードを受賞しました。


本記事では、当日のワークショップの様子を中心にご紹介します。

目次

“はたらくWell-being”が重要視されるわけ

「はたらくWell-being×タニモク」は、「タニモク」開発者であるパーソルキャリア 三石 原士のあいさつでスタート。“はたらくWell-being”と「タニモク」についての説明がされました。

「Well-being」が社会の新たな価値基準に
経済的価値基準であるGDPは、近代において上昇し続けていますが、生活満足度はほぼ横ばい(※2)で、そのギャップは拡大し続けています。そのような中、近年GDPとは別に、社会の新たな価値基準として注目されているのが「Well-being」です。
(※2)「平成20年度国民生活選好度調査結果」

“はたらくWell-being”は重要性が高いテーマの1つ
特に、「Well-being」の5つ(キャリア・ソーシャル・フィナンシャル・フィジカル・コミュニティ)の要素の中でもキャリアにかかわる“はたらくWell-being”は人生で多くの時間を費やす仕事だけでなく、勉強やリスキリング、友人や家族と過ごす時間、子育てや趣味にも関わってくる概念で、生きることと同義もいえる、重要性の高いテーマと言えます。

三石

“はたらくWell-being”を向上させることと、仕事におけるパフォーマンスの向上には強い相関関係が見られます。“はたらくWell-being”実感が高い人は、そうでない人に比べて創造性が3倍、生産性が31%高い傾向があることが分かっています。

視界が開ける「タニモク」というアプローチ

「タニモク」最大の特徴は、自分の目標を他人に考えてもらうということです。
4人または3人1組となり、それぞれが現状を話し、目標について他人に話し合ってもらう。他人の視点を活用することで、自分の活かし方が分かり、前向きな目標や行動の切り口が得られます。

今回のワークショップでは、まず、参加者が“はたらくWell-being”にとって重要な、以下の7つの要素の中から、自分に適したテーマを選びました。

タニモクでは目的を考えてもらう人を主人公と呼び、まず主人公がテーマを選んでその理由と自分が置かれた状況を説明。ほかの参加者から詳しくその背景を質問されます。
そして、ほかの人が主人公の「理想の姿」を考えてプレゼンテーションするというところまでが一連の流れです。自分の説明はさらっと流し、その後の質疑応答に重点を置くことがポイント。主人公へのプレゼンの際には、「私が〇〇さんだったら…」と枕詞をつけてのぞんでもらいました。

一人あたりの時間の進め方
1.主人公がテーマを選んだ理由と状況を説明する
2.主人公が質疑応答を受ける
3.ほかの人が主人公の「理想の姿」を考え、まとめる
4.ほかの人が主人公に対してプレゼンテーションする

実際の質疑応答は、事前に用意してある「質問カード」を用いて行われるので、参加者は何を質問すればよいのかを迷うことなくワークショップに集中できます。

ワークショップの様子と参加者の声

当日のワークショップでは、「普段まったく考えないような角度からアドバイスをいただき驚きがあった」「普段話さないような自分の目標を他人にブラッシュアップしてもらう機会は貴重だった」「自分のはたらく幸せについて、より深く考えることができた」といった声が上がり、ワークショップが終了したあとも参加者同士で話し込む姿などが見られました。

参加者の声

田邉 なつほさん

普段“はたらくWell-being”を意識することはあまりありませんが、タニモクに参加し、質問カードを見て、自分のはたらく幸せを実現するために必要な要素が改めて可視化されました。職種や年齢、性別、はたらき方、はたらくことに対する思考が違う皆さんとディスカッションし、目標を設定していただけたおかげで、見逃していた可能性や、「言われてみればやるべきなのにどうしてしていなかったんだろう」という足元に転がる当たり前のことに気付くことができたように思います。
これまでにない、ある意味無責任で自由な発想は、お互いのことを詳しく知らないからこそであり、きっと自分や身近にいる人からは出てこないと感じました。今回立ててもらった目標を実践し、新しい壁にぶつかったときに、また「“はたらくWell-being”×タニモク」に参加したいと思います。(株式会社声音 田邉 なつほさん)

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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