機会をつくろう。新しい機会で、人は成長するから ― PERSOL Group Awards 2023受賞の裏に(7)David Eid ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2023年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第7回目は、Programmed Facility ManagementのDavid Eidです。

Davidは、マネジャーとしてチームメンバーのマネジメントや育成をはじめ、自ら新規案件の受注を積極的に行い、メンバーのチャンスを広げました。彼なりのマネジメントスタイルが確立したきっかけや、メンバーに新たな仕事の機会を用意することの大切さについて聞きました。

目次

30代で人生をリセット、電気技師として再出発

現在は電気技師のチームを率いてマネジメントを行うDavid。彼自身も電気技師としてキャリアをスタートさせ、以後独立し、自身の会社を持った経験もあります。しかし決して順風満帆ではなかったと言います。

「私が電気技師となったきっかけは、兄も電気技師だったこと。あとを追うように同じ道を進みました。一人前の電気技師となったあとは、当時いた企業を辞めて独立。その後は、約10年間自分の会社を経営することになります。私の会社は、急成長を遂げました。しかし急すぎて、企業としてあるべき体制もプロセスも追いつかなかった。それで財務上の問題が起こってしまったんです。当時はプライベートでも、不運が重なりました。家族が病に倒れたり、経済的事情から何もかも売らなければならなくなったり、家族と不仲になったり。私自身も入院を経験しました。何もかもが辛かったのですが、人生をリセットする機会だと捉え、もう一度電気技師としてやってみようと、メンテナンスの会社に就職しました」

30代半ばで、人生のリセットを経験したDavid。電気技師として再出発後、電気工事現場の監督を経て、現在所属するProgrammed Facility Managementと出会います。

「入社後の現在は、空港の日常的なメンテナンスを行うチームのマネジメントを担当しています。一口に空港といっても、とても大規模です。たとえばメルボルン空港なら、1日あたりの旅客数は約10万人。空港の建物そのものだけでなく、工場や配送センターなど、『ビジネスパーク』と呼ばれるエリアも我々のチームの管轄です」

苦手なことをやらせるよりも、得意なことを見抜き、任せる

Davidのマネジメントスタイルは、既成概念にとらわれずチームを成長させることを大切にしています。お客さまともチームメンバーとも関係構築を行い、自らも積極的に新たなプロジェクトを引き受ける。そのスタイルが、今回のPERSOL Group Awards2023受賞にもつながりました。Davidがマネジメントにおいて重視することは大きく二つあると言います。一つ目は、メンバー一人ひとりを深く知り、その人のやりたい仕事、あるいはその人の得意な仕事をきちんと割り振ることです。

「何かの研究データで、『楽しんで仕事をする場合は、楽しめないままに仕事をした場合より、その人のキャパシティは15%も広がる』と見たことがあります。つまり人は、やりたい仕事や楽しめる仕事をするのが大事。それをできるようにするのが、マネジャーの役割です。といっても、難しいことは何もありません。目の前のメンバーとしっかり向き合う。1週間話していないメンバーがいれば必ず電話をしますし、新しいメンバーとはコーヒーを飲みながら『どうして電気技師になろうと思ったの?』と必ず聞きます」

この姿勢は、過去にとある部下の変化から学んだそう。「仕事によって変貌を遂げたメンバーを目の当たりにした」と、彼は言います。

「とあるチームメンバーを迎えたときのこと。電気技師の彼は、電気技師としての基本的な修理業務がひどく苦手だったんです。電気技師なのに修理業務が苦手だと困りますよね。しかし私は、彼の顧客対応スキルに注目しました。彼は、私がこれまで見てきた誰よりも顧客とのコミュニケーションに長けていると感じたんです。だから無理に修理業務の訓練を求めることはしなかった。採用は電気技師としてでしたが、より彼の長所が活きるよう、顧客折衝やプロジェクトマネジメントなど別の仕事を任せてみました。するとあっという間に、100万ドル以上のプロジェクトの受注に成功。一人ひとりの短所と長所を理解しマネジメントすることの大切さを、私はこの経験から学んだのです」

新しい仕事をしてみよう。新しい自分のスキルと出会えるかもしれない

苦手な修理業務よりも、顧客対応をやってみることで、自分の能力を発揮することができた部下。彼の成長を見たDavidは、さらなる気付きも得たと言います。それが、彼がマネジメントにおいて大切にしていることの二つ目。人は新たな仕事の機会によって成長する。だからその機会をマネジャーは用意しなければならないと、Davidは考えています。

「私のマネジャーとしての仕事は、主には内部、つまりチームメンバーの管理です。しかし実際の私は、顧客との打ち合わせにも出席し、新規受注も積極的に行っています。本来は私のマネジメント業務に含まれていない範囲ではありますが、私はやることにしています。」

新しいプロジェクトは、メンバーにとって新しい仕事の機会になる。そのメンバーにとって初めての仕事をやってみることで、自分の新たな一面に気付いたり、より能力を伸ばして成長できたりするかもしれない。そういった期待をしているからこそ、Davidは、部下を新しいプロジェクトにアサインします。

「新しいプロジェクトによって誰かのモチベーションが上がったり、それが昇進につながったりしたらうれしい。個人はもちろんですが、それはチームのキャリアアップとも呼べる気がしています」

彼なりのマネジメントを実践したことが、今回の受賞へつながったDavid。もちろんマネジメントをしたことだけが評価されているわけではなく、駐車場での照明刷新プロジェクトでは約150万ドル、空港の電柱アップグレードプロジェクトでは約2,400万ドルと、彼自身の力で次々大型プロジェクトを受注し、目に見える結果も出している点が評価につながりました。

「仕事はメンバーのマネジメントですが、細やかな対応が大事なのは対顧客でも同じです。頻繁な作業確認と交渉を進めたことが、大きな成果につながりました」

「はたらく」と「笑おう」のいい循環をつくる

Davidは、パーソルのグループビジョンである「はたらいて、笑おう。」について、「しっかりと仕事をし相応のお金を稼げることと、誰かをハッピーにすることの両方が大事」だと語ります。

「私は、過去に会社経営で行き詰まった経験からビジネスがいかに難しいことなのかを学びました。ビジネスは、『笑おう』だけだと成り立ちませんよね。本来の『はたらいて』の方でしっかりとお金を稼ぐビジネスができていなければ、結局『はたらいて、笑おう。』に向かう資金もなくなってしまいますから。それは、仕事とプライベートにも同じことが言えると思います。仕事がそもそも充実していない人は、プライベートも苦労するのではないでしょうか」

これからの展望について、Davidは「次世代のリーダーを育成したい」と言います。

「私のチームには、学校を卒業したばかりの18歳や19歳の人もいる。年齢もそうですし、得意なことも、興味のあることも、さまざまです。さまざまな人を抱えるチームとして、みんなで成長していきたいですよね。みんなを巻き込みながら、メンバーに期待を伝え、ほんの少しずつ仕事のハードルを高くしようと思っています。そして、自分がマネジャーとして管理するだけでなく、チーム内で次のリーダーとなる下のメンバーの育成やマネジメントを担える人材を育てていくつもりです」

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

このページをシェアする
目次
閉じる