日光の大自然の中で、宇宙の五大元素を感じる!?人生やキャリア観を見つめ直す研修を実施

パーソルホールディングス株式会社では、パーソルグループの全社員を対象に、日常とは異なる角度や観点から立体的にキャリア観を見つめ直すことにより、社員のキャリアオーナーシップを育む公募型研修「@(アット)」を実施しています。
*「@(アット)」には、「ワークショップコース(先進的でユニークなワークショップをベースにキャリア自律の気付きを得る)」と、「越境学習コース(特異な地域や文化への越境体験やNPO協業等による社会課題解決の体験をベースにキャリア自律を育む)」の2つのコースがあります。

9月17日、この「@(アット)」の越境学習コースの一つとして、修験道(※1)体験を栃木県の日光で開催しました。
今回の「@(アット)」は、修験者の指導により、宇宙の五大元素(地・水・風・火・空)を心身で感じ、自己の内面を探求して、宇宙的視点から人生観やキャリア観を見つめ直すことを目的とした研修で、6名の社員が参加しました。
本記事では、研修当日の様子をご紹介します。
(※1)修験道は、日本古来の山岳信仰と仏教の密教や道教などが結びついて平安末期に成立した日本特有の宗教。山をご神体とし、山中で修行や加持・祈祷などを行い、修験道における聖職者は、修験者または山伏と呼ばれます。

当日の様子

<主なプログラム>
(1)寂光の滝にて「水」「風」を感じる
(2)中禅寺にて「火」を感じる
(3)中禅寺湖の湖畔にて「地」「空」を感じる
(4)コワーキングスペースにて体験を振り返り、連詩をつくる

目次

(1)寂光の滝にて「水」「風」を感じる

雨具を着用して「寂光の滝」の滝壺の淵へ。滝壺から川へと流れる澄んだ水に手足を浸たし、風にのってやってくる水しぶきを浴びながら、「水」の冷たさや清々しい「風」といった自然のエネルギーを全身で受け取り感じました。参加者からは「滝の水に足を浸したとき、その冷たさに心が無になった」「自然のパワーがすごかった」といった声が聞かれました。

(2)中禅寺にて「火」を感じる

「中禅寺」では、境内に護摩木や藁などを積み上げて祭壇を築き、そこへ仏菩薩を招いて火をつける柴灯護摩(さいとうごま)の儀式に参加。立ち上る煙と燃え盛る炎の「火」による浄めのエネルギーを全身に浴びました。その後、祭壇を崩して残り火の上を裸足で歩く、煩悩を焼き払うことを目的とした火渡りの修行に挑戦。終了後、次のような感想がありました。「柴灯護摩の儀式のときの燃え盛る炎は、火傷しそうなほど激しいのに、包み込むほど優しいようにも見え、まるで自然から叱咤激励されているようだった」「火渡りは熱くて渡れないのではないかと不安でしたが、実際にやってみたら意外にもできて……。何事も挑戦してみないと分からないと改めて気付くことができました」

(3)中禅湖の湖畔にて「地」「空」を感じる

日本百名山の一つに数えられる男体山の麓、「中禅寺湖の湖畔」で大地を裸足で踏みしめて立ち、「地」のエネルギーを足から享受。また、広く澄み渡る「空」を見上げて広大な自然のパワーを全身で感じるとともに、心を平穏にゆったりとした時間を過ごすことに取り組みました。実践後は、「足の裏に土の柔らかさを感じたとき、地球とつながっているなと思い、なんとも言えない心地良さに心が震えた」「広く青い空を見ていると、普段感じている漠然とした不安や悩みがちっぽけで些細なことに過ぎないと感じた」などの声が。皆、新しい感覚を得たり、心境の変化を感じたりしているようでした。

(4)コワーキングスペースにて体験を振り返り、連詩をつくる

キャンプ場もある施設の一角、自然を感じられるワーキングスペースでワークを行いました。
まずは全員が1日を通して抱いた感情と、自分のキャリア観を宇宙的視点で見たときにどう思ったかを発表。その後、連詩作成の講師のもと、参加者全員で「日光宇宙連詩」をつくるワークを行いました。連詩とは、複数人が部分的に詩をつくり、それをつなげて一つの作品に仕上げる詩のことです。
この日に感じた宇宙の五大元素、「地」「水」「風」「火」「空」と「宇宙」というワードの中から詩にしたいものを各自で選び、みんなで担当を決めて作詞にチャレンジ!自分が見て感じたことを詩にしていきます。できた詩は全員で共有し、人によって感じ方や表現の仕方に違いがあることへの理解を深めながら、講師の指導のもと、それぞれの詩をつなげて1つの詩へ。「日光の長い一日」というタイトルの連詩を完成させました。

最後に、それぞれのキャリア観を語り合う時間も設けられ、日光での公募型研修「@(アット)」は幕を閉じました。

参加者の感想

研修後寄せられた感想の中から、一部を抜粋・編集してお届けします。

都会の喧騒から離れて大自然に身を置いてみると、本当に心のモヤっとしたものが解き放たれていくような気がしました。何が起こるかも分からない未来を憂いて不安になったり、周囲の動向を見て焦ったりしていたけれど、まず「今」の環境でできること、自分にできること、必要なことに集中することが大事なんだなと思えました。

毎日同じ日々を過ごしていると、どうしても考えが凝り固まってしまったり、自分の感性に限界が生まれてしまったりすることがあると思います。しかし、今回のプログラムのように広い視野で捉えてみる、一旦現状から遠のき一歩下がって俯瞰することで、新たな視点からの発見があることに気付けました。

地・水・風・火・空の力強さ、雄大さを感じることを通じて、自然の中において人間はちっぽけな存在であると改めて認識しました。ある種の無力感と、ゆえに今を過ごせていることは奇跡なのではと思いました。

主催者の想い

パーソルホールディングス グループ人事本部 樋浦 武志

毎日時間に追われながら過ごしていると感性の扉が閉じられやすく、キャリア観においても視野が狭くなりがちで、自分自身を見失ってしまうことさえあります。では、視野を広げるにはどうすればいいか……。その手段の一つとして、あえて一度立ち止まり、意図的に心身が深呼吸できる時間をつくり整えることがあります。
そこで今回は、感性の開放を促進させるために都会の喧騒から離れ、日常とは対極となる大自然に身を置くプログラムを設計することにしました。
大自然の雄大さと五大元素(地・水・風・火・空)の力強さを感じる修験道体験は、「自分は自然とともにある」という感覚を通して、心身を解放へと導きます。そして、それは新しい視点から内面をじっくり見つめ直すための土台を築くことにつながっていくはずです。
参加者の皆さんにとって、日光での1日が多忙な日常から離れて「考える」から「感じる」モードへとシフトし、自身の大切にしたい価値観や今の自分を見つめ直したり、未来の道筋を描くために必要なインスピレーションを得る機会につながったりしたのならうれしく思います。

■公募型研修「@(アット)」について
「@(アット)」は、社員がグループビジョン「はたらいて、笑おう。」を実感・実現するために、キャリアオーナーシップを育むことを後押しするキャリア支援プログラムです。参加者は、パーソルグループに所属する社員から有志で募集。普段の業務とは異なる異文化・非日常の中で、頭を使って考えるだけでなく、ドキドキ・ワクワクする感性や感覚を大事にしながら、自身が大切にしたい生き方やキャリア観・価値観などを見つめ直す機会を提供しています。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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