「“はたらく”ってなに?」 ─高校生が職場訪問!仕事に関する質問に答えた90分

パーソルキャリア株式会社は、株式会社JTBが主催する、「イキイキ働く社会人に会いに行こう!」をテーマした、普段会うことのない大人と将来について考えるきっかけをつくるプログラム「ジョブtavi(※1)に込められた想いに共感し、11月19日、福岡市にある九州オフィスに博多高等学校の高校2年生8人の訪問を受け入れ、90分にわたり生徒のインタビューに答えました。

(※1)「ジョブtavi」は、身近にどんな会社があるのか、そこではたらく人たちはどんな想いで仕事をしているのかなどを知ることで、進学への心構えや、その先の“未来”を見据えた将来設計ができるようにと、日常では出会うことがない人とのキッカケを提供するJTB主催のプログラムです(※2)

実施の背景

高校生になると進学するか、就職するか、就職するならどんな職に就くかなど、卒業後の進路を決めなければならない時期がやってきます。しかし、高校生は社会人と接することはもちろん、“はたらく”の現場に足を踏み入れる機会はなかなかありません。また、知らない職業や職種も多いようです。

今回、「ジョブtavi」に参加する生徒の訪問を受け入れる立役者となったのは、九州オフィスに勤務する飯島 拓人と、小林 亜季。2人は、パーソルグループの課外活動「みんなの部活」の一つで、それぞれが「自分らしい」キャリア教育のあり方を考えられる場を目指して活動する部に所属しており、生徒たちに少しでも将来の“はたらく”をイメージしてもらいたい、未来への選択肢を増やしてもらいたいという想いから生徒の訪問受け入れを決断、実施するに至りました。

実施にあたり、生徒のインタビューをメインで受けたのは、同じく九州オフィスの社員2人(パーソルキャリア)。飯島と小林はアテンド役として同席しつつ、一緒にインタビューに答えました。

今回は、飯島と小林に聞いた当日の様子と内容をお届けします。

当日の様子・内容

朝10時、生徒8人がオフィスに到着!4人ずつ2チームに分かれてもらい、それぞれ会議室へ。各チームにインタビューを受ける社員1人とアテンド役の社員1人が付き、いよいよスタートです。

まずは名刺交換から。生徒たちは学校で用意してくれた名刺を渡しながら「よろしくお願いします」と挨拶。その口調から、緊張していることが伝わってきます。その後生徒たちは自己紹介を行い、終えると早速インタビューへ。

生徒たちは事前に用意してきた、質問のキーワードが記載されているヒアリングシートを見ながらインタビュー。シートには、「会社のこと」「現在の仕事に就いた理由」「仕事の魅力ややりがい/大変なこと・苦労」「失敗や挫折の経験」「高校生のうちに準備しておくべきこと」「社会に出てはたらく上で必要な能力は何か」などが書かれており、生徒たちはこの中から自分の聞きたいことをピックアップし、次々に尋ねていきました。

●質疑応答

「はたらくに向けて、高校生のうちからやったほうがいいことはありますか?」という質問に、飯島は「世の中のことについていろいろ知っておいたほうがいい」と回答。
そう回答した理由を、飯島は次のように話します。

「私のチームの生徒2人が看護師になりたいと話してくれていて、その理由は「身近に看護師の人がいるから」でした。私の経験値での話にすぎないのですが、高校生のころは自分の目に見える、理解しやすい職業を選びやすい傾向があります。でも、生徒たちの目に見えていない職業も世の中にはたくさんある。もっと選択肢を広くもってもらいたいし、それにはまず、どのような“はたらく”があるのかをいろいろと見たり、知ったりすることが大事だと思い、そう回答しました」

「何でこの会社に入ったんですか?」の質問では、両チームとも「『パーソルキャリアに入るぞ!』と思って入社したわけではない」と回答したそう。そして「『自分が何をしたいのか』ということを考えたとき、それを叶える会社としてパーソルキャリアという会社があり、入社した」といったことを補足で説明していたと言います。

また、パーソル社員から生徒の皆さんに「みんなの中の“はたらく”ってどんなイメージ?」と逆に質問した場面も。
そこで返ってきた答えは「つらい」、「ブラック」。――ほとんどの生徒が“はたらく”にネガティブな印象を持っており、その理由には、「通学する電車に乗っている社会人がしんどそうだから」「学校の先生は自分たちよりも朝早く来ているし、休みとかなさそうだから」「漫画で出てくる会社を見ていると人間関係が大変そうだから」などが挙げられました。
それを聞いた小林は、生徒に1日のスケジュールをヒアリング。「朝9時までには授業がはじまって、部活が終わるのが19時。土日も部活があります」という生徒に、「それって、私より忙しいよ(笑)」と回答したと笑います。

こうしたやりとりによって、生徒たちの“はたらく”の印象は随分変わったよう。また、仕事やはたらくことについて、もっと知りたいと、意欲的になったようです。

生徒の声 ~インタビューを終えて~

終了後、生徒たちに行ったアンケートには、次のようなコメントがありました。

「自分が思っていた仕事や様子とはまったく異なっていたというように感じました」
「自分から進んでいろいろな仕事に興味を持つことが大切だというところが印象に残りました。自分が知らない仕事をもっと知ってみたいと思いました」
「はたらくことにおいて、何が大事なのかをこれから学びたい」

担当社員の感想

「ジョブtavi」に参加する生徒の訪問受け入れを実現させた立役者、飯島と小林は感想を次のように語りました。

飯島

“はたらく”をネガティブに捉えている高校生が多いことや、だからこそ今回のような仕事や“はたらく”について知ってもらう機会を設けることが大切なことは分かっていましたが、改めてその必要性を痛感しましたね。パーソルキャリアでは、小学生に将来について考える機会を持ってもらいたいという想いから『“はたらく”を考えるワークショップ』という活動も行っています。こうした取り組みにも、もっと力を入れていきたい――そう、強く思いました。

小林

自分が高校生のころを思い返してもそうですが、生徒たちがはたらくについて知る機会は本当に少ないと思います。こうした機会1回で私たちが生徒の意識を変えられるわけではありませんが、はたらく楽しさを感じてもらうことも含め、少しでも“はたらく”に纏わることを知ってもらえたらいいな、と心から思いました。『知ること』は何事においても大切な1歩、――そう思っているので、これからもこうした機会を増やしていきたいです。

また、生徒のインタビューを受けた2人にとってもいい経験になったよう。その1人、黒木 水月は次のようにコメントをしました。

黒木

生徒たちとのやり取りで、気付きをもらったところもありました。また、自分の仕事を説明することで、意義のある仕事をしていると改めて感じ、モチベーションがアップ!今後、自分の仕事を伝えるのにどう言語化したらいいか、高校生はほかにどんなことを聞きたいと思っているかなど、もっと勉強したいと思いました。

(※2)プログラムは、(1)事前学習/会社を訪問する際の心構えなどを学習。(2)会社訪問/8~12人の班に分かれて社会人を訪問してインタビューを行う。(3)事後学習/レポートをまとめる、といった3段階に分かれています。今回、パーソルキャリアが協力したのは(2)の部分です。
詳しくはこちら:https://www.jtbbwt.com/education/service/solution/jh/domestic/career/job-tavi/

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