激動の時代にエンジニアが生き残り、活躍するには?「PERSOL Group Tech Talk」を開催!

生き残るのは、変化できる者!?エンジニアたちが集い、キャリアやテクノロジーと向き合う一日。

パーソルイノベーション株式会社が運営するTECH PLAY(テックプレイ)」は9月20日、5回目となる「PERSOL Group Tech Talk※」を「PERSOLのTechplayer達へ エンジニア自身によるPERSOL変革への道筋」をテーマに開催。
49名のエンジニアやマーケターなどが参加し、職種や会社の垣根を越えた、ナレッジ共有や交流が行われました。

※「PERSOL Group Tech Talk」は、各事業、各サービスの中でHR(Human Resources=人材)ビジネスを変えるようなテクノロジー先行の取り組み共有会で、定期的に開催しています。

さらに今回はスペシャルゲストとして、日本マイクロソフト株式会社でAzureテクノロジスト/エバンジェリストとして活躍する佐藤 直生氏、株式会社レキサスにて、社長直轄の事業推進部マネージャー兼エバンジェリストを務める、常盤木 龍治氏をお招きし、「エンジニアとして生き残るためのテクノロジーとの向き合い方」をお話しいただきました。今回は、その様子を少しだけご紹介します。

目次

Special Tech Talk①

エンジニアとして生き残るためのテクノロジーとの向き合い方

日本マイクロソフト株式会社 Azureテクノロジスト 佐藤 直生氏

2010年から、Microsoft Corporation、日本マイクロソフト株式会社で、Azureテクノロジスト、テクノロジーエバンジェリスト、クラウド ソリューション アーキテクトとして、Azureの技術啓蒙、プロジェクト支援を推進。

私の新卒時代、2000年ごろの日本のIT業界では、エンタープライズJava(当時はJ2EEと呼ばれていた)が、そして2005年ごろからはいわゆるWebサービスのSOA(Service-Oriented Architecture)というテクノロジーが一大ブームとなっており、注力対象だったその分野の製品技術を担当していました。そして、技術者に向けたブログやコミュニティイベントなどでの技術啓蒙活動を担当するエバンジェリストのブームがIT業界ではじまり、私もエンジニアの端くれとして当時勤めていたIT企業で、グローバルで初のテクノロジーエバンジェリストになりました。自社の製品を越えて伝えられることがたくさんあり、企業が技術情報を発信しあうことで社外にいる開発者と自社製品・サービスとの繋がりをつくるDeveloper Relationの取り組みも広がっていきました。
そして2010年ごろ、当時はIaaS中心だったAWS(Amazon Web Services)、PaaSのみを提供していたGCP(Google Cloud Platform)は、まだまだ黎明期で日本の体制はできていませんでした。そんな中、Azureビジネスを立ち上げるグローバルのインキュベーション部門に熱烈なお誘いを受け、Microsoft Corporationに入社。ここは、自分の組織に課された数字を達成することにフォーカスした組織でした。

その頃のMicrosoftは、株価が伸び悩んでいました。2014年、創業者のビルゲイツ、スティーブバルマーの後継者として、ソフトウェアエンジニア出身のサティアナデラがCEOに就任し、新しいミッションステートメント「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」を掲げると、各地・各部門のミッションが決められていくようなりました。そしてクラウドファースト、モバイルファーストを標榜し、AzureやOffice 365、モバイルやスマートフォンのサポートが強化されていきます。製品部門間の連携も進み、AzureやOffice 365といったクラウドサービスがマイクロソフト社の柱になっていきました。
こういった変革を支えるリーダーシップの原理原則として、「目標を明確にすることを成功法則として理想の社内文化にしていきましょう」といったメッセージが社内で共有されています。

これからのエンジニアの在り方として、いまの時代は自分の担当している製品やサービスの知識が、すぐに最新のものではなくなります。そして、そのような最新のテクノロジーは英語圏から日本に来ることが非常に多いのです。いろいろな翻訳機能はありますが、コミュニケーションを英語で行うことが多いことを考えると、検索も日本語より英語にした方が良い、というシーンも増えています。
自らをアップデートする上で、インプットはするけれども、なかなかアウトプットをしない、という方もいらっしゃると思います。でも、何らかの形でアウトプットはした方がいいし、社内外問わず好きな領域などで良いので、コミュニケーションの場には積極的に顔を出したほうがいいと思います。

・・・佐藤さんからは、約20年にわたって外資系ソフトウェア/クラウド サービス企業でエンジニア、アーキテクト、テクノロジスト、エバンジェリストとしてはたらいてきた経験の共有、変化が激しいIT業界でエンジニアとして生き残るために、テクノロジーとエンジニア、ひいては社会がどのように向き合っていくべきかについてのヒントをたくさんいただきました。

Special Tech Talk②

パーソルグループのよろず軍師をやってみて感じたエンジニアドリブンへの変化の風
〜おまいらの時代がやってきた!!~

パラレルキャリアエバンジェリスト/プロダクトマネージャー/軍師 常盤木 龍治氏

これまで数多くのNo.1シェアプロダクトに携わってきた国内有数のエバンジェリストでありプロダクトマネージャー。現在は、パラレルキャリアでEBILAB、レキサス、LiLz、うむさんラボ、ピー・シー・エー、クアンド、パーソルグループ(パーソルホールディングス、パーソルイノベーション、パーソルプロセス&テクノロジー)で事業開発マインドをもった次世代エースを育ててらっしゃいます。



ここでちょっとアイスブレイク!

まぶたの上の骨を扇型にマッサージ、こめかみのツボ押し、顎の下から上前に押すツボ押しを伝授され、皆さん頭スッキリ。また集中力が高まります。

僕は天才肌のなおきさん(佐藤 直生さん)とは真逆のタイプのエバンジェリストですね(笑)。

テクノロジーをどう社会に実装するかを考え、エンジニアと非エンジニアの垣根をなくしたい。世の中にある要素技術を用いて社会に散在する課題の解決方法を実装する存在であってほしく、要件定義をどうピックアップするかの技術を磨くことで、”凡人”をTechの世界へ導きたいと思っています。プロジェクトオーナーというよりオーナーシップ、コーディングスキルよりも、課題を理解し解決を考えられることが大切だと考えています。1年先、5年先までの計画ではなく、20年先どういう仕事をしていたいか?というのを、自分自身で持てるように変えていきたいです。

日本のIT技術は世界規模でみるとまだまだ成長過程です。アメリカやドイツでは、一回の出展で数十億の成約が決まるようなIT見本市や展示会がありますが、日本企業の出展はほんの一握りであり、ここにエントリーできるプロダクトやチームを育てることが今の私のライフワークです。

今後重要なのは、実運用できる実力と、イノベーション。これができない企業は、衰退していきます。テクノロジーは焼き直されながら可能性が高まっていくものです。ボクシングだってジャブを打てないボクサーはストレートを当てられないですよね。僕は、ITをもっと柔らかく、優しく、誰にでも受け入れてもらえる世界を目指しています。
現場に使われない「哀」まみれのテクノロジーではなく、ありがとうと言われる「愛」のあるテクノロジーを目指してください。生き残るのは変化できる者。エンジニアはまず己をエンジニアリングしましょう。

・・・己があって、チームがあって、パーソルがあって、日本があって、地球がある。
エンジニアのあなたがいないと困る状況をつくり、課題解決して救っちゃおうぜ!と、愛があふれる熱いメッセージもいただきました。

LT(ライトニングトーク)会

Special Tech Talkの後はイベントに参加している各エンジニアから、苦悩あり、笑いあり、本音ありのLT大会を実施。

もともとは嫌いなシステム系の業務を担っていた入社一年目の社員が、いろいろとチェレンジしてみると楽しくなり、気付けば新しいコーポレートサイトを2回つくっていた話や、リモートワークでありながらもスピード感を持って技術選定ができた話、パラレルキャリアに関するトークなど、技術にとどまらない事例も発表されました。

LT会登壇者

・西井 健治(パーソルホールディングス)
・岩井 大祐(パーソルテクノロジースタッフ)
・松尾 健司(シェアフル)
・江口 拓弥(パーソルキャリア)
・相馬 大樹(パーソルホールディングス)
・吉次 洋毅(パーソルキャリア)
・鈴木 潤(パーソルイノベーション)

参加者である各エンジニアから、自身のネガティブをポジティブに変えていけた経緯を共有することで、具体的な技術もマインドやモチベーションも学び、たくさんの気づきから、抱えている悩みの解決の場となりました。という声も挙がりました。

パーソルグループでは、社内外問わず勉強会も活発に開催されており、参加したら鎧が脱げるような場所、難しいことの翻訳ができなくても課題を課題のまま語れる場所がたくさんあります。今回はエンジニアというキャラクターが、課題を解決する方法、どうすると輝けるか、技術力だけでは引き出せないエンジニア魂を磨きに来る場所として、各社・各チームの垣根を越え、会場全体で盛り上がりました。

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