活躍するミドル・シニア社員5つの行動特性を発見

株式会社パーソル総合研究所は、法政大学大学院石山恒貴研究室との共同研究「ミドルからの躍進を探究するプロジェクト」の研究結果について公開しました。
本プロジェクトでは、雇用政策・人材マネジメントを専門とする法政大学大学院石山恒貴教授をプロジェクトリーダーに迎え、40歳以上のミドル・シニア社員の就業意識に関する実態を調査し、ミドルからの更なる活躍を促す施策について検討しました。ミドル・シニア社員4,700人を対象とした大規模定量調査に加え、大手製造業の旭化成エレクトロニクス株式会社・パイオニア株式会社の協力のもと、インタビュー調査を合わせて実施しています。この調査を通じ、活躍しているミドル・シニア社員に共通する５つの行動特性を発見することに成功しました。
調査結果の詳細は特設サイトからご覧いただけます。

調査実施の背景

注目が集まるミドル・シニア社員の活躍について、大規模調査を実施

少子高齢化による人手不足が深刻化する中で、働き手のボリュームゾーンを占めるミドル・シニア層に、さらなる活躍を通じて組織の中核的な役割を担ってほしいと考える企業は少なくありません。一方で、人生100年時代といわれる現代において、働く個人の目線からも、生涯にわたって活躍し続ける働き方に注目が集まっています。そこで、パーソルグループでは、ミドル・シニア社員の働き方・就業意識に関する大規模調査を実施し、調査結果をグループの新たな知見として事業活動に活かすことで、働く方一人ひとりの輝ける未来に向けて、仕事を通じた成長を支援してまいります。

調査結果の概要

活躍しているミドル・シニア社員に共通する5つの行動特性＝「躍進行動」を発見

協力企業の従業員を対象としたインタビュー調査とインターネットによる定量調査により、活躍しているミドル・シニア社員に共通する行動特性を調査したところ、「仕事を意味づける」「まずやってみる」「学びを活かす」「自ら人と関わる」「年下とうまくやる」の5つの特性＝「躍進行動」が浮かび上がりました。
さらに、大規模定量調査をもとに、躍進行動の実施に基づいてミドル・シニア社員のタイプを分類したところ、躍進行動全体が平均を大幅に上回る「ハイパフォーマータイプ」、躍進行動全体が平均よりやや高い「バランスタイプ」、躍進行動全体が平均より低い「伸び悩みタイプ」、躍進行動全体が低めだが、「年下とうまくやる」行動は平均を上回る「事なかれ・安住タイプ」、躍進行動全体がかなり低い「不活性タイプ」が存在することが判明しました。本調査結果から、躍進行動を実践している割合が平均より高く、組織内で活躍しているミドル・シニア社員は、半数近い49.3%存在することが明らかになりました。
※ミドル・シニア社員のタイプの分類と割合については、従業員300名以上の大規模企業に勤めるインターネットモニター2,300名を対象にした定量調査の結果であり、協力企業の従業員を対象とした調査の結果によるものではありません。

このほかにも、「ハイパフォーマータイプ」「バランスタイプ」「伸び悩みタイプ」「事なかれ・安住タイプ」「不活性タイプ」それぞれの特徴や、ミドル・シニア社員の上司が年下の場合に有効なマネジメント方法など、本プロジェクトではミドル・シニア社員の働き方・就業意識に関するさまざまな調査や提言をまとめています。詳細は特設サイトの調査レポートを通じて順次リリースします。