仲間との対話が、自分を動かす。社内ワークショップ「パーソルのアプ活」とは

「何かを変えたいけれど、どう動けばいいか分からない」
そんな想いを抱えたとき、人は閉塞感を持ってしまうこともあるのでは──。パーソルグループで実施している「パーソルのアプ活」は、仲間との対話をきっかけに、その一歩を引き出すワークショップです。なぜこの取り組みは生まれたのか、参加者にどんな変化をもたらしているのか──。企画・運営を担うパーソルホールディングス株式会社 グループコミュニケーション本部 寺﨑 真奈美に実施までの道のりや想いを聞きました。

目次

対話から生まれる「小さなアップデート」

「パーソルのアプ活」(以下:アプ活)は、参加者それぞれが大切にしている価値観や、これから挑戦してみたいことを言葉にし、他者との対話を通じて新たな気付きや行動のヒントを得るワークショップです。2024年度に試験的にスタートし、これまでリアル・オンラインで約100名が参加。少人数制で3日間(オンライン版は4日間)にわたり実施されているのが特徴です。

「自分では気付かなかった視点や考え方に出会い、それをもとに小さな行動を実践していくところまでを大切にしています。対話で終わらせず、行動につなげるのがアップデート活動、アプ活です」(寺﨑)

自身の内面と向き合い、具体的な一歩へとつなげる実践型のプログラムとして設計されています。

“共感”と“行動”のギャップを埋める

アプ活の背景にあるのは、パーソルグループが掲げるグループビジョン「はたらいて、笑おう。」への高い共感を得られているにもかかわらず、グループ社員の実際の行動との間にあるギャップです。1年に一度実施しているエンゲージメントサーベイにおいて、グループビジョンへの共感度は8割を超える一方で、「具体的に何をすればよいか分からない」と感じている社員が一定数いることが分かっていました。

「グループビジョンに共感している社員は非常に多いのですが、いざ自分ごととしてとらえると、具体的に何をすればいいのか分からず、行動に移せない人がいる状態がありました」

たとえば営業職であれば顧客課題に向き合うこと、ミドルバック職であれば組織を支える運用改善、エンジニア職であれば技術を通じた価値提供など、それぞれが日常業務の中でその価値を生み出しているはず。

「実は一人ひとりの仕事は、すでにグループビジョンにつながっているはず。それなのに“気付けていない”“言語化できていない”ことで、自分たちの価値ある行動として実感できていないのではないか」と寺﨑は考えました。

「自分が大切にしていることや、やってみたいことと、今の仕事がどうつながっているのかに気付くことができると、やらなければではなく、(自ら)やってみたいと意識も変わり、その先には行動変容も促せるのではないか……。それならば、その状態を創出することが、非常に大事だと考えました」

行動まで伴走する仕組み

アプ活の大きな特徴は、「考える」だけで終わらせないという点です。設計には、試行錯誤の末にたどり着いた強い意思がありました。

「私たちが大切にしているのは、実際に“行動”してみて、そこから気付きや達成感を感じてもらうこと。ワークショップで行動宣言をして終了するということはわりとあるプログラムだと思いますが、なかなか続かない、ということ、ありますよね。アプ活では、仲間から行動のヒントを得て、励まし合いながら実践し、そこから得た気付きをさらに共有することまで、ワークショップに組み込みました。励まし合いながら行動していくには、ある程度の時間をかけ、仲間たちとじっくり交流し、関係性を育むことも必要です。そのため3日間というプログラムが必要だったのです」

「1人だと続かないことでも、仲間とゆるくつながっていることで続けられることがあります。チャットで声を掛け合ったり、小さな進捗を共有したりすることで、“やってみよう”という気持ちが維持されます。ワークショップの最初は緊張感があって、会話も手探りなことが多いです。時間をかけて対話を重ねるうちに、少しずつ本音が出てきます。さらに踏み込んだ対話ができるようになると、自分の考え方や行動に対する解像度が一気に上がります。その状態で初めて、行動につながる──。この変化を見ていると、この時間に意味があることを実感できました」

今後は、プログラムの継続に加え、アプ活のあり方そのものも進化させていく考えです。
2026年度からはすべて社内で運用できるよう内製化へシフト。寺﨑を中心にファシリテーターの育成を進め、将来的にはこれまでのアプ活参加者が運営を支えるような、循環型の仕組みも視野に入れています。

「今は私がファシリテーターとして場を運営していますが、将来的にはアプ活の卒業生が各現場で“ミニアプ活”のような取り組みを実施していく状態をつくりたいと考えています。特別な場だけで終わるのではなく、日常の中にそのエッセンスが広がっていく。小さなアップデートがあちこちで自然に起きる状態が理想です。目立つ成果や大きな取り組みだけではなく、日々の一つひとつの仕事や行動が“はたらいて、笑おう。”につながっている。そう実感できる人を増やしていきたいですね」

2025年秋に行われた東京会場での様子

参加者の声|対話がもたらす変化

実際に参加した社員からは、自身の変化を実感する声が多く寄せられています。

●30代(会場参加)
「さまざまなグループ会社の社員と対話でき、多様な考え方に触れられたことが大きな収穫でした」
「自分の強みを明確に意識できるようになり、それを活かした行動につなげられるようになりました」

●20代(会場参加)
「自分の悩みを言語化して整理することができました。他者からの刺激も多く、新しい視点を得られました」
「アプ活で掲げた行動を、日常の中で意識し続けるようになっています」

●30代(オンライン参加)
「メンバーからもらった言葉が今でも印象に残っています。想像以上に濃い時間でした」
「ワークショップで得たヒントをきっかけに、実際に行動に移してみようと思えるようになりました」

小さな一歩が、未来をつくる

参加者の声に共通しているのは、他者との対話を通じて自己理解が深まり、それが行動につながっている点です。アプ活が目指すのは、特別な成果を生み出すことだけではありません。日々の仕事や取り組みの中で、一人ひとりが小さな行動を積み重ねていくことにあります。

「目立つ成果だけでなく、日々の行動一つひとつが“はたらいて、笑おう。”につながっていると感じられる状態をつくっていきたいと考えています」

対話によって気付きが生まれ、その気付きが行動に変わる。そして、その行動が次の誰かの変化を生んでいく。アプ活は、そんな「アップデートの連鎖」を生み出す取り組みとして、これからも多くの社員と一緒にアップデートを続けていきます。

プロフィール
寺﨑 真奈美
パーソルホールディングス株式会社 グループコミュニケーション本部 コミュニケーション部 インナーコミュニケーション室所属。理念浸透施策や社内コミュニケーションの企画・運営を担当。社員一人ひとりが価値観への共感を行動に変えられる環境づくりを推進している。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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