いつか、大好きな仕事に出会えるかもしれない。だから、届け続けたい。加藤 道乃/PERSOL Group Awards2025 歩み続けるそれぞれのストーリー

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載「歩み続けるそれぞれのストーリー」は、2025年度「PERSOL Group Awards」を受賞した社員たちそれぞれが、どんな人生を歩んで成長し、受賞の栄誉を勝ち取るに至ったのか——。彼らの人生を形づくるバックボーンや、仕事への情熱、そして大切にしている想いが生まれたエピソードなど、これまでの歩みをストーリーでご紹介します。

プロフィール:
パーソルテンプスタッフ株式会社 加藤 道乃(2001年入社)

受賞案件サマリ:
加藤は、AIレコメンド機能とMA(Marketing Automation:マーケティング業務を自動化する仕組み)ツールを連携させることで、一人ひとりの希望や条件、志向にあった最適な仕事情報を「世界に一通だけのメール」として自動配信する仕組みを実現。業務効率化を図りながらも、顧客志向の「1to1」にこだわることで、パーソルテンプスタッフの就業者数の向上に貢献した。

目次

「社会に必要とされる人材になる」で出会った派遣コーディネーター

「社会に必要とされる人材になる」
それが株式会社学生援護会(現パーソルキャリア株式会社)に入社を決めた時の、私の決意。
大学時代、誰もが知っている企業が倒産した。大企業の倒産が驚きをもって受け止められていたころで、その後はたびたびそのようなことが起こるとも予想していなかったけれど、なんとなく、どの会社に入るかよりもどんな業務ができるかで仕事を選ぼうと考えた。社会に必要とされて、やりがいを感じられて、できればこれまで学んできたことを活かせて、人の役に立つような仕事。さらには、きちんとした収入もある。そんな魅力的な仕事はないだろうか、と探していてズバリ出会ったのが、人材派遣のコーディネーターだった。

当時の景気はどん底。でも、少し回復の芽が出始めていた。そんな状況なので、企業は派遣社員を多く雇うようになっていた。はたらく側も、たくさんの人が派遣というはたらき方を選ぶようになっていた。世の中にとって新しい仕事で面白そうだったのもあるし、「派遣コーディネーターなら勉強したカウンセリングの知識も役立ちそう。何より仕事を探す人がいなくなることはないから、この仕事を好きになれたら長く人の役に立つことができるし、いつかきっと社会に必要とされる人材になれる」と希望が持てたのが決め手になった。

人生に同じものは一つもない。適した仕事も人それぞれでセオリーはない

私の直感は見事に当たり、派遣コーディネーターは想像以上にやりがいがあった。ご自身のキャリアをぽつぽつと、あるいはハキハキと語ってくれる目の前のスタッフの方とのやりとりに夢中になった。当時は対面での面談と電話での仕事紹介が主流で、やることはたくさんあった。ご就業を支援できてうれしかったり、思うように進まず悔しかったり、感情面で忙しい仕事というのも自分に合っていたと思う。
余談だが、当時の私は新しい環境での新しい出会いに貪欲で、進んでさまざまな集まりに参加し、交友関係を広めていた。そこで効果を発揮したのは、転職支援の専門家である派遣コーディネーターの肩書きだった。
転職も以前に比べて一般的になりつつある時代が始まっていたので、ちょっと相談したい人やキャリアの棚卸しをしたい人はたくさんいた。まったく知らない職種の話を聞くこともあり壁打ち相手にもならなかったかもしれないが、語って語って、すっきりした表情になってくれることがうれしかった。また、それぞれの業界・職種なりの面白さや苦労を知ることができ、「この仕事は必要とされるし興味深い。やっぱりこの仕事を選んでよかった」と思っていたものだった。

入社後は、新宿・横浜・丸の内と日本のオフィス街を転々とし、本当にたくさんの求職者に出会った。
求職者のキャリアカウンセリングをして、その人に合った派遣先を紹介する仕事に「社会学や心理カウンセラーの勉強をしたことが、ここで活かせている」と満足もしていた。でもたくさんの求職者に会えば会うほど、教科書に載っているセオリー通りの対応はできないと実感するようになっていったのだ。
求職者一人ひとりに生活があり、そこに至る長い時間の積み重ねがある。それぞれの事情もある。それは世界にただ一つの人生の物語なのだ。セオリーなんてなく、唯一無二の対応が求められる。だからページをていねいにめくってしっかり読み解くよう、じっくり話を聞いてカウンセリングをした。そしてできれば、その人の人生の物語に新たに幸せな1ページが記されるよう、適職を紹介しようと心がけた。でも必ずしも最適な職ではなく、募集がある職しか紹介できないこともあった。だからせめて「この方がこの仕事で何かを見つけてくれますように」と願ってがんばっていた。
たくさんの人の就職のお手伝いをしたいけれど、やっぱり自分一人の力では、目の前の人で精一杯。それもうまくいっているかは分からない。「もっと私に力があればな」と思うことも多かった。

新しい技術を駆使すれば、何万人もの夢のお手伝いをすることもできる

所属していた会社の社名がいくつか変わり、その過程で、天職だと思っていた派遣コーディネーターを離れることになった。大好きだから一度リフレッシュするくらいの思いでいたが、次に就いた集客企画も求人原稿制作も、学びが多く楽しかった。
さらにその次の、CRM(Customer Relationship Management/顧客関係管理の略称。顧客との良好な関係性を構築・維持する)との出会いは衝撃的だった。こんなに面白い仕事がまだあったんだ、と思った。そもそも、自分が社会人になったときにはなかった業務。キャリアが終わる前、この面白さを理解できるうちに出会えて良かったとしみじみ思う。
求職者の方々は次にこう考えてこう動くはずだからこういうアプローチをしよう、と、今まで会ってきたたくさんの方々を思い浮かべながら企画を練った。結果はさまざまでも、データを分析すると納得でき、前を向けた。また、データ分析結果とは別に気になることが出てきて、それを調べるとまた新たに気になることがあらわれ、深掘りし続けて見えた課題が別の企画につながることもあった。自分がマーケティングに向いているとかいないとか関係なく、どうしてもやりたい仕事。一生取り組める、と思った。
以前は目の前の一人に向き合っていた私が、MA(Marketing Automation:マーケティング業務を自動化する仕組み)ツールを活用してたくさんの求職者に仕事を紹介している。それでも、対象が多いから適当でいいとは思わない。
「せっかくパーソルテンプスタッフに登録してくれた人には、やっぱり希望・志向・スキル、すべてを踏まえた求人情報をお届けしたい。メールに載せる求人情報を一人ひとりに合わせられないだろうか。そのほうが、“やりたい仕事”“好きな仕事”に出会えるチャンスは広がる」
ここ数年、そんなことを考えて過ごしていた。
すると、ついにチャンスがやってきた。
これまで使っていたMAツールに、AIを搭載したレコメンドツール(ユーザーの行動データを分析し興味関心に沿ったおすすめができるシステム)を組み合わせて、求職者に最適な仕事の紹介をするプロジェクトだ。
これまでもMAツールで求職者がパーソルテンプスタッフのサイト上でどのような職を探したかは追跡可能だった。そこにレコメンドツールを掛け合わせることで、その追跡した結果から「あなたが探しているのはこんな仕事では?」「あなたにピッタリな求人がありますよ」とレコメンドができるようになる。求めている仕事情報に絞って提案できるようになる、つまり、求職者がご自身で探さなくていい、という世界観をつくるのだ。

やるからにはこれまで以上に精度が高くなければ求職者にとって意味がない。
そこで、社内の関係部門と、システム系のパートナー企業・ツール提供元企業とチームを組んで進めることに。が、私はIT系はまだまだ素人に近い知識量。資料を読み込み、メンバーの理解度を合わせるミーティングを行ったり、時には教えてもらったりして、知識を身につけていった。私の伝え方が悪く手戻りがあって迷惑をかけたりと、悩みも苦労もあったけれど、新しいことに挑戦するのは楽しかった。こだわったのはマッチングの精度。今までよりたくさんの人に、その人が求めている仕事がちゃんと届きますように、と。

そうして完成したのが、1to1でパーソルテンプスタッフの求人情報をお知らせできる仕組み。MAツールに蓄積された求職者の行動履歴をもとに、AIが求人情報をピックアップし、自動でメールを作成して求職者にお知らせする。
人生という「世界にただ一つの物語」を綴っている求職者に、「世界に一通だけのメール」を送れるようになったのだ。

私が社会人になった時にはなかった新しい技術が、私がやりたかったことを叶えてくれる。
「多くの人がそれぞれに適した仕事に出会えて、新しい幸せなページが人生の物語に生まれますように」という私の想いを乗せて。

仕事が私を成長させてくれる。まだまだ何十年も成長し続けられる

このシステムは大成功を収め、多くの求職者の期待に応えることができた。私はMAツールを提供する企業から製品エキスパートに選出され、さらにはこうして社内のアワードにも名を連ねることができた。
職種も環境も時代も大きく変わったが、「社会に必要とされる人材になる」という決意は変わっていない。「CRMなら私に聞いて」と自負している、かな。

「新しくて面白そう」という思いで、当時まだ新しい仕事だった派遣コーディネーターとしてスタートした私のキャリアは、いろいろありながら、また新しいことを手がけるチャンスに巡り会った。
新しいことって面白い。刺激があるし、学びもある。いきいきできる。成長できる。
そしてこの会社では、新しいことに挑戦できるチャンスが次々とやってくる。挑むことで、たくさんの人の人生の物語に幸せなページを生み出せるような、そんなチャンスだ。
だから、まだまだはたらき続けたいと思う。あと20年ははたらいて、AIや、まだ見ぬ技術と人がつくりだす新しい時代に参加したい。それで私の人生の物語が幸せなページで埋まるといいな。そこにたくさんの新しいことに出会え、挑戦したエピソードが詰まっていれば最高だ。そう思うと心からわくわくする。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。

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