社員の可能性を広げ、主体的なキャリア構築を支援する多様な社内制度

パーソルグループでは、組織の中で多様な能力が発揮され、新たな知恵が生み出されるよう「個を伸ばす」ことと、多様な能力を生かし合う「場をつくる」ことが重要であると考え、キャリアオーナーシップ(※)を支援するさまざまな施策を実施しています。社員のキャリア開発を支援するにあたっての思いや考えについてまとめました。

※キャリアオーナーシップとは、社員一人ひとりが主体的にキャリアを形成する意向と行動のこと(参考はこちら

目次

社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを持って自分らしいキャリアを築いてほしい

パーソルグループでは、「自分のはたらくは、自分で決める。」というキャリアオーナーシップの考え方を重視し、社員がその人らしいキャリアを主体的に築いていくことを大切にしています。これまでにグループで展開してきた、各種キャリア開発支援施策にもその考え方が色濃く反映されており、社員一人ひとりが自らの可能性を広げ、キャリアを主体的に構築できるように支援をしています。

2023年からはグループ内企業からスカウトを受けて異動ができる「キャリアスカウト制度」を導入しました。新たなキャリア開発支援施策を企画する際には、全社員を対象に行っているエンゲージメントサーベイの結果などを参考にし、公平性やリスクを慎重に見極めて仕組みやルールを整備しています。またキャリア開発支援施策は一度うまくいったからといって、それが翌年も同じようにいくとは限りません。毎年、運用や結果を振り返り、より良いものに改善しています。PDCAサイクルを回すことで、制度に対する社員の信頼を獲得し、安心して制度を活用してもらえる環境を整えることができるようになります。

キャリア開発支援を通じて、社員と会社の双方が成長し合う関係性を築くことができる

かつては、社員のキャリア開発支援が企業活動の負担や足かせになると考えられることもありましたが、最近ではその考え方が変化しつつあります。パーソルグループのエンゲージメントサーベイの分析結果によれば、キャリアオーナーシップ設問のスコアの高い社員ほどエンゲージメントの水準も高く、両者が相関関係にあることが分かっています。キャリア開発支援の取り組みは、社員のやりがいや組織貢献意欲の向上に強い影響力を持ち、双方が成長し合える関係を築くことにつながります。

【参考】パーソルグループのエンゲージメントサーベイ(2024年発刊人的資本レポートP.15参照)

キャリア開発支援策を通じて、社員自身も自身のキャリアに対する気づきが得られます。例えば、キャリアデザイン研修の「Smyle」や短期間の社内留職制度「ジョブトライアル」による仕事体験を通じて、現在取り組んでいる仕事に新たな意味を発見したり、自身のキャリアについての思い込みから解放されて他の可能性に目を向けるようになったりすることもあります。

今後について

キャリア開発支援を進める上で重要となるのは、やはり社員一人ひとりが主体的にキャリアオーナーシップを持てることです。一人ひとりが異なるキャリア観や価値観を持っていることを大前提に、社員がもともと有している主体性や当事者意識を喚起するキャリア開発支援を行っていきたいと思います。

パーソルホールディングス株式会社
グループ人事本部 本部長

大場 竜佳

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