
パーソルグループは、将来世代を重要なステークホルダーと位置づけ、対話を強化する
その一環として、パーソルホールディングスは、森ビル株式会社が主催する「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ」の「本物に触れる学びの場を提供することで、未来を担う子どもたちの育成に貢献する」という企画に賛同し、参加を決定!6歳から10歳の子ども向けに、8月2日、3日、パーソルキャリア株式会社の麻布台ヒルズ本社にて、「自分をアピールできる名刺を作って“名刺交換をしてみよう”」と題したワークショップを開催(1日2回、各1時間15分)しました。
また、本開催に先立ち、7月21日にはパーソルグループ社員の子どもたちを対象に、同内容の「スペシャルワークショップ」を2回実施。本記事では、7月21日第1回目のワークショップの様子と、担当者の想いをご紹介します。
●「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ」とは
2006年から行われている森ビル主催のイベントです。現在は、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズ、アークヒルズの4つのヒルズを舞台に、テナント企業や店舗などと連携して子どもが主役のワークショップを実施。経済・金融教育や食育、憧れの職業体験など、さまざまな学びの機会が提供されます。「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ 2025」は、7月26日から8月17日の間、開催されました。
ワークショップの様子 (7月21日 第1回目の部)
社内応募で当選した、15組の親子が参加。講師をはじめとした運営スタッフ(以下、スタッフ)は、パーソルグループの課外活動「みんなの部活(※1)」中の一つ、「キャリア教育ラボ(※2)」の所属メンバーなど、パーソル社員の有志が行いました。
<ワークショップのメインプログラム>
①一人ひとりは世界に1人の特別/目に見えていることと見えていないこと
②自分自身の特別/目に見えていること、見えていないことの両方を出してみよう
③私を知ってもらうための名刺をつくろう
④名刺を交換しながら、私を知ってもらおう
会場には、ワークショップ開始の10分ほど前から、参加者が来場。入り口では、まずお子さんの記念撮影が行われました。これは後日“顔写真付きオリジナル名刺”をサプライズプレゼントするためです。
その後、皆、テーブルに着席。テーブルには、ワークで使うさまざまな用紙、カラーペンやシールなどが用意されています。大勢の知らない大人がいるせいか、子どもたちは緊張ぎみ。しかし、ワークに入る前のアイスブレイクで登壇したスタッフが「朝ご飯を食べてきた人!」と子どもたちに質問をすると、「はい!」と元気に挙手。少しずつ場の空気になれていきました。

①一人ひとりは世界に1人の特別/目に見えていることと見えていないこと
ここでは、まず登壇したスタッフが「うさぎ」を例に、どんな生き物かを子どもたちに質問しました。子どもたちは「耳が長い」「ニンジン食べる!」などを元気いっぱいに回答していきます。続いて、「外見」など目に見える特徴以外に、どんな特徴があるかを質問すると「ジャンプする!」という回答が。スタッフは、「そうですね!」として、ほかの目に見えない特徴や性質を紹介しました。

そして、続いて次のように話しました。
「お友だちも、見ただけでは分からないことが多いよね。ここに集まったお友だちも、年齢だけでなく、みんな違うし、みんな特別です。だから、今日は、自分のことを知らない人に、“自分”のことを知ってもらうために渡す名刺、“自分カード”(以下、名刺)をつくってみましょう」

②自分自身の特別/目に見えていること、見えていないことの両方を出してみよう
ここでは「自分ビンゴ」と「書いてみよう」の2つのワークを実施しました。
■自分ビンゴ
テーブルに用意されていたオリジナルのビンゴシートに、各自、そこに書かれている項目を読みながら、「できる!」と思うところに丸をつけていきます。どんどん自分で丸をつけていく子もいれば、「できているよね?」とちょっと不安げに保護者の顔を見上げる子も。親子で会話を交わしながら、和やかな雰囲気でワークは進んでいきました。



■書いてみよう 家族と話してみよう
続いてスクリーンに映され、説明を受けたのは、下の写真にある「1.かいてみよう」と「2.かぞくではなしてみよう」。子どもたちは、先ほど使用したビンゴシートの裏にカラーペンで好きな食べ物、好きな遊び、大人になったらやってみたいことをどんどん書いていきます。そして、自分の名前に込められた意味を保護者に聞いて驚いたり、「へー」と感心したりと、親子の会話も弾んでいました。




③私を知ってもらうための名刺をつくろう
いよいよオリジナルの名刺の作成へ!テーブルに用意されていたB5よりやや小さいサイズの画用紙に、これまでワークで行ったことを見返しながら、名刺をつくっていきます。名刺に書くこととして、名前と誕生日は必須。そのあとに、好きな食べ物、好きな遊びなどを書き、その周りにイラストを描いたりマスキングテープやシールを貼ったりして、オリジナルのデザインにしていきます。どんなシールをはろうか、何色を使おうか……、子どもたちは楽しそうに活き活きと制作をしていました。






④名刺を交換しながら、私を知ってもらおう
完成した名刺で、当日その場にいたスタッフと名刺交換。スタッフからは本物の名刺がもらえます。まずは、子どもたちが自分の名刺をスタッフに向けて見せながら、書いてあることを読み上げていきます。その声から少し緊張気味なことがうかがえるものの、皆、笑顔。自分を知ってもらうことを楽しんでいるようでした。子どもの名刺を受け取ったスタッフは、今度は自分の本物の名刺を渡しながら、自分のことを子どもに紹介します。そして、子どもが作成した名刺を通して少しの間、話を深めていきました。スタッフが「素敵なお名前だねー」と話しかけると、「〇〇って意味があるんだよ!」と、多くの子が早速自分の名前の由来を誇らしげに話していました。また、「このシールかわいい!」「この色、私も好きなの」などとスタッフが話しかけ、自分と共通点があることを知ると、子どもたちの表情がパッと明るくなり、会話が広がっていくのも印象的でした。




こうして1時間15分のワークはあっという間に終了。来場したばかりのときは緊張し、おずおずとしていた子どもたちも、次第にリラックスし、名刺交換のときにはみんな和らいだ表情で活発に話をして楽しんでいました。ワークを通して、自分のことを相手に知ってもらう「名刺交換」という“はたらく”に欠かせないことを学んだ1日は、子どもたちの夏の素敵な思い出となったようです。
また、来場してすぐ撮影したお子さまの写真とパーソルロゴが入れられた、イベント特製オリジナル名刺がサプライズとして後日、ご自宅へ郵送されるとのことです。

ワークショップを終えて~参加した子どもの保護者たちの声~
こちらは7月21に開催したワークショップに寄せられた感想です。
なかなか自分の好きなことや将来の夢を語り合い、名前の由来を直接伝え、記す場面もないので、じっくりお互いに伝え合う機会を持てて楽しかったです!
きっと娘が大人になったとき、名刺交換や会社や、はたらく大人たちの姿として、原体験につながると思った。特に目に見えるものだけでなく、自分や相手の事に興味を持とう、という観点は大人でも、確かにそうだなぁ、と改めて思いました。日頃できてないかもと(笑)。
普段、大人とのコミュニケーションは苦手なのですが、積極的にチャレンジしている姿が新鮮でした。
娘や一緒の席に座っていた子どもたちと対話しながら、名刺に記載する内容の中身をつくり上げていくプロセスがとても楽しく感じました。
子どもがとてもいい表情をして楽しんでおりました。自分の名前に向き合う事も始めてだったので、自分の名前を漢字ではじめて書いて興奮しておりました。
開催者の想い・展望
今回子どもたちが自分の魅力に気付き、「自分ってけっこういいかも」と思えるきっかけを届け、そして少しでも将来の「はたらく」イメージを前向きに感じてもらいたい。——そんな想いから、このワークショップを設計しました。
さらに、もう一つ大切にしたかったのが「親子で話す時間」です。
私自身が子育てをする中で、毎日が慌ただしく過ぎていき、なかなかゆっくり子どもと向き合う時間を取れず、もどかしさを感じることがあるのですが、日常にある“特別な時間”に光をあてたいな、きっとそれが大人になったときに特別な記憶になるのではないか。そんな想いを企画の中では大事にしました。
名刺づくりを通じて、「あなたの名前にこめた意味はね」「あなたって、素敵だね」と伝え合える時間は、親子にとってもかけがえのないものになるはずです。
“はたらく”は、社会とつながること。そして、“じぶんらしくいられること”でもある——。
このワークショップが、子どもたちの未来にそっと灯る、あたたかな記憶になりますように。
これからもていねいに時間と経験を紡ぎながらさまざまな世代に寄り添い「はたらいて、笑おう。」が実感できる未来をつくっていきたいです。

■パーソルのFR活動
パーソルグループでは「はたらくがワクワクする未来」を将来世代との対話のテーマとし、これまでも「未来のはたらく大人たち(将来世代)」に向け、教育やプログラミング教育、仕事の体験機会の提供などを行ってきました。こうした活動をさらに拡大するとともに、2024年度からは対話を重視したキャリア教育プログラムを開発・提供するなど、FR活動を強化しています。
(※1)「みんなの部活」は、2019年よりグループ横断での取り組みとして開始された、パーソルグループ社員であれば誰でも参加できるコミュニティ。業務以外でのつながりや部署を超えた交流を通して、社員同士のコミュニケーションがより活発になっていくことを目的としています。
(※2)「キャリア教育ラボ」は、現在のキャリア形成や教育に課題感を持っている社員約400名からなる部。「“はたらく”を考えるワークショップ」の講師以外でも、大学でのワークショップや不定期学習会(対話会)などキャリア教育を軸に、部員が取り組みたいイベントなどをさまざま企画·実行をしています。
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。