
パーソルホールディングスは、“はたらくWell-being”を体現し、その先にある笑顔を社会のチカラに変えた方を表彰する『はたらくWell-being AWARDS 2025』の授賞式を1月23日に東京都内で開催しました。
■“はたらくWell-being”とは
はたらくことを通して、その人自身が感じる幸せや満足感を“はたらくWell-being”と定義しています。
「はたらくWell-being AWARDS」は、自らのキャリアを主体的に描き、選んで行動した結果、この1年間でもっとも“はたらくWell-being”を体現していた方に贈るアワードです。
第7回目となる今回は、新たに(1)ビジネス・行政部門 (2)スポーツ・エンタメ部門 (3)組織・団体部門 (4)新たなはたらき方部門 (5)FR(Future Generations Relations)部門の5部門を設け、15名・組織を表彰しました。
今回授賞された方々
(1)ビジネス・行政部門

株式会社Alyo
取締役社長

LINEヤフー株式会社
サストモ統括編集長
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
Co-Founder

福井県未来創造部 幸福実感ディレクター
ウェルビーイング政策推進チーム リーダー
(2)スポーツ・エンタメ部門

株式会社西武・プリンスホテルズ
ワールドワイド
(ヒューマンキャピタル部)
兼 岐阜大学医学部研究生

インフルエンサー

タレント/ナレーター・ラジオDJ
農家/防災士
(3)組織・団体部門



(4)新たなはたらき方部門

株式会AgeWellJapan
代表取締役 CEO

株式会社RASHISA
代表取締役社長

健康経営アドバイザー
株式会社イブキ代表取締役
(5)FR部門

アイデアクリエイター

株式会社オカムラ
働き方コンサルティング事業部
ワークデザイン統括部
WORK MILLコミュニティ
マネージャー

詳細はこちら→https://www.persol-group.co.jp/news/20250116_01/
授賞式では、選考委員を務めた方々より記念トロフィーが受賞者へ授与されました。


“はたらくWell-being”にまつわるトークセッション開催
授賞式終了後は、2組に分かれて選考委員と受賞者でトークセッションを開催。それぞれが考える“はたらくWell-being”や2025年の目標についての話題に花を咲かせました。

●トークセッションパート1
トークセッションパート1では、スポーツ・エンタメ部門とFR部門の受賞者が登壇しました。今回、選考委員も務めた「ReHacQ‐リハック‐」でお馴染みのプロデューサー・高橋弘樹さんと、パーソルホールディングス はたらくWell-being推進室の中山 友希が司会進行を務め、イベントがスタートしました。
受賞の感想を問われた受賞者は、それぞれの言葉で感謝と驚きの気持ちを述べ、会場を温かな空気で包み込みました。

受賞の知らせを受けたときは本当に驚いたと語るインフルエンサーのきょうこばぁばさん。今年で70歳になる彼女は、「人生100年」という時代において、30年後の100歳になってもブログやInstagramを通じて、自身の気持ちや活動を発信し続けることが夢だと話します。
SNSでは時に心ない批判や中傷を受けることもあるそうですが、「言われてなんぼ」という前向きな姿勢で受け止め、特に気にしないようにしているとのこと。中傷コメントに対して「その通りでございます」と返すユーモアを交えることも。「人生100年という時代にできるだけ元気で、その瞬間に感じた気持ちを発信できる人間でありたい。」それが、きょうこばぁばさんが掲げる目標です。

同じくスポーツ・エンタメ部門で受賞した赤松 諒一さんは、陸上競技のアスリートとしてオリンピックに出場する一方、会社員としてはたらきながら大学の研究員としても活動するなど、三足のわらじを履いて活躍しています。司会の高橋さんから「どうしたらそんなことができるのか?」と問われると、赤松さんは「自分にとって必要なことには取り組み、そうでないものは捨てる」とシンプルに回答。その言葉からは、やるべきことを勇気を持って取捨選択し、限られた時間をいかに効率的に使うかが、マルチに活躍するための鍵であることがうかがえます。

FR部門では、アイデアクリエイターのいしかわ かずやさん、株式会社オカムラで働き方コンサルティング事業部に勤める岡本 栄理さん、そして株式会社商工組合中央金庫が受賞しました。この部門の選考委員を務めたのは現役高校生である学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校の生徒会の皆さんです。
いしかわ かずやさんは、「人はそれぞれ圧倒的な才能を持って生まれてきており、それを見つけることが重要だ」と話します。彼にとって20代はその才能を探し続けたときでした。自分はアイデアを出すことが得意だと気付いたいしかわさんは、現在アイデアクリエイターとしてSNSを通じてさまざまなコンテンツを発信しながら、「はたらく」を人生ゲームのように楽しんでいると言います。「楽しいことだけをして暮らしていくにはどうすればいいですか?」という質問に対して、「自分の得意なことを尖らせ続けていく。場合によっては複数の要素を組み合わせることが大切」と答えます。いしかわさんの場合、その組み合わせは「クリエイター×タレント性」。自分の考えを積極的に発信するクリエイターはまだ少ないため、自身のアイデアを積極的に発信することで新たな価値を追求していると言います。

岡本 栄理さんは「普通の企業に勤めている人でも、“はたらくWell-being”を実現することは可能」と話します。「いろいろな人との間に、新しい価値が生まれる瞬間を楽しむことが重要です。予定調和ではなく、何が生まれるか分からないけれども、自分と違う人たちと仕事をする中で気付きが得られることが多い」と話します。岡村さんはバックオフィスという「自分に向いていない」と感じた仕事からスタートしましたが、その経験を通じて「仕事に向き合う姿勢が大切」だと実感したそうです。「面白がり力」がWell-beingには重要で、仕事の中に「面白さ」を見つけて向き合うことで、好きな仕事を任せてもらえるようになったと言います。「周囲に『この人は向いている』と思わせることが大切」という岡本さんの言葉は、多くの共感を呼びました。

●トークセッションパート2
トークセッションパート2では、ビジネス・行政部門、新たなはたらき方部門、組織・団体部門の受賞者が登壇しました。

新しいはたらき方部門で受賞した赤木 円香さんは、以前から「はたらくWell-being AWARDS」の存在を知っており、受賞することが一つの目標だったと話します。
赤木さんは介護者でも看護師でもない立場からシニアのWell-beingな人生に寄り添う「Age-Well Designer」という新しい職業を提唱。シニアと若者が交流することでお互いの自己肯定感が高まり、新しい挑戦への意欲が生まれる瞬間を何度も目の当たりにしてきたと言います。
今後の目標は、「自分自身もWell-beingである」と思われる存在になること。スタートアップの経営には多くの苦労が伴いますが、自らが能動的に活動することで理想とする社会を実現する。それこそが自身の“はたらくWell-being”だと話しました。

ビジネス・行政部門で受賞した飛田 章宏さんは、福井県に勤める公務員。ウェルビーイング政策推進チームのリーダーとして、県民のWell-being推進に尽力しています。エビデンスを重視する飛田さんは県民のWell-beingを測るためにアンケートを実施。その調査の一部には、パーソルホールディングスの「はたらくWell-being指標」も活用されています。行政だけでなく、さまざまな分野の人々と協力しながら活動を盛り上げているのが特徴です。
福井県は「幸福度No.1の県」として、全国の自治体が目指すモデルとなっています。そんな活動の推進役である飛田さんは、「まずは自分が幸福であることを示すことで、県民のWell-being向上を促したい」と話しました。

一方、組織・団体部門で受賞した富山県も、近年Well-being推進に力を入れている自治体の一つです。県知事を中心に役所全体が一丸となって取り組んでおり、その勢いには選考委員を務めた前野 隆司教授からも「(富山県の勢いに)福井も負けていられない」と声が上がるほど。富山県がWell-being推進の旗振り役として「ウェルビーイング推進課」を設置したのは2022年4月。人口減少が進む中で、県の発展に必要なものを考えた結果、着目したのがWell-beingでした。Well-beingを高めることで生産性を向上させ、持続可能な社会をつくることが、富山県全体の発展につながる。そんな想いを抱きながら行政として積極的に推進しています。

牧村 貴英さん
組織・団体部門で受賞したロート製薬株式会社は、以前からWell-being推進に力を入れている企業として広く知られています。公式にWell-being推進を掲げたのは2019年からですが、それ以前から同様の取り組みを粛々と続けてきました。社員の幸福を企業として真剣に考え、積極的に推進する姿勢には定評があります。人材開発グループマネージャーである矢野 絢子さんは「“はたらくWell-being”は、はたらくためのエンジン。自分自身で薪をくべることも大切ですが、人と人とのつながりの中で育まれるものでもあります。」と話しました。2025年は、社員がよりマルチにはたらく可能性を広げられるような支援に力を入れ、さらなるWell-beingの向上を目指します。

人材開発グループマネージャー 矢野 絢子

トークセッション後の懇親会
イベント終了後は受賞者、選考委員を交えた懇親会を開催。それぞれが交流し、“はたらくWell-being”についての情報交換を実施しました。

パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。