パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループで最も栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。
本連載では、2023年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第18回目は、パーソルキャリア株式会社の山田 剛士です。
山田が手掛けたのは、大手ディベロッパーの採用支援プロジェクト。約3年間の取引で、グループ内6社へ取引を広げ、採用支援人数も大幅にアップさせることができました。
楽しいと思えたからこそ、転職を決意した
山田は自身のキャリアに関し、「キャリアについて話すなら、まずヨットの話ですね」と言います。小学生のころからヨットに打ち込み、ヨットをやるために進学先も選んできた山田。学生時代はヨット日本一を目指していました。
「大学4年生の11月まで、ヨット一本。本気で日本一を目指していたし、就職活動のことはまったく考えていなかった。当時はさほど根拠もなく、自分は営業が合っているんじゃないかと思いながら、先輩にすすめられるがままメーカーの営業職に就職しました。今振り返ると、意志がない職業選択だったかもしれません」
「意志がなかった」とは言いながらも、山田は新卒で入社した企業で、営業の楽しさに気付きます。そして楽しいと思ったからこそ、転職を決意しました。
「ずっとスポーツをやっていたこともあり、競争に燃えるんです。売上で成果が分かる営業は楽しかった。人と関わりながら、人を巻き込んだり案件を動かしたりするのが営業の仕事なのだと感じ、それも楽しいと思えました。営業が楽しいと思ったからこそ、もっと自分でどんどん新規開拓なんかもしてみたくなったんです。1社目では漠然とした就職活動だったので、2社目はきちんと自分の意志で就職し、自分が楽しむための仕事がしたい気持ちもありました」
周りの同僚がキャリアについて悩むのを見てきた経験から、山田は人材業界に興味を持ちました。
「せっかくチャレンジするなら、大きな舞台がよかったので、規模の大きな企業を志望。かなり直球の転職活動なのですが、パーソルキャリアへ求職者としてカウンセリングを受けに行って、その場で『御社に入りたいんですが、どうしたらいいですか?』と聞いたんです(笑)。唐突ですよね。でもきちんと話を聞いて向き合ってくれた。やっぱりパーソルキャリアで間違いないなと心を決めました」
課題だらけのお客さま、望むところだった
営業としてパーソルキャリアへ入社し、さらなる営業の魅力を山田は発見しました。それは「自分の性に合っている面白さと、企業さまの役に立てるうれしさの両方があった」と言います。
「もともと数字で成果が分かる面白さは感じていましたが、パーソルキャリアでは同僚と競いながらもお互いに高め合える感覚があり、それが楽しかったです。これは自分だけの楽しさですが、企業さまについても考えられるようになりました。お客さまにどう動いてもらうのがいいのかと試行錯誤するのは楽しいし、お客さまが採用に成功して喜んでくださるとうれしい。お客さまの喜びが自分の喜びにもなるのだと学びました」
山田は、大手企業を担当する部署へ異動したことをきっかけに、「難易度の高い案件を任せてほしい!」と社内で積極的にアピールを始めます。そこで担当となったのが、今回プロジェクト受賞にもつながった大手ディベロッパーでした。
「担当し始めた当初は、課題だらけだと感じました。まずお客さまが、業界的にも企業的にも、世間で抱かれているイメージを払拭するところからのスタートでした。逆にお客さまから求める人材要件などは非常に要望が高く、どのような方がマッチするのか、社内で多くの人を巻き込みながら考える必要がありました。私自身は、新たに担当となったのでゼロから信頼関係を築化なければならなかった点も、難しいポイントだったと思います。しかしお客さまの中へ入り込んで採用活動に関わるあらゆることを担当できたのは、大変であり、面白さでもあったのかな。難易度の高い案件を、と望んでいたので良かったのかもしれません」
お客さまの目標のために、何ができるか?
最初は課題だらけだと感じた山田。まずはお客さまの企業と人について、深く知る必要性を感じました。お客さまの社員、何十人もの方と打ち合わせやインタビューを重ねた結果、たくさんのことが分かったと言います。
「たとえば、自己資本比率が驚くほど高い健康経営を行っているということ。お客さまは合言葉のように『不動産業界の日本一を目指す』と言っていたのですが、ただの合言葉ではなく、日本一を目指すための戦略が緻密でかつ面白いこと。自分がいいと思ったポイントをしっかり求人原稿にも反映させましたし、採用プロセスも変更。お客さまの経営層との定例ミーティングを設け、採用活動に関する改善点の提案や情報共有に努めました。」
結果、プロジェクト開始から3年弱で採用支援人数は年間6人から、45人へ。取引金額も年間7,800万円の大型案件となりました。当初はお客さまのグループで1社だけだったのが、グループ全体への支援ができるようになり、グループ内6社とのお取引にまで広げることができたのです。山田は、お客さまと同じ目標を見られるようになったとき、プロジェクトがうまく行き始めたと言います。
「たとえば紹介事業として月何人とか、月の売上がいくらだとか。私がそこを指標にしている限り、お客さまと私は別の目標を追ってしまっているのだと気付きました。お客さまの目標は、日本一です。だったら、私自身も『お客さまが日本一になるにはどうすればいいか』という目標を持たなければならない。自分の社内のミッションではなく、お客さまとともに、お客さまの目標を追うことにしました。そうすると、中長期的な提案や根本課題にも取り組めるように。そうすることで、採用活動が上手くいきはじめたのです」
やる気、元気、楽しむこと。仕事の大前提
山田の「はたらいて、笑おう。」とは。それにはやはり、ヨットが重要なのだと彼は言います。
「今でもヨットをやっているんです。最近、仕事を20日間くらい休んでアメリカの大会に出ました。もちろん、そこで休暇をもらうためにやるべきことはやりましたよ。それをみんなが『行って来い』って送り出してくれる環境であるのはありがたいですね。仕事もしてヨットもやってという、両立が私の中では大事。自分らしいキャリアだなと感じています」
最後に一つ。彼は、自身が学んだ仕事を充実させるコツを、次のように語りました。
「仕事って結局、やる気と元気と楽しむことなんじゃないかなと思って。精神論に聞こえるかもしれないし、人によっては当たり前すぎることかもしれないけれど、仕事は気持ち次第なところが大きいと自身の経験から思うんです。上手くいかないことがあるのは当然で、そこに注目し続けたらずっと悲観的になってしまう。大前提、どうやって楽しむか、元気に前向きに、考えてみることが必要なんですよね。これは本気で日本一を目指す大手ディベロッパーの姿勢に、私自身が感銘を受けたことですし、学ばせてもらったことでもあるのかもしれません。」
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
さまざまな事業・サービスを通じて、はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」を実感できる社会を創造します。