専門知識と培った人脈で、かけがえのない存在へ。内向的な性格を変えた大型プロジェクト ― PERSOL Group Awards 2022受賞の裏に(17)Jaimie Loffley ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループでもっとも栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2022年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第17目は、オーストラリアに本社を置くPROGRAMMEDのJaimie Loffley(以下、ジェイミー)です。

ジェイミーが主導した「価格設定プロジェクト」は、PROGRAMMEDの人材派遣における料金設定方法を変革し、会社全体に一貫性と透明性をもたらしました。プロジェクト終了後には、前年度よりも大幅に売上総利益を増加させることに成功。彼女のビジネスセンス、持ち前の分析力や技術力に伴うこの成果が会社から高く評価され、アワードの受賞へと結びつきました。

目次

自分を成長させるため、中小企業から大手企業へ

これまで主に会計分野で経験を積んできたジェイミーは、中小企業で10年ほどはたらいた後、2016年4月にPROGRAMMEDに入社しました。

「私は前の会社との雇用契約の更新時期を迎え、このまま前の会社のような小企業に留まるか、大企業への転職に挑戦するかの選択に迫られていました。あらゆる選択肢を模索する中、PROGRAMMEDが大規模な買収をするためにスタッフを必要としていることを知って、このチャンスに飛びつきました。PROGRAMMEDは全国に展開する有名な会社で、なんと私が応援するサッカーチーム『フリーマントル・ドッカーズ』の公式スポンサーで(笑)。運命的な出会いでした」

ジェイミーは、入社後すぐに仕事にやりがいを感じるようになりました。そして、さまざまな困難に直面しても、むしろそれが原動力になっていることを実感していました。

「入社して3週間目には、すでに仕事が忙しくなっていました。かなりスピーディーな対応を求められましたが、実はそれが自分のモチベーションになるし、活力にもなると思ったんです。私はプレッシャーにかなり強く、挑戦することが大好きなんです。前職の小さな会社で、あのまま慣れた仕事を手堅くこなす毎日を送ることもできたかもしれません。でも、私はすぐにでも新しいチャレンジがしたかったのです。実際、PROGRAMMEDには私が望む新しい挑戦があり、入社後数週間で自分の選択は正しかったのだと確信しました」

内気な自分を変えるきっかけになった価格設定プロジェクト

現在、ジェイミーはコマーシャル・オペレーション部門に所属していますが、PROGRAMMEDでの最初のキャリアを、財務チームの会計士としてスタートしました。2020年、ジェイミーはその努力を認められ、財務部門とコマーシャル・オペレーション部門を兼務ながら、グループ・マーケティングの担当総括本部長のもとに6カ月間出向して新しい価格設定プロジェクトに携わるよう推薦されました。そこでジェイミーは、人材派遣事業の料金設定改善の業務を担当。この業務がやがて、PERSOL Group Awardsで表彰されることになった価格設定プロジェクトへと発展していったのです。

「価格設定プロジェクトでは、データを入手して解釈し、それを検証できることがとても重要で、データに基づいた意思決定こそが、このプロジェクトのカギとなるものでした。経営陣にプレゼンをすることになった時、最初はものすごく緊張しましたが、目的を理解して自分に自信を持つことで、次第に緊張がほぐれていきました。以前の私は内気で、会議でもあまり自分から発言することはなかったのですが、今ではビジネスの場で以前よりも積極的に動けるようになりました。こうした経験を重ねるうちに、ただ裏方として数字を処理するのではなく、会社が何を達成しようとしているのかという大局的な観点から数字を解釈することができるようになりました」

このプロジェクトを経験したことで、会社のさまざまな領域でより積極的な役割を担うようになっていきました。

人とのつながりを広げることで、誰かの役に立ちたい

入社以来、変わらず心がけているのは、人とのつながりを大切にすることです。たとえば、パーソルグループのような大きな組織になると、どのチームに相談すれば質問への正しい答えや適切なサポートを得ることができるかを見つけ出すのは容易ではありません。ジェイミーは、同僚との豊富なネットワークを活かして、自分の力を発揮できることに誇りを感じていると言います。

「私は間違いなくソリューション思考をする人間です。人に教えること、人をつなぐことも好きで、成功するために必要なツールを提供していきたいし、そういう人たちがその情報を伝えていってくれることを願っています。ネットワークを通じて業務上のさまざまな分野やプロセスを研究することができて、それが自分の仕事にどのような影響を与えるかを学ぶことができます。でも一番は、ともにはたらく仲間ですから、できる限り役に立ちたいと思っています」

また、情報の信頼性を確保するためには事実確認も重要です。驚いたことに、ジェイミーは会社の仕組みに関する情報をすべて頭の中で把握していると言いますが、それは最善の方法ではなく、改善の余地があるものだと自身は認識していると言います。

「この会社に入社して6年半になります。経理畑出身なので、細部にこだわることには慣れていますし、財務部門で得た知識は現在の部署でも確実に活かされています。何年もかけて人と知り合い、友達になってつながりができてくると、その人の役割というよりも、その“人”のことが分かるようになります。今では私のことを、『西オーストラリアの支店にいるマネジャー』ではなく、『あ、そうだ、ジェイミーだ。彼女ならこれにどう対処したらいいか分かるはずだ、電話してみよう』と認識してもらえるようになったと自負しています」

社員のモチベーションを支える「はたらいて、笑おう。」と企業文化

2017年、PROGRAMMEDはパーソルグループの傘下に入りました。やがてコロナ禍に入り、社内でこれまでのような対面での意見交換もできなくなりましたが、2022年になると世界は徐々に日常を取り戻し始め、社員たちがオフィスに戻ってきました。その変化を後押ししたのは、「はたらいて、笑おう。」というパーソルのグループビジョンだとジェイミーは考えています。

「『はたらいて、笑おう。』というグループビジョンは、PROGRAMMEDではまだあまり馴染みがなく、初めはその意味がなかなか分かりませんでした。それはこのビジョンが、ある一つの決まった意味を持つものだと考えていたからなんです。今となっては、それは正しい考え方ではなかったと思っています。自分にとっての『はたらいて、笑おう。』の意味を探り、その考えを育てていく、ということだったんです。そういうふうに考えると、私にとっての『はたらいて、笑おう。』は、情熱と目的を見つけ、成長を促して誰もがそれぞれのキャリアを歩めるようにサポートする環境に身を置くことなのです。最初の役割に縛られることはありません。ほかの分野にだって進んでいくことができるんです。人はどんどん成長し、進化し、変化していくものですから、それを自分のキャリアでも実現できるなんて、とてもワクワクしますよね」

ジェイミーはまた、社員の前向きな気持ちやモチベーションの維持には、オフィスの文化が大きな役割を果たしていると感じています。

「この会社は、同僚と情報を共有し、協力し合ってつながることができる素晴らしい場所です。テクノロジーは大きく進歩しましたが、顔を合わせての交流は今でもとても重要で、会社でなら直属のチーム以外の人たちとだって話す機会があります。また、PROGRAMMEDにはダイバーシティ&インクルージョンを強く推進する文化があり、私もとても共感できます。風通しの良い社風なので、とてもありがたいですね」

仲間一人ひとりのサポートこそが、リーダーの役目

成果を上げ、会社のビジョンを体現してきたジェイミーですが、今後はリーダーとしての能力をさらに高めていきたいと考えています。

「良いリーダーシップというのは、同僚、上司、そしてスタッフの支えになることです。それには、チームメンバーのスキルや特性を見極め、成功するようにはたらきかけつつ、ビジネスにとって最良の結果を得るために適切な人材を集める必要があります。人はそれぞれ違うので、彼ら自身が歩んでいく道のり、それこそが彼らの『はたらいて、笑おう。』を叶える歩みになります。その中で、一人ひとりをサポートし、伸ばしていかなければなりません。チームが困難を乗り越えて成功するのを見るのは、とてもやりがいのあることだと思っています」

パーソルグループの社内イベントで日本を訪れるなど、パーソルグループの一員として、アジア太平洋地域についての理解を深める機会を楽しみにしているとも語るジェイミー。人とのつながりを大切にしながら、自分の成長を楽しんではたらく彼女の姿を見ていると、「再び何かを成し遂げてくれる」。そんな期待を抱かずにはいられません。

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