渋谷からイノベーションを起こそう!「Shibuya Inclusion Base Jinnan」での活動を開始

パーソルテンプスタッフ株式会社は、渋谷区とほか企業4社とともに(全6者。以下、共同運営企業)、官民連携によるオープンイノベーション拠点「Shibuya Inclusion Base Jinnan」の運営を4月1日より開始しました。

「Shibuya Inclusion Base Jinnan」は、「Shibuya Startup Deck(シブデック)」(※)のビジョンの実現に向けて、共同運営企業で選出したスタートアップ企業とともに新規事業創造などのイノベーションを起こすべく、期間限定(8月31日まで)で運営される拠点で、サテライトオフィスとしても利用できます。

(※)「渋谷スタートアップコンソーシアム『Shibuya Startup Deck(シブデック)』」:誰もが新しいことに挑戦しやすい環境をつくり、渋谷区内のスタートアップエコシステムの更なる発展を促進し、渋谷から生まれる新しい技術・サービスによって「それぞれの豊かさが実現する街」を形成することをめざして2020年11月12日に設立された産官学連携の組織です。

3月23日、共同運営企業6者は、2月25日より募集していた「Shibuya Inclusion Base Jinnan」でともにイノベーションを起こすスタートアップ企業の最終選考を行い、12社を選出しました。
本記事では、スタートアップ企業の選考の様子のほか、パーソルテンプスタッフの本プロジェクト担当者へのインタビューもお届けします。

目次

スタートアップ企業選考の様子

今回の選考会では、1社につき15分のプレゼンテーションと5分の質疑応答が行われました。「渋谷区のビジョンに則しているか」、「共同運営企業とシナジーが生まれそうか」、「仲間としていろいろなアイデアを出し合えるか」といった点を審査しました。

今後、今回の選考会で選出されたスタートアップ企業12社と共同運営企業は、「Shibuya Inclusion Base Jinnan」を拠点に連携し、新規事業創造を目指します。

最終選考会はコロナ禍なこともあり、オンライン形式で開催されました。写真は「Shibuya Inclusion Base Jinnan」でスタートアップ企業のプレゼンテーションを聞く共同運営企業の担当者たち

最終選考を受けるスタートアップ企業。写真は、無事選考を通過した、アレルギー情報のヒアリングシステムを提供する株式会社CAN EAT(2019年設立)

パーソルテンプスタッフのプロジェクト担当者に聞きました!
~「Shibuya Startup Deck」へ参画した理由から展望まで~ 

左/パーソルテンプスタッフ 第一営業本部 東京第三営業部の榎本 広志。右/同営業部 部長の鈴木 康浩。二人とも渋谷オフィスで勤務


渋谷区との連携、スタートアップ支援に初チャレンジ!


――渋谷区との連携がはじまった背景はなんだったのでしょうか?

鈴木:私は以前パーソルテンプスタッフの別のオフィスで就業していまして、2020年の8月に渋谷オフィスに異動になりました。異動前に渋谷区のことを調べていたとき、ある企業さまが渋谷区と提携して今後スタートアップ支援などを行っていく、という記事を目にしたんです。
渋谷区はパーソルテンプスタッフの本社がある場所。とても縁を感じており、区との連携というのは何かの形でやりたいと思っていました。そこで、「我々もなにかご一緒できないかな?」と榎本に相談したのが最初のきっかけです。

――榎本さんは、産官学連携などのご経験があったのですか?

榎本:いえ、まったくありませんでした。鈴木に言われるまで、区と連携するという発想を持ったことがなかったので、「どうすればいいんだ?」というのが、そのときの感想でした(笑)

そのあと、たまたま渋谷区役所のある課の方から派遣のご依頼があったので、その方にまずは連携の件を相談してご担当の方に繋いでいただいたんです。それが9月でした。その後、渋谷区にさまざまな提案を行い、11月の「渋谷スタートアップコンソーシアム『Shibuya Startup Deck』」の立ち上げから正会員・一般会員の一つの企業として参画することになりました。

――連携にはさまざまな形があると思いますが、「Shibuya Startup Deck」へ参画しようと思ったのはなぜですか?

鈴木:「Shibuya Startup Deck」は、「それぞれの豊かさが実現する街」を目指す、さまざまな企業が集まります。その目的をともにし、パーソルテンプスタッフとしては、以下のようなことを実現できると考えました。

1. パーソルグループと、スタートアップ企業や「Shibuya Startup Deck」に参画している会員企業を繋ぐハブになる
2. スタートアップ企業の成長を通じた、自社社員の育成
3. ネットワーク(人脈)の構築


――順番に伺っていきたいと思います。まず【1. パーソルグループと、スタートアップ企業や「Shibuya Startup Deck」に参画している会員企業を繋ぐハブになる】とは?

鈴木:パーソルグループには、人材派遣サービス以外にも、人や組織に関わるたくさんのサービスがあります。会員企業さまはもちろんですが、スタートアップ企業さまの場合は成長過程に合わせて、必要となる人材やサービスが変わってくる。そのときどきに必要な人材やサービスをグループ全体で提供し、成長をサポートしていけたらと考えました。

――ハブになるには、両者のことを知る必要があると思います。それが【2. スタートアップ企業さまを通しての社員の育成】に繋がるのでしょうか?

鈴木:パーソルテンプスタッフは、これまで大手企業さまが主なお客さまでした。そのため、スタートアップの企業さまが成長過程において、HR領域でどのような課題をお持ちなのかに疎いところがあります。参画し、事業フェーズごとの課題を知ることは、顧客層拡大や新しいサービスを生み出すきっかけとなる、とても大切な学びだと思っています。

榎本:まだスタートしたばかりなので、“実感”というほどではありませんが、社員数が数名から30名に増える段階と、30名から50名に増える段階では、悩みが違うことをスタートアップ企業さまとの会話の中ですでに感じています。

――【3. ネットワーク(人脈)の構築】とは?

鈴木:多くのスタートアップ企業さまや会員企業さまと人脈を形成し、人材やサービスの提供を通して信頼関係を強化していきたいと考えています。「HR領域の相談ならパーソルグループ!」と思ってもらえるようになりたいですね。そして、派遣スタッフの方に多くのチャンスを提供していきたいと思っています。

――人脈が広がれば、派遣スタッフの方の就業先も拡大されるということですね。

鈴木:はい、そう考えています。そして、現在派遣スタッフの方が同一の組織ではたらけるのは3年ですが、その後、高い確率で直接雇用をしてもらえるような仕組みをつくりたいと思っています。なぜなら、登録いただいている派遣スタッフの8割の方が、直接雇用を望んでいるからです。
そうした仕組みを実現させるためにも、まずは企業さまにパーソルテンプスタッフを信頼していただき、派遣スタッフの方を雇用していただかなければなりません。多くの企業さまとのネットワークの構築は、重要かつ必須の取り組みだと思っており、「Shibuya Startup Deck」ならそれが可能だと考えました。

――では今後もこのような産官学連携などに積極的に取り組んでいかれるのでしょうか?

鈴木:必要なことだと思っているので、渋谷区以外の区や地域でもそういったプロジェクトがあれば参画していきたいと思っています。


社内外に新風を!


――「Shibuya Inclusion Base Jinnan」における、パーソルテンプスタッフのミッションを教えてください。

榎本:「スタートアップ企業のサポート」と、「新規事業の創生」です。

「スタートアップ企業のサポート」では、HR領域に関する課題や悩みを気軽に相談していただき、それに応えていきたいと思っています。コロナ禍のため、「Shibuya Inclusion Base Jinnan」に常駐はしていませんが、共同運営企業6者とスタートアップ企業とで共有カレンダーを使い、必要であれば出向く運営にしています。

新規事業については、「Shibuya Inclusion Base Jinnan」の運営の期限である8月末までに、何かしらの案をある程度形にしたいと思っています。

鈴木:今回の「Shibuya Startup Deck」への参画によって、パーソルテンプスタッフ内の渋谷オフィス以外でも「新規事業をやろう!」という気運が高まっています。もしほかのオフィスで案が出たら、そのオフィスも巻き込み、「Shibuya Inclusion Base Jinnan」で一緒に実現化を目指してもいいのではないかと考えています。

――社内でも新しい風が吹いているのですね。今後の展望を教えてください。

鈴木:渋谷区は、新しい会社や新しい文化が生まれる地だと思っています。その渋谷区に我々のオフィスはある。渋谷区にある意味、渋谷区ではたらく意味をしっかり考え、ともにはたらくとワクワクや充実感を得られるなど、独自の“渋谷オフィススタイル”をつくっていきたいと思っています。そして、そのスタイルがグループ内外を刺激し、イノベーション創出のきっかけとなったり、新たな派遣需要を生むなどして、多くの人の「はたらいて、笑おう。」に繋がればうれしいです。

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