プログラミングの基礎を学ぶ特別授業に、子どもたちは大はしゃぎ!
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、東京都港区立小中一貫教育校 お台場学園 港陽小・中学校(東京都港区、校長:熊木崇、以下「港陽小学校」)に通う小学1年生、2年生を対象に2月14日、26日、28日の3日間、プログラミング教育支援のための特別授業を実施しました。
背景
2020年4月から、すべての小学校でプログラミング教育が必修化となります。しかし、各小学校、教育委員会では、端末などの設備や授業内容の検討といった準備が間に合っていないことや、「プログラミング教育の基本的な考え方」に関する理解が十分でないといった課題が挙げられています。(※文部科学省が行った市区町村教育委員会による小学校でのプログラミング教育の取り組み状況の調査より)
パーソルプロセス&テクノロジーでは、かねてより近隣に住む子どもたちや社員の子どもたちに、無料でプログラミングを学べるイベントを開催してきました。昨年には、江東区立豊洲北小学校の全14クラスの子どもたちを対象にプログラミング教室を実施しました。
そして、今回、今までのプログラミング教育支援の経験とノウハウを活かし、その他近隣の小学校の子どもたちにもITの楽しさやテクノロジーの可能性を伝えたいという想いから、授業を支援することになりました。
授業内容
2月26日に実施された小学1年生の授業をご紹介します。
講師を務めたのは、パーソルプロセス&テクノロジー システムソリューション事業部の上村 国慶。ほか、3人の社員がサポート役として参加しました。
パソコンやタブレット型端末を使わずにプログラミングを勉強
プログラミングは順番通りに組み立てていくことが重要。一つ順番を間違えたらうまく作動しない…といった不具合が起きてしまいます。そこで、今回の授業では、プログラミングの基礎となる「順番を考える」ことを行いました。テーマは、「自分でできることをうまくやる順番を考えてみよう」。授業は次の順番で進められました。
1.何の順番をテーマにするかを考える
配られたワークシートに、まずテーマを書きます。自分ができることなら何でもOK。子どもたちは「何にする?」と周囲の友だちとのおしゃべりがつきません。「『あさのしたく』のじゅんばん」「『ゲームをやるまで』のじゅんばん」」「『ペットのせわ』のじゅんばん」など、さまざまなテーマがでました。テーマの決まらない子は、上村からの提案で「寝るまでのじゅんばん」を考えることになりました。
2.テーマに合わせてやることを考え、順番を決める(プログラミングをする)
まずはテーマに沿って、「やること」を考えます。そして、配られた付箋に「やること」を一つずつ書き、ワークシートに貼っていきます。
子どもたちにとってこの作業はとても楽しい様子。「ごはん食べるの忘れてた!」「先生、付箋が足りない!」「先生、見て見て!」、子たちの笑い声と元気な声が教室中で響き渡っていました。
3.順番を読み上げる役とロボット役を決めて試す(プログラムを動かす)
自分で書いたプログラムを順番通りに読み上げて命令する役と、読み上げられた通りに動くロボット役を決め、きちんとプログラムが組み立てられているかを試します。ロボットは命令されたままに動き、それ以外のことはやってはいけないというのが唯一のルール。見ている子は、ロボットが命令通りに動いているか、おかしいところはないかを観察し、最後に皆で変なところがなかったかを話し合います。
まずは上村とサポート社員が命令役とロボット役になって、お手本を披露。その後、子どもたちがチャレンジしました。
(例)
テーマ:ハムスターの世話の順番
順番:「餌をあげる」→「水をあげる」→「餌を取る」→「草を変える」→「トイレの砂を取る」→「砂を変える」→「野菜をあげる」→「一緒に遊ぶ」
おかしいところは?:「ハムスターのお家のドアを開けてない」「食べるものをいっぱいあげている」など。
順番を読み上げる役も、ロボット役も楽しそう。子どもたちは「私、読みたい!」「ロボットやりたい!」と大はしゃぎでした。
最後は、上村から子どもたちへ下記のメッセージが贈られ、45分の授業は終了しました。
「順番を考えて、順番に命令を出すことがプログラミングです。このプログラミングの考え方を使うと、いろんなことが間違いなくうまくできるようになります。他にもプログラミングの考え方はいろいろあります。2年生、3年生になったら、また違う考え方も勉強します。パソコンも使うようになっていくので、楽しみにしていてください」
授業を体験した子どもたちのコメント
(2月14日の授業の生徒、2年生の子どもたちの手紙から抜粋)
「プログラミングはパソコンだけだと思ってたけど、ちがうんだなと思いました。学んだことをつかって、いろいろしていけたらいいなと思います」
「わたしは、プログラミングはめいれいをするものと知りました」
「プログラミングが、好きと思えました」
「ぼくは、はじめてプログラミングをやったのですこしきんちょうしたけど、みんなでたのしくプログラミングをやったのできんちょうかんがなくなりました」
パーソルプロセス&テクノロジーは今後、港陽小学校を皮切りに、近隣小学校(豊洲・有明・東雲エリア)にもプログラミング教育支援を展開していく予定です。