次世代車両に求められるサイバーセキュリティとは?国内唯一のEV専門展示会にセミナー講師として社員が登壇。
パーソルR&D株式会社の藤井 勝仁が、9月13日、東京ビッグサイト 青海展示棟で開催された「EV・PHV普及活用技術展(EVEX)2019」に、セミナー講師として登壇しました。
藤井は、設計・研究開発・実験・技術コンサルティングを手掛けるパーソルR&Dの開発管理本部で、市場調査や技術戦略策定等を担当しています。産学連携やオープンイノベーションの推進も積極的に行っており、今回は「次世代車両に求められるサイバーセキュリティ」と題して、自動車サイバーセキュリティの現状や、それに関する産学連携の動きなどをお伝えしました。
EV・PHV普及活用技術展(EVEX)とは
EVEXは電気自動車のさらなる普及へ向けた技術的課題の解決や新しい活用方法などを提案する国内唯一のEV専門展示会です。2010年の初開催から数えて10回目となる今回は、自動車業界にとどまらず、電子機器、情報通信からインフラ、公的機関まで、幅広い業種からの支持に応える最新情報が発信されました。会期中の累計来場者は29,075名と、注目度の高いイベントです。
発表趣旨(藤井の発表より)
自動車の外部通信が多様化するに伴い、従来サイバー攻撃が想定されていなかった自動車も、脅威が増しています。2015年には、海外でWi-Fi 接続でステアリング、ブレーキなどを遠隔地から不正操作する試験実験が成功するなど、私たちの安全を担う自動車へのサイバーセキュリティ対策が急速に求められています。
その対策として、国際ルール形成、ガイドライン策定、評価体制構築など、各方面で産学官での連携が進んでいます。また、それを担う人材の育成も急務であり、国主導で研究機関や大学等と連携した人材育成プログラムが用意されてきています。さらに今後は、海外人材の発掘・中途採用を含めた積極的な取り組みが必要です。
国際ルール策定の議論もはじまっています。英国(英国運輸省)と日本(交通安全環境研究所)の共同議長体制で運営しているセキュリティタスクフォース(TFCS)では(1)サイバーセキュリティ対策(2)ソフトウェアアップデートに関する対策を提案しており、そのいずれも、サプライチェーン全体でのセキュリティ対策が求められます。
パーソルR&Dでは、これまで設計開発や実験・認証業務で培ってきた技術を基にした”尖った技術”で社会の発展に貢献し、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現を目指していきます。