モータ技術、制御技術、車両整備技術など、エンジニアの技術力が試されるEVミニカート・レースで好成績を収めました。
パーソルテクノロジースタッフ株式会社の社員のチームが、8月24日に千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催された「CQ EVミニカート・レース 袖ヶ浦大会」に出場しました。
「CQ EVミニカート・レース」は、各チームが共通のミニカート・キット(CQブラシレス・モータ&インバータキット)を使用した同一車両、同一電池の中で、モータのプログラム制御やコイルの巻き数・太さを変えるなどで、ほかのチームとの差別化を図り、コースを30分走行。その走行距離を競う耐久レースです。モータと制御技術を競うことを目的としており、学生チームなども参加します。
3回目の参戦で、2台ともが堂々完走!
ミニカート・レースへの出場のきっかけとなったのは、異部門のエンジニア同士での技術情報シェアでのこと。「皆の技術を集結させればレースでも勝てるEVカートがつくれるかもしれない!」という声があがり、2017年に「EVカートプロジェクト」を発足。開発をスタートしました。そして、2018年に「CQ EVミニカート・レース 筑波大会」に2台のカートで初参戦!1台は4位という好成績を残したうえ、「技術奨励賞」も獲得しました。また、今年の6月に行われた「CQ EVミニカート・レース 筑波大会」にも2台で出場し、1台は5位と大健闘しました。
3回目の参戦となる今回も2台で出場。2台で連なって走り、交互にスリップストリーム走法※を行って優勝を狙いましたが、残念ながら表彰台に手は届かず。6位と9位という結果に終わりましたが、2台ともに10位以内に入るという誇らしい結果を残しました。
※スリップストリーム走法とは、空気抵抗を軽減して走るドライビングテクニックのこと。2台が縦に並んで走ると、後走車は空気抵抗が軽減され、エンジン(モーター)にかかる負荷が少なくなります。
カートには部門の枠を超えてエンジニアの技術が集結。観客も楽しめる仕掛けが搭載
今回、レースに参画したメンバーは、機電計エンジニアとIT系エンジニア全12名。機電系エンジニアがEVカートをつくり、IT系エンジニアがドライバーの胸部に取り付けたスマートフォンの映像や走行時の車両情報(速度やバッテリーの電力消費量等)をリアルタイムに配信するシステムを開発。このシステムにより、カートが見えない位置にいても観客は映像でレースの状況を知ることができます。情報の取得は、QRコードをスマートフォンなどで読み込み、専用サイトにアクセスするだけといたって簡単。今回はテスト導入だったこともあり、応援をしに会場に出向いた社員と、会場には駆け付けられなかった社員約20名のみでのアクセスでしたが、画像も途切れることなくスムーズに映り、大成功でした。
レースを終えて。今回のレースのチームリーダー 阿部 耕二からのコメント
過去2大会は1台のみ完走だったため、今回のレースは2台とも完走したいと思っていました。加えて今回のレースはITエンジニアの開発したシステムを動作させる、という新規要素もありました。結果として2台とも完走・システムも正常稼働でほっとしています。各メンバーが自分の役割に責任を持ち、行動したからこそ、今回の良い内容の結果が残せと思います。
今後は、この「EVカートプロジェクト」が所属や部署を超えての、社員同士の繋がりやスキルアップの機会となればうれしく思います。
次回レースは表彰台を狙います!
メンバー紹介
今回レースに参画したのは、パーソルテクノロジースタッフ 技術本部の12名です。
阿部 耕二/チームリーダー(機電第1技術部 IoT・制御G)
山際 一朝/ドライバー(IT第1技術部 システム開発G)
岩田 昂己/ドライバー(機電第2技術部 教育研修G)
橋本 康晃(機電第1技術部 機電G)
村上 康之(機電第1技術部 アウトソーシングG)
マーティンズ ファビオ(IT第1技術部 システム開発G)
窪田 真菜(IT第1技術部 システム開発G)
阿部 泰希(IT第1技術部 システム開発G)
小松原 謙(IT第1技術部 WEB・QAG)
莇 綾子(IT第1技術部 WEB・QAG)
秋山 広太郎(IT第2技術部 インフラ第1G)
川井 直人(IT第2技術部 インフラ第1G)
レースに参画したメンバーは、普段はシステムエンジニアや、アプリ開発及びメーカーでの設計者として仕事に従事しながら、その技術力を生かしてEVカートをつくってレースに出場しており、まさに「はたらいて、笑おう。」を体現しています。
パーソルグループは「CQ EVミニカート・レース」に出場したメンバーを含め、仕事と課外活動の両立に挑戦し、活躍する社員を応援しています。