芥川賞受賞作家の羽田圭介氏がスペシャルゲスト!「『タニモク』100人会」開催

羽田 圭介氏をはじめ、さまざまなキャリアで活躍するゲストが、一般参加者と一緒に「タニモク」を実施!羽田氏の新たな目標は「リアルタイムでの創作&発表」でした。

パーソルキャリア株式会社は、1月17日に他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク」を100人で行う「『タニモク』100人会」を開催しました。
スペシャルゲストは、17歳で文藝賞受賞という鮮烈なデビューを果たした、芥川賞受賞作家の羽田 圭介氏。当日は、羽田氏と「タニモク」のプロジェクトリーダーである三石 原士によるスペシャル対談が行われ、その後、一般参加者と多様な分野で活躍するゲストが一緒に「タニモク」のワークを実施しました。
羽田氏も「タニモク」のワークに参加。運良く同じテーブルになった方たちは羽田氏とともに目標をたてあいました。

目次

タニモクとは

「タニモク」は、自分以外の視点を取り入れて選択肢を増やし、新しい目標設定を行う「ライフキュレーション」ワークショップ。利害関係のない人(=他人)が4人1組のグループとなって行います。メリットは3つ。「自分の発想にない選択肢を得られる」「自分の考えに強烈な後押しをもらえる」「他人の計画を立てる面白さ」です。

イベント概要

「タニモク」のプロジェクトリーダーである三石 原士からイベント趣旨が説明された後、下記のプログラムが行われました。

(1)スペシャル対談(20分):羽田 圭介氏×「タニモク」のプロジェクトリーダー 三石 原士
10年以上小説を書き続ける羽田氏から「目標をたてる上で意識していること」や「決めたことをやり遂げるためのコツ」が語られました。

羽田氏は、不得意なことに関しては、論理的に効率良くやらないと上達しないなと思っていて、TODOリストを作成、いつ何をやるか明確にして取り組んでいることや、夢のような目標を掲げてしまうと叶えにくくなってしまうので、ハードルを上げすぎないよう、ひどく具体的な個別の目標にまで落としこんでいること、また、計画性を持ちつつも、ある程度見切り発車で行動するのも重要で、バランスを考えながら丁度良い目標を具体的に、たえず更新し続けていることなどを語りました。

(2)「『タニモク』100人会」(120分)

事前に決められたバックグラウンド(職種など)の違う4人が1グループとなり、「タニモク」をスタート。
事前準備として自分の現状を説明するための絵を5分ほどで描き、その後、次の4つのStepを1人当たり25分で、順番に行いました。

Step1:主人公が自分の状況を簡単に説明する(3分)
Step2:主人公が質疑応答を受ける(6分)
Step3:他の人が主人公の「目標」を考えA4で1枚に書く(4分)
Step4:他の人が主人公に対してプレゼンテーションする(12分/3人)
※主人公=他人に目標をたててもらう人

Step1、2では、主人公となった人の話に他の3人は興味津々。和気あいあいと賑やかに行われました。そして、Step3になると皆さんの表情が一変。自分だったらどんな目標をたてるかを真剣に考えていました。Step4の主人公に対してのプレゼンでは、発表がされるたびに「なるほど!」「ほー」といった感心の声が上がり、あちらこちらで拍手が起こりました。

(3)発表(20分)
5分で目標をまとめ、紙に筆ペンで一筆したためた後、グループ内で1人ずつ新しい目標を発表しました。

スペシャルゲストの羽田氏の新しい目標は、「リアルタイムでの創作&発表」でした。
羽田氏は、小説の執筆のほか、読書人口を増やそうと朗読している動画を公開したり、最近では作曲教室に通うなどもされていますが、何しろ本当に時間が足りないとのこと。そこで今年は、今までのように推敲(すいこう)を重ねてつくり上げる執筆活動のようなものとは別に、製作途中の段階や製作している段階から作品を発表していくような、リアルタイムでの創作活動をやろうという目標をたてたそうです。「ライブ(リアルタイム)でやるとなっても恥ずかしいものは出したくないので、より真剣になるだろうし、その結果上達すると思うので」と、今回の目標をたてた理由も語ってくれました。

最後は記念撮影と懇親会が行われ、イベントは幕を閉じました。新しい目標を手にした参加者のみなさんの顔は充実感に満ちていました。

一般参加者のコメント

「漠然と『こういう行動を取った方が良い』と頭では分かっていたことを、周囲の利害関係のない皆さんから指摘されて、いろいろと踏ん切りがつきました」
「自分の考えてない方向からの意見や、『やっぱりここは大事だな』と再認識することもありました。満足です。 身近なところにネタはあったな、と気付かされました」

スペシャルゲストのプロフィール

羽田 圭介氏
小説家。1985年東京都生まれ。高校在学中の2003年に「黒冷水」で第40回文藝賞受賞。
その後、会社員経験を経て専業小説家となり、2015年「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞受賞。
その他の著書に「走ル」「メタモルフォシス」「成功者K」「5時過ぎランチ」など。

ゲスト(一部)

西村 真里子氏(株式会社HEART CATCH 代表取締役)
角野 賢一氏(株式会社伊藤園 広報宣伝部 デジタルコミュニケーション室)
松葉 信彦氏(ライフハッカー[日本版] 編集長)
西村 創一朗氏(株式会社HARES CEO/ランサーズ株式会社 PRスペシャリスト)
※上記の方以外にもさまざまな業界・業種の方にお越しいただきました。

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