試作品をつくらなくてもテストができる!?自動車のMBDエンジニア研修開始

従来のやり方よりも効率よく進められる「モデルベース開発」。その技術を2か月半で身につける。

IT・ものづくりエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフ株式会社は、自動車業界を中心としたモデルベース開発(Model Based Development、以下MBD※1)エンジニア育成のための研修を10月より開始しました。

※1.モデルベース開発とは、コンピューターでシミュレーションをしながら、設計・開発を行う技術のこと。これまでは、実物の試作品をつくって、動作や性能などの検証を行っていましたが、これをコンピューター上で行うことで、設計・開発の期間の短縮や効率化を図ることができます。

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研修実施の背景

現在、IoT(Internet of Things※2)や自動運転など、自動車の多機能化・高性能化が進み、実験にかかる期間やコストも大きくなっています。それに伴い、多くの自動車メーカーや、部品メーカーといったサプライヤー企業がよりスピーディで効率の良い開発を目指してMBDへと移行。MBDスキルのあるエンジニア派遣についての問い合わせも、2017年度と比較して今年度は約3.8倍と、ニーズが高まっています。

さまざまな企業が就業先となるエンジニア社員にスキルを上げて活躍の場を広げてもらいたい。MBDエンジニア不足の解消に貢献したい。そうした想いからモデルベース開発の研修を実施することになりました。今後は四半期ごとに行う予定です。

※2.IoT(アイオーティー)とは、インターネットによる情報伝達機能を「物」に対して組み込むこと。例えば、スマートフォンを使い、外出先からインターネットによる遠隔操作でエアコンを作動させるなどがあります。

研修概要

研修は約2か月半。解析やモデリング、シミュレーションを行うためのソフトウェア「MATLAB(マトラボ)」と「Simulink(シミュリンク)」の基本操作から、自動車分野のさまざまな例題を用いて、「Simulink」でシステム モデリングやアルゴリズム モデリング、設計検証を行う方法などを学びます。
また、ディスカッションを重ねるOJT(=現任訓練)型の研修により、思考力を向上させます。

パーソルテクノロジースタッフでは、今回の取り組みをはじめ、「人とテクノロジー」の観点から、エンジニアと企業の成長創造に向けてさまざまな社会課題解決に向けた取り組みを行っていきます。

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