人と組織に関する調査・研究を行う株式会社パーソル総合研究所は、全国の有職者1万人を対象とした「仕事を通じた成長」に関する実態調査を実施しました。「働くことを通じた成長はどのくらい重要か」など57項目の質問で、働いている方がイメージする成長の内容や重要性を確認し、成長を実感するための要因を探りました。調査結果の詳細は特設サイトからご覧いただけます。
調査実施の背景
人手不足や働き方改革の推進を受け、成長実感と組織のパフォーマンス向上の関連性を調査
生産年齢人口の減少による人手不足や働き方改革の推進により、働く人一人ひとりが成長し、生産性を向上させる施策に注目が集まっています。このような状況の中で、パーソル総合研究所では、働いている方の成長に対する意識や志向に関する大規模な定点調査を実施し、成長実感と組織のパフォーマンス向上の関連性を調査しました。
調査結果概要
(1)成長している「実感」は、成長を重要だと思う「志向」の3倍、組織のパフォーマンスに影響
成長を実感しながら働いている方(成長実感層)と成長を目指して働いている方(成長志向層)の仕事への影響度を比較すると、「仕事への意欲」は3.2倍、「就業満足度」は6倍、成長実感層の方が高い結果となりました。また、成長実感層がいる組織は「組織のパフォーマンス」も3.2倍高い結果が出ています。
(2)成長実感の高い職種1位はマーケティング職、次いで営業関連職が上位に
成長実感について、職種による差異を調査したところ、最も成長実感が高い職種は「マーケティング」の64.6%でした。次いで、「法人営業(ルートセールス)」64.5%、「海外営業」64.0%となっており、営業関連職が3位までを独占する結果となりました。
一方、成長への「実感」が低かったのは、「サポートエンジニア」23.7%、「プログラマー」30.0%、「システムエンジニア(SE)/ネットワークエンジニア」45.1%などのIT関連職や、「生産管理」42.4%、「研究・開発・設計」46.8%などの技術職でした。
成長実感が得られる仕事については、会社もしくはお客さまにとっての重要性を感じやすい仕事(タスク重要性)であること、さまざまな能力や経験(技能多様性)により、自分の判断で仕事を進めることができる(自律性)こと、自分の仕事の成果を知ることができる(フィードバック)ことが共通の特徴として挙げられます。
このほかにも、日本人の5つの成長タイプや各タイプに合わせた成長を促すマネジメントなど、さまざまな調査結果を公開しています。詳細は特設サイトをご覧ください。
関連情報
パーソル総合研究所について
パーソルグループの総合研究機関として、グループビジョン「人と組織の成長創造インフラへ」の実現に向けた調査・研究、コンサルティングサービス、人事関連サービスの提供を通して、企業の持続的な成長をサポートしています。
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