絶対に味方でいてくれると信じられる会社だからこそ、困難にも挑戦できる ― PERSOL Group Awards 2022受賞の裏に(11)中川優風 ―

パーソルグループでは年に1回、グループ内表彰「PERSOL Group Awards」を実施しています。「PERSOL Group Awards」とは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」を象徴するパーソル社員とその仕事の成果に贈られる、グループでもっとも栄誉ある賞のこと。各SBU、およびユニットに貢献し、提供価値を創出した社員を表彰しています。

本連載では、2022年度の「PERSOL Group Awards」を受賞した社員のキャリアストーリーと、受賞の舞台裏をご紹介します。
第11回目は、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社の中川 優風です。

北海道札幌市で生まれ育ち、大学卒業後、業種や職種にこだわらず、「その会社ではたらく人の人柄」を重視した就職活動を経て、地元北海道にも拠点を持つパーソルプロセス&テクノロジー株式会社に就職した中川。入社3年目から大手キャッシュレスサービス会社の審査業務に携わるようになったことを機に、その後カード会社からの業務移管を実現し、2022年に札幌審査センターの設立に尽力しました。そして現在、中川は入社5年目にして80名のメンバーを率いるリーダーとして活躍しています。

目次

「人」に惹かれてパーソルへの入社を決意

快活で迷いを感じさせない人柄なのですが、大学時代の中川は特にやりたい仕事もなく、就活生が一般的に行うような企業研究にもあまり興味がなかったと言います。勤務先へのこだわりはなかったものの、ただ一つ希望していたのは、ずっとはたらき続けられる環境であること。その要素を突き詰めて考えていった結果、一番大切なのは、その会社ではたらいている「人」だということに行き着いたそうです。

「大学生のころは、会社にどんな部署があるかなどもよくわかっていませんでしたし、この職種に就きたいという想いも特にありませんでした。人と話すのが大好きなので、周りからは『営業の仕事とかがいいんじゃない』と言われたこともありましたが、自分の中ではあまりピンときていませんでした。ただ、『いい人』が集まっている会社ならば、それほど興味がない業務でも続けられるのではないかと考えていました。一番大事なのは一緒にはたらく人だなと。その結果、パーソルプロセス&テクノロジーへの入社を決めました」

入社の決め手となったのは、面接官の対応だったと中川は言います。真摯に自分と向き合いながら、アドバイスまでしてくれるスタンスに感動したそうです。

「面接ではすごい勢いで志望動機などを喋ったのですが、まとまりのない私の話を噛み砕きながら、ちゃんと聞いてくれているということがすごく伝わってきました。私に足りない部分や必要なことを指摘してくれたり、逆にこういうところは伸ばすといいと思うと伝えてくださるんです。そういうコミュニケーションは、その方に限ったことではなく会社そのものにも言えると思うので、ちゃんと社員一人ひとりに向き合ってくれる会社なのだろうと感じました。自分に足りないものの答えを教えてくれるのではなく、答えを探すための過程を教えてくれる人が、この会社にはたくさんいる。実は今私も面接官をすることがあるのですが、私自身の経験からも、『何か答えに迷った時に、パーソルには自分と向き合う時間や機会がある』ことをお伝えするように心がけています」

とにかく「めげないこと」を大事にした新人時代

入社後、中川が配属されたのは美容室の集客サイトの電話営業でした。周りから営業向きと言われ、自分でも喋るのは得意なほうだと思っていましたが、想像以上に営業トークは難しく、初めての契約獲得までに1年ほどかかったと言います。

「断られてばかりで1日に200件ぐらいお電話していた日もありました。ご提案する前に『必要ないです』と断られることが多々あって、そこから何も会話を広げられずに終わってしまうんですね。突破できない壁をすごく感じていました。断られ文句の一覧を作って、それに対する切り返し方を自分なりに研究して格闘する中、意識していたのは、とにかくめげないこと。その気持ちを大事にしていたから続けられたのかなと思っています」

そんな中川が大学時代から今も続けているのが、北海道の夏の風物詩でもある『YOSAKOIソーラン祭り』の演舞。祭り以外の時もチームの仲間たちと演舞の練習を行うことで仕事のモヤモヤを発散しているそうです。

「もう10年ぐらい続けているのですが、なかなか営業で結果が出せなかったころも、踊って体を動かすことで頭の中をクリアにしていました。また、契約を取れるようになってからは、うれしい一方で、自分はなんのために契約を獲得して、これが何につながっていくのかと迷走して悩んでいた時期もありました。そんな時はよさこいのチームの仲間たちと踊ることで切り替えができるんです。たとえ落ち込んだとしても、その居場所があったおかげで、めげずに続けられた部分は大きいかなと思います」

YOSAKOIソーラン祭りで踊る中川

「はたらくことが楽しい」と言える自分になった

入社から約2年が経ったころ、中川に転機が訪れます。それまでの電話営業の業務が終了し、大手キャッシュレスサービス会社の加盟希望店舗の申込資料の確認から情報修正までを行う“審査前さばき業務”に携わることになります。わずか10名でスタートしたプロジェクトでしたが、短期間で加盟店が急増したことに加え、顧客からの厚い信頼を得て業務が拡大。さらには、審査前のチェック業務のみならず実際の審査業務の受注に成功し、札幌審査センターは100人規模にまで伸長しました。難題多きこのプロジェクトをリーダーとして推進したのが、当時入社3年目の中川だったのです。

「確かに壁はいくつもありました。ただ、このプロジェクトでは何があっても社内の人間は私の味方でいてくれるという安心感があったんです。これは私が本当に尊敬していることなのですが、私の上司は自分ではやらずに、基本的に私にやらせてくれるんですね。でも、何か方向を間違えそうになった時や間違えてしまった時には絶対にフォローに入ってくれるんです。そのおかげで安心して壁に挑戦できましたし、この会社は頑張っている人間を応援してくれるのだと肌で感じることができました。私は本当に上司に恵まれたと思います」

全幅の信頼を置いている上司に支えられながら、顧客の業務フローの抜本的な改革を推進していった中川。最終的に札幌審査センターの設立という予想以上の成果を得て、今はメンバー80人の組織のリーダーを担っています。部下を抱える立場になった現在、自分が見てきた上司の姿勢に大きな影響を受けていることを感じるそうです。

「この状況で上司だったらなんて答えるだろうか、ということを考える機会は多いですね。そう考えることで意識も変わってきたと感じています。以前は自分だけがすべてを理解して動けば良かったのですが、組織を持ったことで自分ではなく、メンバーに動いてもらうように意識を変えました。ただ、知識も経験も自分には足りていないものが多いと感じることばかりで……。まだまだ若輩者の自分がリーダーというポジションに就かせていただいているのは、会社からすると結構チャレンジングな登用だったのではないかと思うんですね。だからこそ、早くその期待に応えられるようになりたいと思っています」

特にやりたい仕事もなかった大学時代。しかし、パーソルでの5年間の経験によって「はたらくこと、仕事が楽しい」と言える自分になったと中川は語ります。

「なぜ仕事が楽しいのかと言えば、自分と向き合う機会がある、自己成長につながると感じられる、いろんなことに挑戦させてもらえるなど、いろいろな要素があるのですが、たぶんそれはパーソルグループ全体で、社員がそう感じられる機会を与えてくれているからこそだと思うんです。そんな機会を与えてくれる会社だからこそ、私はパーソルではたらき続けたいと思っています。また、その想いをチームのメンバーや、入社を希望される方の面接時には伝えていきたいと考えています」

本人はリーダーへの登用は会社のチャレンジだと謙遜しますが、明確なはたらく意義や信念を持っている中川にはリーダーとしての資質が十分感じられます。『YOSAKOIソーラン祭り』の演舞のように生命力にあふれたダイナミックな活躍を期待できる存在です。

今回のプロジェクトメンバーであり、上司でもある高橋とともに
このページをシェアする
目次
閉じる