現役ヘッドハンターが業界のリアルを語った!キャリア教育イベント実施

パーソルキャリア株式会社が提供する、若年層向けキャリア教育支援プログラム「CAMP」は、就活を始める前の大学3年生の就活生を中心としたイベント「CAMP SUMMIT 2018 ~就活Kick Off~」を開催しました。
本イベントは2月22日に福岡からスタートし、大阪、名古屋、札幌、東京と、全国5都市で開催。28日に行われた東京では、ヘッドハンターとして第一線で活躍する吉岡 誠司さんをお迎えし、パーソルキャリア株式会社で新卒採用部責任者を務める佐藤 裕とともに、さまざまな業界のリアルな市場動向やその業界・各社の仕事内容を熟知したうえでの「リアル業界研究」が、参加した約70名の学生にレクチャーされました。

目次

「CAMP」とは

「CAMP」は、「Career Activate Management Program」の略で、パーソルキャリアの現役人事として多くの学生と向き合ってきた佐藤 裕が2015年にスタートさせた、大学生を中心とした若者向けのキャリア教育支援活動です。
現在、新卒で入社した人たちの約30%は3年で離職するといわれています。主な原因のひとつは、「企業の実態」と「学生の認識」のギャップがあげられており、CAMPではすべての学生に、就職活動をする前から社会や企業のリアルを知り、自身のキャリアについて考えを深めてもらうこと、そして、社会で正しい一歩を踏み出してもらうことを目指して、年間で200回以上の講演会やセミナーなどを行っています。

登壇者紹介

吉岡 誠司(よしおか せいじ)さん

アパレル業界でショップスタッフおよびマネジャーとして経験を積んだ後、人材紹介ビジネスへ転身。株式会社JAC Recruitmentにてコンサルタントとして1年目でMVPを取得する実績を残し、横浜支店を立ち上げて軌道に乗せた後、本社にて部長、執行役員を経験。
2011年4月、株式会社JAC Internationalを子会社として立ち上げ、代表取締役に就任。外国人スタッフを中心に、同社をMNC企業への転職市場にて成長軌道に乗せる。
2017年1月、株式会社CORDIAL Search Japanを設立し、代表取締役に就任。

佐藤 裕(さとう ゆう)

パーソルキャリア株式会社の新卒採用責任者を務める傍ら、株式会社ベネッセi-キャリア特任研究員、関西学院大学フェロー、デジタルハリウッド大学の非常勤講師、BSジャパン「ジョブレボ!-Job life Revolution-」のコメンテーターとしての肩書きも持つ。2016年には、年間207本の講演・講義を実施。これまで3万人以上の学生と接点を持ち、キャリア教育支援プログラム「CAMP」ではキャプテンも務める。活動はアジア各国での外国人学生支援にまで広がり、グローバルでも多くの講義を実施している。

イベント実施の背景

3月から始まる大規模な合同説明会。「どのイベントに参加するのが正解?」「必要最低限、何社まわれば安心?」「事前にすることってある?」など、学生の疑問や不安は尽きません。
そこで、大学の先輩から聞いた社会ではなく、人事の目線、業界の裏側を含めたリアルな社会を知ってもらうべく、ヘッドハンターとして第一線で活躍し、マーケット内でも著名な実績を残されている吉岡さんと、新卒採用責任者である佐藤が講演やワークを実施しました。

実施プログラム

●オープニング 佐藤 裕

オープニングは、「2045年には今ある45%の仕事がなくなる」「就活において、経験を語る学生が多いのですが、皆さんの経験そのものが武器ではない」といった、就活生には衝撃的な話からスタートしました。
そして、就活に失敗する人の典型的な例として、「まだ社会に出ていない先輩や、社会に出てまもない歳の近い先輩に相談すること」をあげ、理由を「先輩はまだ会社で活躍しておらず、マーケットの理解も浅いから」と解説。同時に「これから来るAI時代を生き抜ける力を身に着けてほしい。そのためにもリアルな社会を知り、未来を見据えた就活をしてほしい」と語りました。

●セッション「マーケットの見方について」 吉岡 誠司さん×佐藤 裕

マーケットの見方は、吉岡さんに佐藤が質問をする形で進行。金融、メーカー、コンサルティングと、学生に人気の3つの業界について語られました。
金融の話では、まず佐藤が「半沢直樹みたいな人に会ったことはある?」と質問。吉岡さんは「銀行の人がやるのは、お金を借りてもらうための営業回り。ドラマみたいなことはなかなか起こらない」と苦笑いを浮かべながら返答しました。
また、他業界に関しても、学生たちにとって新鮮な下記のような話が、続々と飛び出しました。
「メーカーにもAI化の波が押し寄せてくる。製薬会社もそう。あらゆる業界でAI化が進む」
「コンサルティング業界は働き方の自由度は高いが、リサーチや自習の時間も含めると、業務時間が長くなりがち」
「今後の注目業界は情報産業」

質問タイムには多くの学生が積極的に挙手。「情報産業の中でなくなりそうな職種は?」「新しく生まれる仕事は?」などの質問が寄せられました。吉岡さんは、それぞれに「情報産業でもAI化は進行するが、技術系でも人の手を介さなければならない仕事はなくならない」「人にしかできない仕事の価値は上がっていく」など、分かりやすく回答。
その後、吉岡さんから学生にメッセージが送られました。
「仕事をしていて楽しいことは、多くて2割。その2割をどれだけ充実感を持ってできるかなので、短期的なことに惑わされるのではなく、マーケットの将来をきちんと見て、働く自分をイメージして進路を決めてほしい。そうすればいい就職ができると思います。」

●CAMP CREW(社会人)とのディスカッション
社会人と触れて、リアルを話そう!

約10人の学生を1グループにし、その中にCAMP CREWである社会人を1名入れて、座談会が行われました。1回の座談会は約15分。その後、CAMP CREWが入れ替わり、再び約15分。全2回、約30分の座談会が行われました。
入社動機や、仕事で後悔していることなど、聞きたいことを何でも聞いていいラフな座談会に、会場は大盛り上がり。学生たちから次々に発せられる質問にCAMP CREWが本音で丁寧に対応していました。

●ワーク 佐藤 裕
伝わるコミュニケーションを身に着けよう!

「伝えるコミュニケーション」と「伝わるコミュニケーション」は違うことを、ワークを通して検証しました。
1テーブル5~6名がチームとなり、中からリーダーを1名選出。ほかの人は机に伏せ、リーダーは立ち上がってモニターに映し出された画像資料を30秒で覚えます。その後、資料画像を消し、リーダーはほかの人にどんな映像だったかをプレゼン。プレゼンした後、リーダー以外の人たちに画像を見せ、説明が的確に伝わっていたかを尋ねました。その結果、多くのチームで伝わっていなかったことが判明。
佐藤はこの結果を踏まえながら、「相手に伝えるには、伝わるコミュニケーションをすることが大切。伝わるように常に意識してコミュニケーションをしてほしい。これは就活の面接でも同じ」と伝えました。
最後に、佐藤から学生たちへ「就活は人生の分岐点。なかなか出会えない人に会って、多くの知見をインプットしてほしい」「安定したいなら、会社にぶら下がるのではなく、自分に力をつけること!」といったエールが送られ、イベントは終了しました。

学生たちは2時間のイベントの間、吉岡さんと佐藤、そしてCAMP CREWの話を真剣に聞き、学びの多い2時間となりました。


関連情報

「CAMP」についてはこちら

パーソルキャリア株式会社について

パーソルキャリア株式会社は、パーソルグループの「リクルーティングセグメント」中核会社として、就職サービス「DODA」やアルバイト求人情報サービス「an」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援などのサービスを提供しています。2017年7月より、株式会社インテリジェンスからパーソルキャリア株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。

取り組みに関するお問い合わせ

パーソルキャリア株式会社 広報部
TEL:03-6757-4266
MAIL:pr@persol.co.jp

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